アミルカレ・ポンキエッリ：『ラ・ジョコンダ』（伊語：La Gioconda）第3幕バレエ音楽『時の踊り』
Arturo Toscanini (conductor)
公開者情報 Toscanini plays your favorites
RCA Victor, 1954. LM-1834.
著作権 Public Domain - Non-PD US
備考 Source: Internet Archive
『ラ・ジョコンダ』は、アミルカレ・ポンキエッリが作曲したオペラで、1876年にミラノのスカラ座で初演されました。このオペラは6つの場面から成る4幕構成となっており、ヴェネツィアを舞台に様々な愛と裏切りの物語が繰り広げられます。
第3幕の中心となるのが、有名なバレエ音楽『時の踊り』（伊語: Danza delle Ore）です。この曲は、オペラの中での演出としてだけでなく、独立した楽曲としても非常に人気があり、コンサートやバレエの舞台でも頻繁に取り上げられます。
『時の踊り』は、昼から夜へと時間が過ぎる過程を、様々な時間帯を象徴するキャラクターたちの踊りで表現しています。たとえば、朝を表現する明るく軽快な音楽、昼下がりののんびりとした雰囲気、夕方のロマンティックなムード、そして夜の神秘的な音楽などが続きます。この音楽の中で、時間の流れとそれに伴う情緒の変化を感じ取ることができます。
『時の踊り』は、そのキャッチーな旋律と華やかなオーケストレーションにより、多くの人々に愛されています。また、この音楽は映画やテレビ、CMなどでも使用されることが多く、幅広い世代に親しまれています。
1. **オーケストレーション**: 『時の踊り』は、その明るくキャッチーな旋律だけでなく、色彩豊かなオーケストレーションでも知られています。ポンキエッリは、特定の時間帯や情緒を表現するために、様々な楽器の組み合わせを駆使しています。
2. **ポピュラーカルチャーでの使用**: 『時の踊り』は、その認知度の高さから様々なメディアで使用されています。特に、ディズニーのアニメーション映画『ファンタジア』では、この曲がオーストリッチ、ヒポポタマス、エレファント、アリゲーターといった動物たちのコミカルなダンスシーンのバックグラウンドミュージックとして使用されています。
3. **バレエ**: オリジナルのオペラの舞台上でのバレエの他、この曲は独立したバレエ作品としても演じられることがあります。その際、時間の経過や一日の中のさまざまな時間帯を表現するキャラクターたちの踊りが中心となります。
4. **異なる編曲**: 『時の踊り』の人気から、多くの異なる編曲が存在します。オーケストラのためのものから、ピアノソロ、室内楽編成など、様々な形態で演奏されています。
このような補足情報を通じて、『時の踊り』の多面的な魅力や、それがどのようにして多くの人々に受け入れられてきたのかがより明確になるかと思います。
1. **初演の反応**: 『ラ・ジョコンダ』の初演時、特に『時の踊り』は聴衆からの絶賛を浴びました。この成功はポンキエッリのキャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。
2. **原作の詩**: このオペラは、ヴィクトル・ユーゴーの劇『アンジェロ』を基にしています。しかし、『時の踊り』のような場面はオペラ独自のもので、ユーゴーの原作には存在しない部分です。
3. **他のオペラとの関連性**: 『時の踊り』の成功に触発され、当時の他のオペラ作曲家もオペラの中にバレエの場面を取り入れることが一般的になりました。
4. **現代のパフォーマンス**: 『時の踊り』はクラシック音楽のコンサートやガラコンサートなどでの「アンコール」や「おまけ」としても演奏されることが多いです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
『ラ・ジョコンダ』（伊語:La Gioconda）は、アミルカレ・ポンキエッリが作曲した全4幕から構成されるオペラ。第3幕におけるバレエ音楽『時の踊り』はコンサートでしばしば演奏される有名な楽曲である。
作曲の経緯と初演
オペラ『リトアニア人（英語版）』の成功によって注目されたことを契機として、新しいオペラの題材を探していたポンキエッリは、リコルディ社の社長であるジュリオ・リコルディからの提案で、ヴィクトル・ユーゴーの戯曲『パドヴァの僭主アンジェロ』（Angelo, tyran de padoue）をオペラ化することに決めた。台本は作曲家のアッリーゴ・ボーイトが担当し、ポンキエッリは1874年頃から作曲に着手する。
ポンキエッリは作曲中の1875年の時点でこの台本に不満を示し、ボーイトと発案者であるリコルディとの間で何度かやりとりをしており、幾度か練り直したりもしたが、結果的に1876年の初演間近まで時間を要している。
初演は1876年4月8日にミラノ・スカラ座で行われ、好評を受けた。同年にリコルディ社によって出版もされたが、ポンキエッリはこの出来栄えに満足することが出来ず、1879年12月にジェノヴァで再演された折に大幅な改訂を施した。
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