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アエノコト
12月5日に記載している<アエノコト>
『ハレ暦』の中でも、とても大切な行事のひとつ。
おとなり、石川県奥能登地方で古くから行われている
神の気配を感じながらもてなすハレ時間です。
家の座敷に田の神さまをおまねきして、1年間の収穫の感謝を伝え、
次の年の五穀豊穣を祈る。
今年は、元日の大地震、そのあとの豪雨被害によって
まだまだ復旧すらままならない地域もたくさんで、
地割れにより離農された方もいらっしゃるようですが、
「来年こそは無事に農業ができますよう、神様どうかお助けください」
とご馳走を出し、お風呂でおもてなしされました。
「お助けください」は、心がギュッとなるほど切実ですね。
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写真にもあるように、誰か人が神様の役をするわけでない。
でも、そこに在るようにして話しかけ、もてなしていく。
神さまの「気配」を感じながらのハレ時間です。
イシス編集学校の松岡正剛校長は、
千夜千冊457夜『日本の奇祭』合田一道 の中で
285ヶ所で残っていたものが20年あまりで
激減してしまったアエノコトについて、
今日の日本の決定的な「過失」が暗示されているのである。
と締めくくっています。 ↓コチラ
「アエ=饗」の「コト=ハレの行事」ということですが、
こんな「気配」を感じる時間って、
子どもの頃は、たくさんあったような気がします。
能登の復興を祈り、大切なものを大切だとちゃんと「想う」時間を
綴っていきたいものです。
/神仏があらわれることを「示現」とか「影向」と言う。
/「影向」はすばらしい用語だが、「カミの気配が化身する」
/というような感覚がある。(1581夜「神道とは何か」より)
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