見出し画像

大混乱の出産 学級通信『Sagittarius』vol.46 2021.7.1発行

 奥さんから第一報が届いたのが,金曜日の午前。一通のラインが来ました。

 高位破水
 またラインする

怖い。怖すぎる。あまりにも怖すぎる内容でした。そして私は,即Googleで“高位破水”を調べました。どうやら高位破水はよくある事らしく,そんなに心配することではないようでした。だがしかし,ラインが怖すぎた...
 その後,2時過ぎに帰ってくるなっちゃんを迎えるため,私は午後から帰宅します。すると,今度はばぁばから連絡が来ます。
 「あんた,なっちゃんどするつもりえ?金土日と,うちにお泊りさせるか?」
 これはありがたいお誘い。なっちゃんは週末,ばぁばの家にお泊りになりました。そして,なっちゃんとばぁばが我が家を出たタイミングで奥さんからのラインです。

 赤ちゃん心拍落ちた
 帝王切開なるかも

 怖い!怖すぎる!赤ちゃん心拍落ちたってなに!?そう,奥さんの必殺技“秘儀!状況説明なしで症状だけラインするやーつ!”が発動するわけです。そして,すぐに病院から着信が...
 「もしもし,主治医です。赤ちゃんの心拍が一時下がりましたが,今は落ち着いています。このまま様子をみて,再度心拍が下がる様なら帝王切開かもしれません」
 なるほどなるほど。どうやらへその緒が体か首に巻き付いて心拍が下がったようです。そして,これもたまにあるそうなんです。後にGoogleで調べましたよ。
 その後,陣痛促進剤を投与し,陣痛を促すものの,なかなか陣痛が来ません。その間,奥さんからは謎のスタンプと,「お腹いたいぜよ」という謎の西郷どんばかりがラインで送られてきます。でも私にできることは,無料の楽天スタンプを送り返すことと,「頑張れぜよ」と西郷どん返ししかありません。
 ここまでがなんと金曜日から土曜日の朝にかけてです。そして,土曜日は1日,陣痛促進剤で陣痛のような痛みが続くものの,赤ちゃんが粘って出てこない状況が続きます。そして,やっと日曜日,朝から点滴で陣痛促進剤入れましょかーってタイミングで陣痛が始まり,陣痛が始まってからは一瞬で赤ちゃんが産まれたそうです。
 なんともバタバタした週末でした。しかし,私は家で1人でするがなかったんですよね。いやー出産ってすごいね! 

いいなと思ったら応援しよう!