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ジェネレイドについて

はじめに

こんにちは。小鳥遊です。今年の春先、遊戯王マスターデュエルというゲームをはじめました。
あれから様々なデッキを触り、ランクはダイヤモンド程度にはいけるようになったライト勢です。

今回は、私が初めて組んだデッキである王(ジェネレイド)というテーマについて、改めて解説したいと思います。
過去にも一度記事を書いたことがありますが、あの頃からエクシーズカップを挟んだり、各種経験値を積んだことによって、より内容の濃いものが書けるのではないかと思っています。

前提として、ジェネレイドは環境外テーマです。展開力、突破力、安定感はどれもいまひとつ足りません。
が、覚えることは少なく、また考えることも少ないため初心者にとてもおすすめできるという側面があります。
なにより、ファンデッキと呼ぶには十分すぎる強さがあります。この記事では基本的に純構築について書きますが、出張性能も高めです。
あと、安めです。ケチればURは最低三枚で組めます。肌に合わなくてもダメージが少ないのもグッド。

詳細解説

モンスター

王の影 ロプトル

ジェネレイドの小回り担当、ロプトルです。
ジェネレイド全員にアクセスできる顔の広さと、マルデル経由で「王の舞台」をサーチできるため初動カードの一枚です。文句なしの三積み確定カード。
相手ターンの打点上昇も含めて、王の舞台で出したいモンスターでもあります。うらら・増G・サーチ先マルデルへのヴェーラー・墓穴全ての誘発が刺さるのはご愛嬌。
ジェネレイドは守備表示でしか特殊召喚できない効果が多いため、間にロプトルを挟むことで攻撃表示モンスターを増やして火力を底上げするといった動きが結構大事。
重要度:⭐︎⭐︎⭐︎

王の呪 ヴァラ

ジェネレイドの展開カード、ヴァラ。
手札に何らかのジェネレイドカードがあれば自分が場に出て、さらにもう一体並べることができます。
手札に他のジェネレイドがいればレベル9が二体簡単に並ぶため、打点補助、エクシーズ召喚、マルデル出して王の舞台サーチなど柔軟な動きが可能。
うららは刺さりづらいですが、ヴェーラーが痛いので要注意。また、離れた際除外されるのでシンクロ素材としては微妙(エクシーズ素材として取り除く方が理想的)。
一枚初動にはなりえませんが、二枚揃えば召喚権を使わずに展開ができるためこちらも三積み確定。
重要度:⭐︎⭐︎⭐︎

光の王 マルデル

ジェネレイドのサーチ屋さん、マルデル。
場に出た時何でもサーチします。とにかく彼女を場に出して王の舞台をサーチする、まずはこれを意識するだけでいいと思います。
基本的には舞台サーチでいいですが、状況に応じてサーチ先は柔軟に考えましょう。手札にコストがあればヴァラやロプトルを持ってきてもう二体展開することも、次の相手ターンの妨害対策として「王の支配」を持ってくるなど。
一枚でも回りますが、個人的には二枚入れたいカードです。ここは好みだと思います。可愛いから好き。
重要度:⭐︎⭐︎⭐︎

轟の王 ハール

ジェネレイドの総大将、ハール。
圧倒的エースにして、ジェネレイド最後の砦です。
コストを払って万能カウンターと、ドローフェイズ以外でドローやサーチをした際「相手にモンスターを捨てさせる」効果を持ちます。
間違いなくジェネレイドの最強モンスターなのですが、このカードだけでは昨今のインフレ環境に抗うには不十分と言わざるを得ません。
正直もうあと二妨害くらいないと心許ない。
とはいえ彼がいないとジェネレイドはお笑いテーマ。彼に命を預けるつもりで試合を作りましょう。
これも一枚採用でも回りますが、個人的には二枚採用したいところ。
重要度:⭐︎⭐︎⭐︎

