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メタバースで変わる生活シリーズ(旅行編)

これまでにいくつかの記事で、よく聞かれるメタバースって言葉がバズワードでしたね、ってことや、これからVRとセットで普及すると良いね~って書いてきました。とは言え、皆さんの周りでは「ホントに流行るのかな?」という半信半疑の会話が多いと思います。もちろん、私も単なる一市民なので半信半疑の部分はあります。
これまでにも何度かお知らせしていますが、現時点では『ゲーム(的なもの)』というのが多くの方の印象です。そのため、生活に取り入れるイメージをほとんどの方が持ってないのです(更に言うと、所詮は遊びの延長だからと、入ってきてほしくない印象さえ持っている)。

半信半疑

では、なぜ、現段階で市場もほぼ存在してない、流行るかどうかも分からない、ようなサービスに全力を傾けているのかというと、具体的に我々の生活が豊かになり、便利になり、充実することがイメージできているので、それを一人でも多くの方に知っていただこう、というのが動機です。
ここで改めてそれを一つずつご紹介したいと思います。
まず、一番わかりやすい、「旅行」です。

変わった部分と変わってない部分

まず旅行・観光の業界です。ご存知の通り、コロナ禍で業界として非常に厳しい局面を迎えていた業界です。「移動すること=悪」のようなムードが漂い、旅行はほぼ禁止されていたのがこの3年でした。一番わかりやすいのが修学旅行です。学生の時代にしか体験できない貴重なイベントですが、この期間に修学旅行は行われず、多くの学生だけが貴重なイベントを取り上げられてしまう事態になりました。
この時に、せめて、せめて、VR旅行体験だけでも提供してあげて、修学旅行区分を味わってもらうとともに、将来、実際に旅行へ行く際の下見をしてもらうことはできると思いました。

悲劇

実際には私どものような小さな会社1社で、長年のルールや習慣を変えるにはまだまだ力及ばず、上の写真のようなイメージと異なる現実が展開されてしまったようです。

旅行ってそもそも何ですか?

修学旅行は単なる一例に過ぎませんが、「旅行」というアクションは、そもそも身体を別の場所へ移動することが不可欠でした。そのため、コロナ禍で全ての旅行・観光事業者が固まってしまったわけです。フリーズです。
でも、皆さんはどうでしょうか?「旅行」は身体の移動だけではなく、他に様々な楽しいことがあるっておわかりかと思います。人との出会いや異文化に触れることやご当地の美味しい食べ物を食べることや見たことのない景色を見ること、などなど。
つまり、旅行で得られる様々な楽しさの中で、テクノロジーを活用することで得られるものもあるので、完全思考停止するのではなく、一部を提供して、コロナが収まった頃に残りを、というのが私の考えでした。

いわゆるデジタル化で止まってる事実

2年前から「それいいね!」と多くの方から共感の声をいただく一方で、旅行関係の方々からはなかなか良いお声をいただけませんでした。これは商談を重ねるたびに聞かれた声ですが、想像以上に閉鎖的な業界ですよ、という声が多かったんです。なので、大きく変えるのは非常に時間と労力を要するということで、分かりやすく、「これだけ変えましょう?」という提案をしてきました。それが

旅行会社といえばおなじみの光景

この光景を変えませんか?でした。
今すぐに、最寄りの大きな駅に行けば、旅行会社さんのこのような光景を目にすることができると思います。膨大な海外旅行のパンフレットです。海外旅行に行こうと思うと、いまだに、これが最大の情報源だったりすることもあります。そして、パンフレットを見ながら窓口で相談する光景、今でも、あちこちで見られる光景です。このパンフレットを使った旅行の説明をデジタル化しましょう、というだけの話です。
こちらの記事は2023年1月の記事です。大昔の記事ではありません。このようなことが書かれています。

最新テクノロジーの導入により旅行者はオンラインで旅行を計画することができるようになり、25年前には想像もできなかったような選択の可能性を手にしました。今では、膨大な数の旅行者が簡単な検索ひとつで好みのブランドや体験とつながることができ、旅行に関する希望や条件を共有するだけで即座に複数の滞在先の候補が表示され、それらを比較することができます。

トラベルボイス2023年1月1日

旅行業界に限った話ではなく、インターネット登場以降の世界の最新テクノロジーの発展はとてつもないスピード感になりました。10年先を見通すことはもはや信憑性のない単なる妄想、もしくは「全く成長しないことの約束」でしかあり得ない時代です。「10年一昔」という言葉がありましたが、感覚的には10年ではなく「1年」もしくは「半年」かもしれません。そんな中で25年前と比較して「進化しましたね」は少し驚いた、という記事でした。
ネット予約ができるようになったね、で止まっているのはあまりにもったいない。ということで、、まずは、紙のパンフレットをデジタル化して、店頭窓口でVRで旅行体験をしたいただく形は誰にもデメリットが無いと思います。

いわゆるオンラインツアーは一時的なもの

2021年から2022年にかけて、多くの旅行業界が取り組んできた、ZOOMなどのWEB会議ツールを使ったオンラインツアー(バーチャルツアーと言ってることもある)は一時的なものだと思います。
私も何度か参加してことがありますが、YOUTUBEの動画にライブのナレーションが付いている感じで、テレビの旅番組と変わらないな、という印象でした。コロナ禍で実際に足を運ぶ旅行ができない期間の「繋ぎ」程度のサービスだったのではないかと思います。
その辺りの比較はこちらにまとめています。

類似サービス

旅行体験をVRで提供することで

ここまでは、コロナ禍でできなくなったことをサポートしよう、という視点でしたが、最後に、コロナがあろうがなかろうができなかった「旅行」ができるようになるという視点をご紹介します。
それは、ご高齢の方、お身体の不自由な方、小さなお子さんがいる方にとっての「旅行」です。これらは、今までは「できません」でした。
最近は、こちらこちらなどのサービスも立ち上がり、徐々に支援の手は伸び始めていますが、まだまだ大変です。
当社が提供している【どこでもドア Trip】では、基本的にVRゴーグルを被っていただくだけで、まるで現地にいるかのような体験をしていただけます。これまで「できない」と思っていた体験ができるようになったこと、これがテクノロジーの進化なんだと思います。

旅行・観光業界は当社のパートナー

株式会社TravelDXという名前から、当初は旅行業界から毛嫌いされていると言われていましたが、全く逆で、旅行・観光業界の事業者様にこそ、当社のプラットフォーム【どこでもドア】を活用していただき、自社のお客様への価値を高めていただきたいと思っています。
「御社もビジネスなんだから、結局、コストが掛かるのでできない」という声もありましたが、これも完全なる誤解で、我々が提供するプラットフォームは無料で使うことができます。それを使って、自社の顧客満足を高めて旅行に足を運んでいただくことが可能ですし、新たなビジネスとして展開することも可能です。
冒頭に書きましたが、今までのルールや慣習を変えてでも、自社のお客様へ高い満足を提供して、旅行・観光を今まで以上に盛り上げていこうと思われる事業者様は、ぜひご検討いただきたいと思います。社会全体が変化する中で、変わること自体は特別なことではありません。逆に、変わらないことで相対的に後退してしまうことの方が顧客満足を下げてしまうのではないかと思います。

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