『稲盛和夫一日一言』12/23(金)
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 12/23(金)は、「誰よりも働く」です。
ポイント:社長は会社の中で誰よりも一番働く人でなければならない。上に立つ者が誰よりも一生懸命頑張って、下の者から「かわいそうだ」と思われるほどでなければ誰もついてこない。
2022年発刊の『経営12ヵ条』(稲盛和夫著 日本経済新聞出版)「第4条 誰にも負けない努力をする」の項で、地味な仕事を一歩一歩堅実に弛まぬ努力を続けることの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
誰にも負けない努力を日々絶え間なく続けていくことが大切です。
言い換えれば、どんな偉大な仕事も、地道な一歩一歩の弛まぬ努力の積み重ねからできているということを、決して忘れてはなりません。
いまも成長発展を続けている企業の歴史をひもといてみると、必ず小さな事業を積み重ねながら創意工夫を重ね、地味な努力を弛まず続けてきたという事実を見い出せるはずです。大きなビジネスなど、最初からあるはずがありません。企業が発展していくための要諦は、地味な仕事を一歩一歩堅実に、誰にも負けない努力を営々と弛まず続けていくことに尽きるのです。
誰にも負けない努力を続ける日々は、必ずや皆さんの会社を想像もできないほどの偉大な企業に、また経営者である皆さん自身の人生を豊かで実り多いものにしてくれるはずです。(要約)
今日の一言には、「社長が会社の中で誰よりも一番働く人でなければなりません」とあります。
これは、組織の長やチームのリーダーにも当てはまる言葉です。トップが大した努力もせずに、適当な落としどころばかり探していたり、「それなりの」努力はしているものの、「誰にも負けない」努力には程遠いレベルでしか頑張っていなかったとしたら、いったいメンバーはどんなふうに感じるでしょうか。
トップに求められる役割は、率先して誰にも負けない努力を続けることです。「それ以上頑張ったら倒れてしまいますよ。あとは自分たちがフォローしますから少し休んでください」と周囲が心配して声をかけてくれるくらいまで頑張っていれば、必ずみんなはついてきてくれるようになります。
しかしできることなら、「仕事に惚れて仕事を好きになる」ことです。仕事に惚れてしまえば、苦労と見えることでも苦労とは感じなくなります。ずっと悲壮感漂うトップを見続けていれば、自分の将来に不安を感じる社員も出てくるはずです。
理想は、トップのみならずそこで働く全員が今やっている仕事に惚れ込み、はたからみれば大変な苦労をしているように見えたとしても、当の本人たちはちっとも苦にしていなくて、かえって楽しんで仕事をしている、という状態ではないでしょうか。
就業管理の行き届いた大企業でそうした働き方をするのはなかなか厳しいかもしれませんが、勢いのある創業間もない企業では、そのような光景が日常的であってもさしたる不思議はないように思います。
「誰にも負けない努力を、率先してしかも楽しく続けられるかどうか」
今日の一言が問いかけているのは、そのようなことではないでしょうか。
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