見出し画像

『稲盛和夫一日一言』11/26 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月26日、今日の一言は『心を高める、経営を伸ばす』です。

 企業の業績をさらに立派なものにしていこうとするなら、経営者がその人間性を高め、人格を磨いていく以外に方法はない。
 私自身、京セラの創業間もない頃から、「経営がトップの器で決まるならば、トップである私自身の器を磨き、大きくしていかなければいけない」と強く思い、懸命に努力を重ねてきた。

 若いときには、両親や先生、あるいは職場の上司から注意されたり、何かを教わったりしても、反発をしたくなるものです。私も親から「若(わけ)とっの(若いときの)難儀は、買(こ)うてでんせい(買ってでもしろ)」と言われても素直に聞けず、「若(わけ)とっの難儀は、売ってでんすっな(売ってでもするな)」と反発したものです。
 青年時代というのは、もともと反発精神も強いものですから構わないのですが、親をはじめ人生の先輩から言われたことを、頭の隅に置いておくことだけは、絶対に忘れてはなりません。
 自分で人生を歩み始めるということは、道標(みちしるべ)もない大海に漕ぎ出していくようなものです。そのとき、人生の先輩から教わったことを羅針盤(コンパス)として思い出せるような準備だけはしておくべきです。
 私がここで書いていることも同じことです。若い皆さんの中には、反発を覚えたり、興味を持てないという方もあるかもしれません。しかし、皆さんが仕事や人生の途上で障害に行き当たったときに、ぜひ私の話を思い起こしていただきたいのです。
 なぜなら、これらは私が仕事で苦しみ、人生で悩み、真剣に考える中で、学び取ったものだからです。皆さんにとって決して無縁なものではないはずです。

『心を高める、経営を伸ばす』(稲盛和夫著 PHP研究所)「はじめに」より

 『心を高める、経営を伸ばす』は、京セラ創業三十周年を記念して1989年に発刊された稲盛名誉会長最初のご著書となります。
 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


いいなと思ったら応援しよう!