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人類は麺類 ラーメン屋を開業したいときに読むnote


ラーメン店を開業したいですか?

ラーメン店は脱サラ起業したいときの人気ナンバーワンの職種です。

しかし独立起業、一国一城の主、そんな言葉に踊らされていませんか?

あなたが開発した手作りスープの味がラーメンマニアの間でたちまち評判になり、客が押し寄せ行列が絶えない、マスコミの取材殺到、そんなお店の夢を見ていませんか?

いかめしい表情で腕組をしてねじり鉢巻きTシャツ姿で厨房に立つ、そんなかっこいいいイメージに酔っていませんか?

実はラーメン店は参入障壁が低く、開業しやすいのです。

誰もが参入が簡単ですが廃業率が非常に高く、生存競争は極めて厳しい業態です。

日本国内には3万から3万5千ほどのラーメン店舗があり、毎年3千開店し3千閉店するといわれています。

閉店する確率は1年で40%3年で70%10年で90%以上です。

昔も厳しいラーメン業界でしたが現在はさらに厳しい冬の時代となっています。

食材と水道光熱費の値上がり
建築費とリフォーム費用の値上がり
人手不足、人件費の値上がりで時給をあげても人が来ない
人が来ないので店主が一人でたくさんの作業をしなければならずハードワークになり体を壊す

まさに七難八苦です。

「一人で開業する人はそうかもしれないけど、自分はフランチャイズに入るから」
「自分はラーメン専門の開業コンサルタントに頼んだから」

これは個人開業よりさらに厳しい負担になります。

フランチャイズシステムを利用すれば、簡単に経営ノウハウ、ブランド、同じ食材メニューが使えるため、個人開業より楽ができると思うでしょう。
しかし加盟金、研修費、保証金、内装工事費、厨房設備費、などがかかってきます。
また毎月ロイヤリティもかかってきます。

初期費用は300万円から7000万円とチェーンによって差があります。

郊外型の大型店舗が費用が高い傾向にあります。

フランチャイズ本部にしてみればリスクをオーナーに背負わせることができるのでおいしい商売でしょう。

これで予測通りに客が入ればいいのですが、残念ながらフランチャイズ本部の予測は大抵大甘で、オープン時には盛況でもそのうち客が入らなくなり、閉店に追い込まれ、オーナーは莫大な借金を負ってしまうという例が少なからずあるのです。

失敗する確率は高いと考えてください。

それでは開業コンサルタントに頼んでみたらいかがでしょう?

ラーメン専門の開業コンサルタントという職業の人がいます。

個人または各種ラーメンスクールという形態でやっています。

こういう人や組織に頼んでコンサルティングを受ければうまくいくのではないか?

そう考える人もいます。

全てではありませんが中には悪質なのがあって
無駄に凝った内装を作らせる
厨房機器も割高なものを買わせる
割高な物件を契約させる

こうやって業者からキックバックを受け取って個人を食い物にしています。

また開業後、あまり客が入らないのでコンサルタントに相談すると
「面倒を見るのは開業まで」
と無責任な答えが返ってきます。

本当に頼りにならないのです。

ではどうしたらいいのでしょう?

脱サラして開業を目指す人はまずラーメン屋で働きましょう。

自分の理想に近い味、繁盛している人気店などで最低1年は働きましょう。

できれば数年働きましょう。

店長なども経験してノウハウを身に付けましょう。

ラーメンの食べ歩きでラーメン屋のこと、わかったつもりだったが実際に働いてみると経営の視点がわかってくると思います。

それでも開業したいというのなら構いませんが、「こんな大変ならやめた」となる人も多いでしょう。

脱サラしてすぐに開業とかあせらずに、じっくりと丁寧に業界のことを調べ、自分の夢の確実な実現に取り組みましょう。

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