死の王 ヘル

ジェネレイド・リサイクル、ヘル。
ここからは重要度が一段階落ちます。必須採用級ではないですが、入れておくと柔軟に動けます。純構築なら入れた方がいいと思います。
さてヘルですが、フリーチェーンで場と墓地のジェネレイドを交換できます、「守備表示」で。
ここが曲者で、本人の打点も低いためこと攻撃という面ではほとんど貢献できません。長期戦向きのカードになるかと思われます。入れておくと思わぬ場面で役に立ちます。余談ですが、私の一番好きな遊戯王カードがこのヘルです。
基本的には一枚採用で十分だと思われます。
重要度:⭐︎⭐︎

氷の王 ニードヘッグ

ジェネレイドのサブ妨害役、ニードヘッグ。
軽めのコストで相手の「チェーンブロックを組まない」特殊召喚を無効にできます。具体的には普通のシンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・リンク召喚や、サイバー・ドラゴンなど。最近だとディアベルスターを止められるのがデカいですね。
何かと便利ですが、妨害能力はハールに及ばないため、相手デッキを見て判断しましょう。
これも一枚採用でいいかと思われます。
重要度:⭐︎⭐︎

虚の王 ウートガルザ

ジェネレイドの……なんだろうね、ウートガルザ。
ネタが尽きましたが、なかなか面白い効果を持っています。重めのコストでなんでも除外できます。
自身をコストにすればスキルドレインも飛ばせます。バック除去として入れておくとたまに役立ちます。(正直あんまり使わないけど保険として入れてる)
もちろん、一枚採用です。
重要度:⭐︎⭐︎

炎の王 ナグルファー

ジェネレイドの脳筋、ナグルファー。
ここからはさらに重要度が落ちます。勝ちを狙いに行くなら、採用しなくてもいいかも……。いやいや、もちろん解説はします。全員使ったことはありますし、何より愛嬌ありますから。
さてナグルファーですが、限りなくシンプルです。3100打点でナグルだけ。ファーwww
出しやすさの割に打点は十分なので、入れておくとあと一歩足りない火力を底上げできます。具体的にはナグルファー+ヴァラ+マルデルでちょうど8000に届きますね。
破壊の肩代わり効果も持ち合わせていますが、これはあんまり使わないかな……。
採用するかは趣味になると思われます。
重要度:⭐︎

剣の王 フローディ

ジェネレイドのサンダーボルトもどき、フローディ。
コストを払った分だけ相手モンスターを破壊できます。が、破壊した分だけ相手にドローさせてしまいます。
これがやばい。なんだそれ。遊びでやってんのか。打点も2500て。その大層な剣は飾りか。
風属性が好きとかじゃない限り採用価値は薄いと思われます。残念。
重要度:⭐︎

鉄の王 ドヴェルグス

ジェネレイドの手札処理係、ドヴェルグス。
手札にダブついたジェネレイドを一斉展開できる可能性を持った、ペンデュラムみたいな効果を秘めたモンスターです。
ただ正直、使いにくいです。状況が限定的すぎる上、ステータスが足りていません。採用は完全に趣味ですね。
重要度:⭐︎

永の王 オルムガンド

ジェネレイドの大ボス、オルムガンド。
無限の火力を持つ(可能性のある)エクシーズモンスターです。お互いに手札交換をさせることで毎ターン1000ずつステータスを上げることができます。ハールと組み合わせることで愉快な動きはできますが、うららで止まるのでそれほど強い効果ではありません。
正直、次に紹介するレイヴァーテインありきでデザインされているのでは?と思ってしまうカードです。詳しくは次、紹介します。
ジェネレイドはEXデッキが余りがちなので、二枚採用でもいいと思います。
重要度:⭐︎⭐︎

