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『稲盛和夫一日一言』11/3 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月3日、今日の一言は『苦労の代償』です。

 責任が重く、一瞬の気の休まりもなく、気の遠くなるような努力を継続してはじめて、当たり前と評価される。経営者とは考えれば考えるほど、割の合わない仕事かもしれない。そのような厳しい生き様に値する代償を経営者は得られるのか。
 得られると思う。経営者が身を挺して努力しているために、多くの社員が今日、また将来に希望をつないで生活し、そのため経営者を信頼し、尊敬してくれる。この金銭では代えられない、人の喜びや感謝を受けているということこそ、苦労に値する代償ではないか。

 日本においては、中小企業を中心とする企業経営者が、国家、国民を支えていると言っても過言ではありません。ですから、我々経営者はその認識と自覚、そして誇りを持って、胸を張って経営にあたらなければならないはずです。
 そして、社会の期待を担い、大きな役割と責任を負っていることを自覚するならば、たとえ人一倍苦労したとしても、誠心誠意、渾身の力を振り絞り、立派な経営ができるよう、さらに努力していくことができるはずです。
 自分のためではなく、世のため人のために有意義なことを行っているという矜持と誇りが、経営の難局に立ち向かう、大いなる勇気を与えてくれるに違いありません。そして、そうした「善きこと」をなすことに対して喜びを感じる。それこそが我々経営者にとっての最高の幸福だと思うのです。

2013年 盛和塾西日本地区塾長例会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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