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奈良訪問記:ロジリカからアクセサリー専用クロスを販売いたします

アクセサリーって、身につけると気分が上がりませんか?いつもよりテンションが上がっちゃいませんか?ちょっと強くなった気持ちになりませんか?
私たちはそう感じます。

でも、ちょっとした傷や皮脂汚れでアクセサリーの輝きがくすんでしまうと、それと同時に少しテンションも下がってしまうんですよね。

「気になったときにサッと拭いてピカピカな状態を取り戻せたらいいのに……でも、常に手元にお手入れするものがあるわけじゃないし。」とずっと悩んでいました。

  • どうやったら高いテンションを保っていられるか

をずっと考え抜き、あるプロジェクトを動かすことにしました。その名も、

アクセサリーを大切にしようプロジェクト
第一弾:アクセサリークロス編

です!(そのまんま)

メガネって、購入すると「メガネケース」と「メガネ拭き」が必ずセットでついてきますよね?アクセサリーもそうあるべきなんじゃないかと思ったんです。

ということで、至高のアクセサリークロスを求めて、工場さん探しが始まりました。

鹿皮を求めて奈良県へ

鹿皮は牛革などに比べて非常に軽くて柔らかく、人肌に近いきめ細やかな質感です。天然革なのに通気性がよく、吸水性にも優れます。

というわけで鹿皮・セーム革を製造している工場をメインに探したため、必然的に奈良県の工場さんが多く、私たちが決めたのは宇陀市の榛原駅が最寄りの工場さんでした。

とくに純鹿セーム革は、人工製品ではマネのできない超微粒子コラーゲン繊維質に仕上がるため、油脂汚れ等のあらゆる汚れを落とします。また、鹿革は皮革の中でも通気性、保湿性がとても高く非常に優れており、油脂汚れやホコリを取り除くには最高の素材なんです。アクセサリー・ジュエリーだけでなく、メガネやカメラのレンズ、時計や宝石等の貴金属類の輝きを取り戻すのにも最適です。

製造の全工程を見せていただいたので一部公開

原皮仕入→フレッシング→鞣製→乾燥→研磨→染色

製造工程

これらの工程をすべて同じ工場で行っているそうです。

鞣製

原皮の状態から鞣しを行い乾燥させます。このとき、革は白い色をしています。鱈油で二次鞣しまで行います。

通常「ヌメ革」と言えば、植物にある水溶性の化合物を動物性タンパク質と結合させる「植物タンニンなめし」と、塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品を用いた「クロムなめし」の2種類に大きく分かれますが、そのどちらとも異なり、不飽和脂肪酸含有量の多い魚油などの動物油で皮を鞣しています。

乾燥

革に油分を浸透させるため、約3週間ほど乾燥させます。最初は白かった革がだんだん黄味っぽい色になり、セーム革の色に変化していきます。

研磨・染色

おまけ:革のシルク「キョンレザー」

シカ科の仲間であるキョン皮を使ったものも見せてもらいました。キョンは小型なので量産はできないそうですが、ニホンジカなどの皮とは違いふわっふわでした。

エコレザーへの取り組み

現在では、革を作るためだけに動物が飼育されたり狩猟されることはほとんどありません。この工場さんが取り扱う鹿原皮は、食肉用動物や、害獣としてやむなく駆除された動物の皮。それらはこれまで大量廃棄されてきましたが、奈良産業をそれらを無駄にせずに「革」としてリサイクルしているそう。

ロジリカでのカラーとサイズ展開

カラー

プレーンのオリジナルカラーで販売いたします。

鱈油でなめしたヌメ革の色がとてもキレイだったのと、染料も入っていないため一番やわらかく仕上がっています。

サイズ

「持ち運び用」と「自宅でのお手入れ用」に2サイズ展開でご用意いたします。

ちょっとアクセサリーを外したいタイミングで失くさないよう小さいポーチも作っていて、それと一緒に持ち運べるような携帯サイズ。

ポーチの裏側にはベルトを施しており、ちょうどそこに引っ掛けて持ち運べるようなサイズ感で作ってもらいました。

それと自宅や職場などに置いておき、じっくりお手入れするときに包み込めるほどのサイズ感のもの。

前者は純鹿セーム革、後者は贅沢にキョンレザーでご用意させていただきます。拭きやすいよう、そしてさまざまな用途でお使いいただけるようロゴなどの刻印はしておりません。

12月中旬ごろには販売開始予定です。発売までもうしばらくお待ちください。

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