『稲盛和夫一日一言』10/16(日)
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 10/16(日)は、「組織はリーダーを映す鏡」です。
ポイント:リーダーの行為、態度、姿勢は、本人一人にとどまらず、集団全体に拡散する。集団はリーダーを映す鏡。
2003年発刊の『「原因」と「結果」の法則』(ジェームズ・アレン著 坂本貢一訳 サンマーク出版)の扉にある一文を紹介します。
心は、創造の達人です。そして、私たちは心であり、思いという道具をもちいて自分の人生を形づくり、そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、みずから生み出しています。私たちは心の中で考えた通りの人間になります。私たちを取りまく環境は、真の私たち自身を映し出す鏡に他なりません。
また、2008年発刊の『「成功」と「失敗」の法則』(稲盛和夫著 致知出版社)の中で、稲盛名誉会長は「すべては心の反映」という項にジェームズ・アレンの次のような一文を引用されています。
人間の心は庭のようなものです。それは知的に耕されることもあれば、野放しにされることもありますが、そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生(は)えてきます。もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったなら、そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。すぐれた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育(はぐく)みつづけます。
私たちも、もしすばらしい人生を生きたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、清らかな正しい思いを植えつけ、それを育みつづけなくてはなりません。
京セラでは、リーダーは常に組織のためにどうあるべきかを意識して行動することが求められます。それにはまず「言行一致」、つまり言っていることとやっていることが一致していなければなりません。なぜなら、それがメンバーからの尊敬を生むからです。リーダーがいくらフィロソフィの言葉を並べても、その発言と行動が合っていなければ、立派なことを言えば言うほどそのギャップは拡がって、部下からの信頼は失われます。ですから、リーダー自身が誰よりもフィロソフィを勉強し、自らフィロソフィの体現者になることが必要なのです。
部下は必ずリーダーの行動を見ています。いくら口先で一緒に頑張ろうと言っても、リーダー自身が日ごろから率先垂範、奮闘している姿を見せていなければ、部下が頑張るはずはありません。
京セラの伊藤謙介元会長は、よく「リーダー・イコール・モラル」という話をされていました。そこには、高い倫理観を持ち、常に人間として正しい生き方を追求する姿勢こそがリーダーに求められるものだ、との熱い思いが込められています。
私もフィロソフィの体現者であるとともに、一歩踏み込んでフィロソフィの伝道者となれるよう、日々自身の心を高め続けていければと思っています。
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