ビゼー:アルルの女組曲

00:00 Suite No.1 [1.Prelude to Act I: Allegro deciso (the March of the Kings)]
03:16 Suite No.1 [2.Minuet: Allegro giocoso]
06:18 Suite No.1 [3.Adagietto; Adagio]
09:45 Suite No.1 [4.Carillon: Allegro moderato]
13:54 Suite No.2 [1.Pastorale: Andante sostenuto assai]
19:40 Suite No.2 [2.Intermezzo: Andante moderato, ma con moto]
24:41 Suite No.2 [3.Minuet: Andantino, quasi Allegretto]
27:47 Suite No.2 [4.Farandole: Allegro deciso, tempo di Marcia]

アルトゥール・ロジンスキー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1954年10月録音

In this video, we'll be discussing the incidental music of L'Arlésienne composed by Georges Bizet. L'Arlésienne is a classical opera in three acts and libretto by Henri Meilhac and Ludovic Halévy.

This opera tells the story of a beautiful seamstress, Aimé, who falls in love with Alfred, a wealthy man. However, Aimé's guardian, Mme. Thénardier, does not approve of their relationship and forces them to live in hiding. Eventually, Aimé and Alfred marry and have a daughter. L'Arlésienne is considered a French classic and is still performed worldwide today.

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『アルルの女』(アルルのおんな、フランス語: L'Arlésienne)は、ジョルジュ・ビゼーによる全27曲の付随音楽であり、アルフォンス・ドーデの同名の短編小説『アルルの女(フランス語版)』およびそれに基づく戯曲の上演のために1872年に作曲されたものである。付随音楽から編曲された2つの組曲が一般には最も広く知られている。

あらすじ
南フランス豪農の息子フレデリは、アルルの闘牛場で見かけた女性に心を奪われてしまった。フレデリにはヴィヴェットという許嫁がいるが、彼女の献身的な愛もフレデリを正気に戻すことはできない。日に日に衰えていく息子を見て、フレデリの母はアルルの女との結婚を許そうとする。それを伝え聞いたヴィヴェットがフレデリの幸せのためならと、身を退くことをフレデリの母に伝える。ヴィヴェットの真心を知ったフレデリは、アルルの女を忘れてヴィヴェットと結婚することを決意する。2人の結婚式の夜、牧童頭のミティフィオが現れて、今夜アルルの女と駆け落ちすることを伝える。物陰からそれを聞いたフレデリは嫉妬に狂い、祝いの踊りファランドールがにぎやかに踊られる中、機織り小屋の階上から身をおどらせて自ら命を絶つ。

日本語訳(戯曲)
『アルルの女』横山正幸訳 福永書店 1926年
『アルルの女』中山鏡夫訳 仏語研究社 1926年
『ドーデー選集 第2 アルルの女(桜田佐訳)留守の人たち(岡田弘訳)』十字屋書店 1949年
『アルルの女』桜田佐訳 岩波文庫 1950年
『アルルの女』村上菊一郎訳 新潮文庫 1952年
『アルルの女』加藤道夫訳 角川文庫 1952年
劇付随音楽
作曲期間が短く、また契約の関係で極めて小編成のオーケストラしか使えなかったため、作曲には大変苦労したという話が伝わっている。[要出典]初演の評価は芳しくなかった。6年後に再演された時は大好評のうちに迎えられたが、その時すでにビゼーはこの世の人ではなかった。

楽器編成
フルート2、オーボエ(コーラングレ)1、クラリネット1、ファゴット1、アルト・サクソフォーン1、ナチュラルホルン1、ヴァルヴ・ホルン1、ティンパニ、プロヴァンス太鼓、ピアノ、ハルモニウム、弦五部(第1ヴァイオリン4、第2ヴァイオリン3、ヴィオラ1、チェロ5、コントラバス2)、合唱

組曲
一般に知られているのは、演奏会用に劇付随音楽から数曲を選んだ組曲である。

第1組曲
第1組曲はビゼー自身が通常オーケストラ向けに編成を拡大して組曲としたものである。劇付随音楽が初演された直後の1872年11月10日に初演されて成功を収めた。

第1曲『前奏曲』
劇音楽No.1 序曲から。3部構成。第1部の主旋律は、プロヴァンス民謡『3人の王の行列』に基づく。第2部のアルト・サクソフォーンによる旋律は、フレデリの弟の知的障害を表す動機によっている。第3部は、フレデリの恋の悩みを表している。

第2曲『メヌエット』
劇音楽No.17 間奏曲から。

第3曲『アダージェット』
劇音楽No.19 メロドラマの中間部から。

第4曲『カリヨン』
劇音楽No.18 導入曲およびNo.19 メロドラマ前後部から。ビゼーは『アダージェット』に使わなかった部分を中間部に置く三部形式に構成し直している。

第2組曲
第2組曲は、ビゼーの死後の1879年に彼の友人エルネスト・ギローの手により完成された。ギローは管弦楽法に長けていただけでなく、ビゼーの管弦楽法の癖についてもよく把握しており、『アルルの女』以外の楽曲も加えて第1組曲と同じようなオーケストラ編成で編曲した。

第1曲『パストラール』
劇音楽No.7 導入曲および合唱から。もともと二部に分かれていた曲を、ギローは三部形式に構成し直している。

第2曲『間奏曲』
劇音楽No.15 導入曲から。中間部のアルト・サクソフォーンによる敬虔な旋律は、『神の子羊』という歌曲としても歌われた。

第3曲『メヌエット』
アルルの女といえば、この曲と連想されるほど有名な曲であるが、実はビゼーの歌劇『美しきパースの娘』の曲をギローが転用、編曲したものである。フルートとハープによる美しい旋律が展開される。

第4曲『ファランドール』
劇音楽No.21 ファランドールなどからギローが終曲として構成。プロヴァンス民謡『3人の王の行列』(短調)に基づく旋律とファランドールが組み合わされ、熱狂的なクライマックスを築き上げる。『ファランドール』の軽快な旋律は、民謡『馬のダンス』(長調)に基づく。

楽器編成
通常の二管編成(ただしサクソフォーンが加わる)に拡大され、金管楽器が大幅に追加されている。またハルモニウムは省かれ、ハープが追加されている。

フルート2(第2では持ち替えでピッコロ1)、オーボエ2(持ち替えでコーラングレ1)、クラリネット2、ファゴット2、アルト・サクソフォーン1、ホルン4(第2組曲の間奏曲では3・4番ホルンにヴァルヴ付きが指定されている)、コルネット2、トランペット2(省略可。ただしその場合、第1・第2組曲の2つのメヌエットにおけるトランペット・パートはコルネットで代用すること)、トロンボーン3、ティンパニ、スネアドラム(第1のみ)、シンバル、バスドラム、プロヴァンス太鼓(以上第2のみ)、ハープまたはピアノ、弦五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス:それぞれ通常の人数)

備考
付随音楽、第1組曲、第2組曲とも、サクソフォーンをオーケストラで用いた楽曲としてはごく早い時期のもので、一般に知られる曲では最も古い。
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