エドワード・エルガー:『威風堂々』作品39 1 Walk Into Siena 2022年9月3日 20:06 00:00 March No.1 in D major06:03 March No.2 in A minor11:28 March No.3 in C minor17:06 March No.4 in G major演奏者 Eastern Wind Symphony (band) Clark McAlister (conductor)公開者情報 Boca Raton: LudwigMasters Publications, 2001-2002. M9070, 9075, 9076, 9071著作権 Performance Restricted Attribution Non-commercial No Derivatives 1.出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』『威風堂々』(いふうどうどう、英語: Pomp and Circumstance )作品39は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための行進曲集。エルガーが完成させたのは5曲であるが、21世紀初頭に未完の第6番が補筆完成されて新たに加えられた。行進曲集の概要エルガーが生前に作曲、出版した5曲のうち、第1番から第4番は1901年から1907年にかけて作曲され、第5番は晩年の1930年に作曲された。遺稿から見つかった第6番は未完成であり、アンソニー・ペインによって補筆・完成されたもので知られている。原題 "'Pomp and Circumstance" は、シェイクスピアの戯曲『オセロ』第3幕第3場の台詞"Pride, pomp and circumstance of glorious war"「名誉の戦争には付物の[……]誉れも、飾りも、立派さも」(坪内逍遥訳)から取られている。pomp とは「壮麗、華麗」、circumstance とは「儀式張った、物々しい」といった意味合いであり、『威風堂々』という題名は名訳ではあるものの相当意訳されている。なお『沙翁全集』第四巻『オセロ』(戸澤正保, 淺野和三郎訳、大日本図書、明治39年)の該当箇所周辺は「錦の御旗や何やかや、威武堂々の軍装束」との訳が見受けられる。日本では、エルガーの楽曲を指して単に『威風堂々』と言う場合、第1番あるいはその中間部の旋律を指すことが多い。しかし、このタイトルは行進曲集全体に与えられた題名であって、この旋律自体に付けられたものではない。したがって、第1番の中間部をして『威風堂々』と呼ぶことは誤用に近いものがある。イギリスではこの旋律はもっぱら『希望と栄光の国』 (Land of Hope and Glory )と呼ばれている。BBCプロムスなどで第1番に合唱を付けて演奏されるときも『希望と栄光の国』として扱われる。『希望と栄光の国』は「イギリス第2の国歌」、「イギリス愛国歌」と称されるほど愛されている曲である(詳細は後述)。演奏時間第1番:約6分半第2番:約5分第3番:約5分第4番:約5分第5番:約5分第6番:約8分[要出典]楽曲解説第1番Allegro, con molto fuoco – Trio. Largamente – Molto maestoso、ニ長調。1901年に作曲され、同年の10月19日にリヴァプールにてアルフレッド・ロードウォルドの指揮で初演された。エルガーの友人でもあったロードウォルドと、リヴァプールの管弦楽団に捧げられた。全6曲中、最も広く知られた楽曲である。初演から3日後の1901年10月22日、ロンドンのクイーンズ・ホール(Queen's Hall)での演奏会では、聴衆が2度にわたるアンコールを求めたことが逸話として伝えられている。エドワード7世からの「歌詞をつけてほしい」という要望に従い、翌年に国王のための『戴冠式頌歌』(Coronation Ode)を作曲、終曲「希望と栄光の国」(Land of Hope and Glory)にこの行進曲の中間部の旋律を用いた。この曲は三部形式をとり、序奏(イントロ)の部分に独創的な一捻りがあり、主調であるニ長調に対して変ロ長調(?)で開始され、一段落の後、主調(ニ長調)になり、主部のテーマが弦楽器を中心に演奏され、躍動的な第1主題、第2主題が続く。やがて、テンポがPoco allargando(だんだん遅くしながらだんだん強く)で次第に弛められた後、有名なトリオの旋律が主調の下属調(ト長調)で登場する。やがて、再現部に入り、主題が回帰し第1主題、第2主題が続いた後、トリオの旋律が再現部では主調のまま(ニ長調)で再現され、曲の最後に主部の第1主題が登場して幕を閉じる。楽器編成ピッコロ2(第2は任意)、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、トライアングル、グロッケンシュピール、スレイベル、ハープ2、オルガン、弦五部第2番Allegro molto、イ短調。第1番と同じ時期に作曲され、同じコンサートにて初演された。友人のグランヴィル・バントックに献呈されている。楽器編成ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム2(第2は任意)、バスドラム、シンバル、トライアングル、スレイベル、グロッケンシュピール、弦五部第3番Con fuoco – Vivace – Cantabile – Grandioso – Animato、ハ短調。1905年に作曲され、同年3月8日、ロンドンのクイーンズホールにて、エルガー自身の指揮により初演された。友人のアイヴァー・アトキンズ(英語版)に献呈されている。楽器編成ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット3、コントラファゴット、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、テナードラム、バスドラム、シンバル、弦五部第4番Allegro marziale – Nobilmente – Grandioso、ト長調。1907年に作曲され、8月24日、ロンドンのクイーンズホールにて、エルガー自身の指揮により初演された。ヘレフォード出身の友人G・ロバートソン・シンクレアに献呈されている。楽器編成フルート3(ピッコロ1持ち替え)、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、ハープ2、弦五部第5番Vivace、ハ長調。1930年9月18日、ロンドンのキングズウェイホール(Kingsway Hall)にて、エルガーの指揮でロンドン交響楽団が初演。ヘレフォード出身の友人パーシー・ハル(英語版)に献呈されている。楽器編成ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、弦五部第6番(遺作?)Alla marcia - Vivace - Poco meno mosso - Con spirito - Giocoso - Largamente - Grandioso - Vivace、ト短調。1934年の作曲者の死後、スケッチのみの状態で見つかった未完の作品で、アンソニー・ペイン(交響曲第3番も補筆した)による補筆版がある。補筆は1996年に大英図書館で発見された主要主題を含む草稿と、大英図書館所蔵の手稿譜を元に、2005年から2006年にかけて行われた。この補筆版の初演は2006年8月2日、第26回BBCプロムスで、アンドルー・デイヴィス指揮のBBC交響楽団によって演奏された。また日本初演は2007年7月8日、第93回東京芸術劇場シリーズで、大友直人指揮の東京交響楽団によって採り上げられた。楽器編成ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、スネアドラム、バスドラム、シンバル、スレイベル、グロッケンシュピール、弦五部 #威風堂々 ,#elgar,#pompandcircumstance,#エルガー いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #エルガー #威風堂々 #Elgar #pompandcircumstance 1