ドラえもん、少年の心、エロ
ドラえもん。それは、僕の少年時代。そして、あなたの少年少女時代の一部。性の目覚め。SF(すこしふしぎ)。
1/8。滑り込みで最終日に展示を見ることが出来た。
俺にとってドラえもんは特別な存在だ。初めてマンガ本を集めようと思ったのはドラえもんだし、劇場で初めて映画を見て感動して泣いたのもドラえもんの映画だ。ポケットからどんな道具でも出せるワクワク感。雑魚でいじめられてるのび太を助けてくれる。それでいてちょっと皮肉めいた名台詞を吐くドラえもん。ああ、我が家にも一台ドラえもんが欲しい。
それは、俺にとってだけではなくて、みんなの心のなかに大切な存在として刻まれていることが、展示に行ってみてよく分かった。どの作品からも、心からのドラえもん愛が伝わって来た。
ドラえもんと言えば、しずかちゃんの存在が欠かせない。ドラえもん展でもしずかちゃんの作品はとても多くて、みんなしずかちゃん大好きなんだなあ、と共感者を見つけたようなささやかな喜びを感じていた。
会田誠「キセイノセイキ~空気~」
しずかちゃんで性に目覚めた男性は日本中に居るだろう。俺もその1人だ。
デフォルメされた漫画の絵に興奮していたあの時代はとうの昔に過ぎ去ったけど、根底にあるものはいくつ年を重ねても変わらないもんだ。
会田誠さんのこの絵、しずかちゃんは透明になってしまっている。規制か。でも、水の滴るその様子は、逆にエロを掻き立てる。感動した。見えるもの、見えないもの、想像力。ああ、ドラえもんが読みたい。
村上隆「あんなこといいな、出来たらいいな」
ページをめくれば、いつだってドラえもんが、どこでもドアでSF(すこしふしぎ)な世界に連れて行ってくれる。