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さぁ夏休み 学級通信『Sagittarius』vol.48 2021.7.21発行

 さぁ,夏休みが始まります。もう三者懇談が終わった人は模試の結果が返ってきていると思いますが,キミたちのほぼ全員が第一志望の大学で,E判定が出ていたんじゃないでしょうか。
 そりゃあそうでしょう。だって,Ⅱ類の生徒も,他の進学校の生徒も,1・2年生の間,たくさんの努力をしてきたんですから。そんな同級生たちとキミたちは受験で戦うわけですから,そりゃあ一筋縄ではいきません。
 スポーツで例えましょう。キミたちは1・2年生の間,それなりにしか練習していない弱小クラブのクラブ員です。Ⅱ類や他の進学校へ通っている生徒は,1・2年生のうちからバリバリに練習している強豪クラブのクラブ員です。そりゃあ普通に考えたらぜったい勝てませんよ。
 だから,他のライバルたちと,同じようにこの夏休みを過ごしたら絶対に勝てません。もう少し具体的に言います。現段階でのE判定は,かなりの人数を追い抜かないと,合格なんかしません。キミたち,ここを真剣にとらえないと次には絶対進めませんよ。
 しかも,Ⅱ類の生徒も他校の生徒も,「夏休みは1日10時間は勉強しましょう」と言われているんじゃないでしょうか。でも,言われた全員ができるわけではありません。だから,キミたちのこの夏休みの目標は
  1日10時間勉強する!
です。具体的に作戦を立てましょう。キミたちは夏季進学講座で1日約3時間講座を受けます。その後,1時間食事休憩,そして学校に残って3時間自習しましょう。そして,家に帰ったら,さらに3時間勉強してください。
 これで合計9時間です。残りの1時間は,行き帰りの電車,昼食をとりながら,トイレに行きながら,夜寝ころびながら,そんな隙間時間を見つけてデータベースを覚えましょう。それで合計10時間です。
  この3時間×3パターンの勉強法ですが,これにはいろんな目的や根拠があります。まずは講座の3時間,これは“受け身”の学習です。とにかく授業を聞く,これに尽きます。
 学校での自習は“受け身”と“主体的”の間です。必ず学校で自習する必要はありませんが,英語の課題をクリアするのに,かなりの時間が必要です。だからこの時間は“受け身”と“自主的”のあいだです。
 家での学習は“主体的”な学習です。人によっては日本史・世界史でしょう。人によっては数学でしょう。人によっては小論文・面接準備でしょう。人によっては中学校英語の復習になるでしょう。この家庭学習はまさに“主体的な学び”です。
 この3つの学びを同じ時間,同じ熱量,同じ集中力で取り組みましょう。最初は家庭学習,主体的学習がすごく難しいと思います。
 でも,ここを乗り越えられないと,学力なんかつきません。やらされた学習なんかでは入試問題なんか解けません。もっとシビアな話をします。E判定のキミたちは,この夏10時間勉強するってマインドで取り組まないと,ずっとE判定のままですよ。
 そりゃ,10時間もできないかもしれませんね。それは仕方ないかもしれません。でも...
 “できない”理由を言い訳に,“やらない”自分のままじゃ,負けたままの自分で卒業することになりますよ。
 そんな自分から卒業するために,一般入試クラスに来たんじゃなかったっけ?

 中学校の時,自分より勉強ができたあの子,他校で自分より勉強しているあの子,そんな奴らを追い抜いて,ひっくり返してやりましょうよ。自分の前を走っている全国の高校生,何百人,何千人をぶち抜いてやりましょうよ。
 この夏,今の自分をぶち破ろう!頑張ることは恥ずかしくなんてない!やらない方がダセェって!できなくたって,全力の姿はかっこいいハズだよ!
  この夏,命を燃やせ!


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