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『稲盛和夫一日一言』1/21 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月21日、今日の一言は『仕事を好きになる』です。

 人間は、好きな仕事ならばどんな苦労も厭わない。そして、どんな苦労も厭わず努力を続けることができれば、たいていのことは成功するはずだ。つまり、自分の仕事を好きになるということ。この一事で人生は決まってしまうと言って過言ではない。

 会社を世界一にまでしていこうと思えば、自分の家庭を破壊してしまうかもしれない、それくらいの心血を注がなければならないということだけは事実だろうと思います。
 しかし、それもこれも、そこまで考え続けようと思えば、好きでなければできません。苦痛であったのではできない。目標を立てて、こうしたいと思っても、苦痛ではできないのです。好きでなければいけないのです。
 京セラは、中小企業から大企業になるまで、ずっとアメーバ経営という管理会計システムでやってきました。月末が終わって、大体1週間以内で全部門の損益計算書が出てくるのですが、若い頃から私は、それを抱いて寝ていました。抱いて寝るというのは、ベッドに横になりながらそれを読んでいるわけです。
 読んでいると、この部門は赤字、あの部門はものすごく儲かっているといったことがわかるのですが、同時にそこの長の顔が浮かんできます。おもしろいことに、例えばお調子者で少し慎重さが足らない人が長の部門は、経費の使い方もその通りになっている。だから、損益計算書を読んでいると、どんな小説を読むよりもおもしろいのです。いい加減な人はいい加減、ビビリな人はビビリ、全部担当している人間の性格の通りになっていますから、読んでいるのが楽しいわけです。
 ですから、私はうちの会社の人たちに、「小説なんか読む暇があるなら、うちの損益計算書、アメーバ管理の資料を読んでごらん。どんなにか楽しいぞ」と言っているのです。
 先ほど、「いろんな事業を手掛けられて、すべてをうまくやっていらっしゃいますが、どうされているのですか」と質問された方がおられましたが、それはただ好きだからです。好きだから、ますます考える。考えるから、ますますうまくいくのです。それを天職だと思ってやっている人たちが集まりさえすれば、それが一番強いと思っています。
 

1994年 盛和塾函館開塾式 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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