ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調, Op.95 「セリオーソ」 1 Walk Into Siena 2022年10月9日 13:07 00:00 I. Allegro con brio04:25 II. Allegretto ma non troppo -13:50 III. Allegro assai vivace, ma serioso15:45 IV. Larghetto espressivo - Allegretto agitato - Allegro演奏者ページ Borromeo String Quartet (String Quartet)公開者情報 Boston: Isabella Stewart Gardner Museum著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品95『セリオーソ』は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1810年に作曲した弦楽四重奏曲である。副題は『厳粛』と表記される場合もある。概要作曲者自身による原題は "Quartetto serioso" であり、この『セリオーソ』の名は作曲者自身によって付けられたものである。その名前の通り「真剣」な曲であり、作曲者のカンタービレ期特有の短く、集約された形式を持つ。しかし、歌謡的な要素は少なく、あくまでも純器楽的に音楽は進行する。音楽は短く、きわめて有機的に無駄を省いた構成をとるが、時に無意味ともいえる断片が挿入されたりして、それがかえって曲の真剣さを高めており、そこに他の要素を挿入したり、緊張感の弛緩する余地を与えない。なお、ベートーヴェンはこの曲の後に、1825年に第12番(作品127)を作曲するまで約14年間、弦楽四重奏曲の作曲に着手する事はなかった。曲の構成第1楽章 アレグロ・コン・ブリオヘ短調、4分の4拍子、ソナタ形式。ユニゾンで荒々しい主題が奏されると、第2主題は変ニ長調に転じ、3連符を元にした旋律がヴィオラに歌われるが、長く続かず、再び荒々しい打激に変わり、断片的な旋律と、それを打ち消すような無意味な音階進行によって、安らぐ暇を与えない。提示部の反復はなく、展開部も短く、再現部の後、コーダで盛り上がりをみせるが、楽章は静かに閉じられる。第1主題が変ト長調で反復されることや、変ニ長調に対するニ長調の激しい走句など、全体的にナポリの和音が多用されるが、これはベートーヴェンの多くの短調作品の特徴である。特に、その調的関係から月光と熱情の両ピアノソナタを連想させる。第2楽章 アレグレット・マ・ノン・トロッポニ長調、4分の2拍子。この楽章は、第1楽章の調性からは遠い調であるニ長調で書かれている。時計を刻むような無機質なチェロの進行に開始されるが、その後の第1ヴァイオリンに歌われる旋律はまったく関連性がない。ヴィオラによって新しい主題が提示され、フガートとなり、展開される。途中に対旋律や反行形が加わり、さらにフーガ主題は冒頭主題の再現の中にも織り込まれる。楽章は減七の和音に終止し、第3楽章にそのままアタッカで繋がれる。第3楽章 アレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェ・マ・セリオーソヘ短調、4分の3拍子。スケルツォに相当し、2つのトリオを挟んだ5つの部分で構成される。発想標語に「セリオーソ(serioso)」と指示されている。減七の和音を多用した付点リズムによる労作的な主部と、コラール的なトリオからなる。第4楽章 ラルゲット・エスプレッシーヴォ - アレグロ・アジタート - アレグロヘ短調 - ヘ長調、4分の2拍子 - 8分の6拍子 - 2分の2拍子、ロンド形式。冒頭は4分の2拍子による緩やかな短い序奏に始まる。その後に8分の6拍子による情熱的な主題が歌われ、ただならぬ雰囲気を漂わせる。しかし、突如コーダにおいて曲は2分の2拍子のアレグロとなり、調もヘ長調に転じ、諧謔的ともいえる音階進行とそれに対応するパッセージが奏され、明るく軽快に閉じられる。 #beethoven ,#ベートーヴェン,#セリオーソ いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #クリエイターフェス #ベートーヴェン #Beethoven #Ludwig_van_Beethoven #セリオーソ 1