見出し画像

ウエストサイド時代の宇治原さんの不憫な役割

グループを組むことのメリット。
多様性だ。
いわゆるキャラが被らない1人1人の集まりになると人気が高まる。
その中でも特に必要な要素がある。
落とし所。
つまりオチ。
その役割を宇治原さんは一手に引き受けた。
初っ端からそうだった。
我々が歌って踊るグループは【男前芸人グループ】と呼ばれた。
自分たちで立候補したわけではなく、他薦だ。
他薦で選ばれた宇治原さん。
番組関係者に言われた。
【宇治原君だけ男前じゃないね】
こんなに理不尽なことがあっていいのだろうか?
自分で立候補したわけではなく、他薦で現場に現れたら【君は場違い】と言われる理不尽。
腹抱えて笑った。
この世界に飛び込んで良かったと思った。
この風景を見るために僕らは芸人になったのかと思った。
思い返せば高校時代から宇治原さんがいじられるのを見たのは初めてかもしれない。
人からいじられるような人生を歩んできてはいないはずだ。
そうか。
また忘れていた。
高校時代は僕しか友達がいなかったので僕以外からいじられる選択肢はなかった。
いいかっこしいの宇治原さんなら怒っていたかもしれない。
それから宇治原さんのいじられ人生が始まった。

ここから先は

624字

ロザン菅の1000字

¥630 / 月 初月無料

月額630円。 ※ロザンやからね。 ロザンやから630円。 週に5日くらいです。 良かったら読んでくださいね。

サポートありがとうございます😭😭😭