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【UAE発】アラブの源流を感じる地シャルジャーシャルジャ首長国ー

7つの首長国が一つの国を構成している「アラブ首長国連邦」。その首長国の一つ「ドバイ」の名声は誰もが知るところで、世界の中のトップクラスの経済発展をしている場所であると認識されています。

ところが、そのドバイからバスで30分足らず。
同じく首長国である「シャルジャ」はそうしたドバイから一線を画した異国情緒あふれるかつてのアラブの姿を見つけることができます。


今回はそうしたアラブ首長国連邦の一首長国「シャルジャ」の様子をご紹介したいと思います。


◎旅人の少なさ
シャルジャはUAEの中でも大きな首長国のひとつであり、19世紀前後には軍港・観光港として他首長国に引けをとらない発展を見せていたものの、ドバイ旅行をする方々がシャルジャに訪問されることはあまり多くはないのが現実です。

ドバイのバスステーションからシャルジャ行きのバスに乗って30分程度。
味のある建物を通り抜けながら、シャルジャのバスステーションへ到着します。

街並み自体が迷路のようでわくわくする

首長国といっても我々が考えている都道府県のような感覚で、他の首長国であるアブダビやアルアイン行きが運行されています。
整然と並んでいますが、なんか小さく落ち着いたバスステーションですね…。

首都アブダビへは大型バスが運行

シャルジャに到着すると湾のようなところに位置するヘリテージエリアで降りることになります。
周辺にはセントラルマーケットやジェネラルマーケット、フィッシュスークが近くに散らばっています。

こじんまりとしたジェネラルマーケット

整然とした建物が並ぶ景色は中東国家の風景にふさわしいですね。

よく「こういう国はずっと暑いの?」と聞かれることがあるのですが、確かに夏場は40度を超える日もあるものの、冬場は20度前後、朝や夜でも10~15度と以外に穏やかで、いわゆる「砂漠国家」のイメージとは異なるかもしれません。

ジェネラルマーケット内部も人通りが少なく、実に落ち着いている

中では人の割に店は多く、「どうですか~」とけだるそうに声をかける店員さんの方が多いくらい。
イスラームの国々らしく、ポテトやキャベツ、紫たまねぎなどが目を引きます。

どれも新鮮そうだが…国産もの?
バナナがつやがあってとてもきれいだった

売り物一つ一つ見てもその国の食卓の上が様々に想像ができて、市場は楽しいのです。

ドライフルーツを売る店。それほど売れるのだろうか
小さい大根やチンゲン菜。アラブ料理にあまり縁がないと料理を想像するのが難しい

外に出ると海沿いにはフィッシュマーケットが広がっています。
魚を使う料理も多いアラブ料理ですが、何だろうと思うような魚や大きなエビが並べられ、見ているだけでも楽しいです。

海辺とはいえ風も穏やかだった
何やらよく売れている店。中で魚をぶつ切りにするなどの加工もしている
鯛?かと思ってもそうでもなさそう。エビはむちゃくちゃ巨大

東南アジアの旅では川魚が売られていることが多く、これは何なんだ…と思うような怪しい魚や巨大な怪魚を見かけたりはするのですが、海魚が売られるこのあたりでは見慣れた魚も多く売られています。
その一方で、これは?と思うような魚も並んでいたりして、飽きることがありません。

◎ヘリテージエリアを歩く
生活感あふれるスーク地区(マーケット通り)を越えしばらく歩いていくと、多くのショップなどが集まるヘリテージエリアに入ってきます。
ここも人通りが少なくひっそりしていますが、原景とも呼ぶべき雰囲気の中を歩くのは格別です。

アルアルサスークと書かれた場所
穏やかなシャルジャの心が現れる

ヘリテージエリアはシャルジャ政府一押しの文化的地区であり、奥の海沿いには水族館があるそうです。

昼間よりもライトアップした夜の雰囲気が良いらしく、この時間はがらんとしています。

シャルジャ政府が文化的地区に推しているヘリテージエリア

◎ブルーマーケット(セントラルスーク)を眺めて

バスを降りた車通りの多い場所に戻ってくると、美しい形をしたセントラルスークが見えてきます。このウインドタワーはアラブ伝統のもので、豪奢な内部がまた目を引き付けます。

セントラルスークの看板は車通りの多い場所に置かれている
半円状の建築が美しい
ここでも人はまばら

セントラルスークの中も人通りもそれほど多くなく、落ち着いた様子がうかがえます。
しかしまず目を引くのが値段の安さ。
物価の高いドバイでは「こんなにするの?」と思うようなものも多くあり、手を出す気にもなれませんが、この場所ではかなり割引をされた商品があり、お土産にしてもいいと思えるような値段です(これが適正価格?)。

カシミヤスカーフや服も常識的な値段
装飾品もアラビアの店ではなんとなく派手だ

◎違った顔を持つUAEの首長国
セントラルスークから無効を見ると、キング・ファイサル・モスクを見ることができます。残念ながらイスラム教徒以外は立ち入り禁止のため、見ることしかできませんが、広い場所に堂々と建つモスクは非常に立派でした。

キング・ファイサル・モスク外観。ビルとのミスマッチも風景のうち

同じ国なのにちょっとどこか違うそれぞれの首長国。
すべての場所を見てどんな様子なのか感じてみたいですね。

ドバイの一等地からはなんか想像できない生活感あふれる場所


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