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【ブルネイ発】首都の静寂に響くモスクの祈り ーバンダルスリブガワンー

ボルネオ島中央北部に位置する国、ブルネイダルサラーム。

その首都バンダルスリブガワンは首都というに似合わない静かで落ち着いた時間が流れ、時間になるとモスクからの祈りの声が町に響いています。

今回はバンダルスリブガワンの町の様子と中心にあるモスクをご紹介します。


◎ボルネオ島に築かれた国・ブルネイ
ブルネイは正式名称をブルネイダルサラーム国と言い、国教をイスラム教、公用語をアラビア語・英語・マレーシア語とする国家です。

豊富な石油・天然ガス資源に恵まれ、文化的にはまた、マレー文化とイスラームの伝統を受け継ぎ独自の発展を遂げています。

マレーシアと比べると断然アラビア語が多い

マレーシアのような町の雰囲気の中にもアラビア語で書かれた店の看板などを見ると、「やっぱりマレーシアとは違うなぁ」
と思います。

バンダルスリブガワンはبندر سري بڬاوان 
まったく読めないけどカッコいい
バスターミナル付近もまるで地方のような静けさ

バンダルスリブガワンは、かつてブルネイ・タウンと呼ばれていたものの、1970年に現在の名前に改称されました。

これは、ブルネイの第28代スルタン(国王)「オマール・アリ・サイフディン3世」にちなんで名付けられたと言います。

その市内の様子は首都ということを忘れるほど穏やかかつ静かで、日曜日の昼下がりの住宅街のような雰囲気に包まれています。

平日昼間であってもそれほど人が多く通ることもない町は、どことなくのんびりしていて、整然とした町が逆に違和感を感じさせます。

騰雲殿と呼ばれる道教寺院。中には観音様?のような仏教像もあり

見所はバスターミナル付近に集まっていますが、中央ターミナルから

カンポンアイールの近くのマッカーサー通りの看板
ガボン地区のデパート

◎ブルネイを代表するモスク
バンダルスリブガワンには、イスラム教の文化が色濃く残っています。市内には、スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクなど数々のモスクがあり、イスラームの中で生きる人々の生活を垣間見ることが可能です

スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク
異教徒も敷地内には入ることは可能

このモスクは1958年に完成し、ブルネイの第28代スルタン、オマール・アリ・サイフディン3世にちなんで名付けられました。

中は開放されており、ムスリムでなくても中に入ることは可能ですが、祈りの場である内部への立ち入りは禁止です。

人々の憩いの場としても

立派な建物と床の石の調和が素晴らしいですね。

◎夕刻に鳴る祈りの音
17時を過ぎ、あたりが夜に包まれようとするときでした。スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクから突如祈りの声のような大きな音が聞こえだしました。聞いていると澄んだ声で実に落ち着く声。その声に合わせて多くの人々がモスクから出てくるのでした。

辺りが薄暗くなっても車の少なさはさほど変わらず

モスクは美しく光輝き、湖の上の船がまるで動いているかのように見えました。

祈りの声に包まれながら静かに輝くモスクはまるで夢のような光景でした。

角度を変えると動いているかのよう
ライトアップされたモスクはまさにアラビアンナイトの世界
ヤシに映えるモスク

小さな町の中で静かに息づく人々の生活。
昔から守られていた歴史は、その中で脈々と次の世へと受け継がれているのですね。

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