
『稲盛和夫一日一言』2/27 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。
2月27日、今日の一言は『利を求むるに道あり、利を散ずるに道あり』です。
企業である限り、利益を追求することは当然である。しかし、利益を追求するにあたっては、人間として守るべき道理がある。人をおとしめたり、騙したりするなど、悪どいやり方で利益を求めてはいけない。
また、たとえ正当な方法によって得られた利益であっても、その使い途は道理に沿ったものでなければならない。私利私欲のためではなく、世のため人のために使われるべきである。
論語に「利によりて行えば恨み多し」という言葉があります。利益だけを追求しようとすれば、必ず恨みを買うという意味ですが、安岡正篤先生は「本当の利は義に基づくものだ」と説かれています。
そして、「義に反したものは利ではない。単なる利というものは実に都合の悪いものだが、では『義』とは何かと問われれば、『義は人の正路なり』と孟子は説いている。すなわち、義とは人間として最も大切な道理のことである」と解説されています。
論語の中にもうひとつ、「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」という言葉が出てきます。君子は義に基づいて行いをするけれども、小人は利に基づいて生きていくという意味です。
つまり、一般の人から見えば、「あの人は利を追求している」と見えるかもしれないが、立派な人は単に利益を追求しているわけではなく、実は義を追求しているのだということです。
義を追求すれば、結果として利はついてきます。つまり、人間として正しい道を貫けば、自然に利益はもたらされるものなのです。私たちは、誰に向けて話をしても恥ずかしくないような大義、義のある名分を立てて経営をしていかなければなりません。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。