影の王 レイヴァーテイン

ジェネレイドの裏ボス、レイヴァーテイン。
ハールを表ボスとするならコイツは裏ボスです。
自身をリリースしてオルムガンドを呼び出し、持っていたX素材の数だけ場と墓地のカードをオルムガンドの素材にしてしまうことができます。
この「X素材にしてしまう」という除去は遊戯王の中でも相当強力なもので、「効果を受けない」以外の全てを貫通して除去することができます。
またこの効果はフリーチェーンなため、バトルフェイズで殴ってからオルムガンドを呼び出すことで二素材レイヴァーテイン+効果使用オルムガンドで5500ダメージを叩き出すことができます。横にヴァラなどがいればワンキルできますね。
相当強力な効果ですが、墓穴で止まることだけは要注意。
純構築なら二枚入れちゃっていいと思います。
重要度:⭐︎⭐︎⭐︎

魔法罠

王の舞台

全ての始まり。これがないと始まりません。死ぬ気でこいつを持ってきましょう。
相手がドローかサーチをすると、デッキから好きなジェネレイドを持って来れます。
ここで持ってくるモンスターは誰がいいのか、軽く議論が起きるほど意見が割れています。
個人的にはヴァラss、ロプトル吊り上げ、メインでトークンをハールに、の動きが最大だと思っていますが、返しのターンで捲れる選択肢を選ぶべきだと思います。
具体的には、ハールを呼び出すのが安定択ではあるものの次のターンハール一人だけで何とかなるのか?ということを手札や墓地の状況から考えて、ロプトルを経由するべきなのかどうなのか、臨機応変に考えるべきということですね。
トークンを生成する効果はまず止められることはありません、ジェネレイドはコストを要求するカードが多いのでありがたく使わせていただきましょう。余談ですけどOCGジェネレイドトークンってどこに行けば売ってるんですか?自分一枚しか持ってないんですけどもね
最悪初手にこれがくるだけで動けるので、文句なしの三積み確定、これのサーチ手段と、誘発対策は多ければ多いほど良いです。うららを許すな。
重要度:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

王の試練

ジェネレイド魔法罠のサーチカードです。
コストが必要なので完全に安定はしませんが、四枚目の舞台のような感覚で入れちゃっていいと思います。二枚持って来られるので王の支配などを持ってきてもいいですし。
重要度:⭐︎⭐︎

紙ごみ

入れてはいけません。
重要度:なし

王の支配

舞台守ってくれる人です。
手札コスト一枚で、ジェネレイドカードの効果に割り込んできた効果を「お互い1ドロー」に書き換えることができます。ファントムオブユベルみたいなことです。
お互いにドローなので相手に塩を送ってしまう可能性こそありますが、こちらの展開を止められるよりはマシです。
舞台に対するうららはもちろん、ロプトルやレイヴァーテインに対する墓穴などにも有効です。
一枚入れておくとたまに大きく助けられます。最悪ヴァラのコストにもできるしね。
重要度:⭐︎⭐︎

王の襲来

相手ターンに舞台を張れる人です。
ついでにドローさせるので舞台を起動できますが、当然相手にアドを与えているので使い所が難しいカードだと思います。私は使いこなせないので入れていません。
重要度:⭐︎

王の憤激

ジェネレイドXモンスターのサポートカードです。
コストを払ってエクシーズ素材を増やすことができますが、罠カードゆえの遅さがやはり気になります。
面白いカードではありますが……。そう都合よくはいかない、を体現したカードです。
重要度:⭐︎

総括

展開ルートなどはありません。舞台貼って相手ターン耐えて返しのターンでワンキルするだけです。
ワンキルできなくとも、ある程度の持久戦は得意なテーマです。テーマ外のランク9エクシーズモンスターたちの力も借りて、なんとか勝利を掴みましょう。
相性のいいカードなども載せようかと思いましたが、記事の趣旨と少しブレるので省きます。
星遺物の胎導とローンファイア・ブロッサムくらいは入れた方がいいと思われますが。
また、相手ターンに舞台を絡めて展開する必要があることから先攻適性が高いです。というか先攻しかダメです。そのため、後攻1ターン目を捨ててでも捲るための拮抗勝負なども候補に上がるかと思われます。

複雑な展開ルートなどがない代わりに、今の場面でどの王を呼び出すべきか、その判断力が試されるテーマです。
なかなか面白いテーマなので、皆さんもぜひ組んでみてくださいね。

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