人々の生活に触れて~ジョージタウン(マレーシア・ペナン島)~
3月以降海外旅にも行けない状況が続いていて写真を見ると寂しくなる毎日。
そんな気持ちをなだめるのは旅先の写真の数々…。
マレーシアの首都・クアラルンプールからバスで7時間ほど。 今回はかつてイギリス統治時代にあった18世紀の建物が残る街ペナン島の「ジョージタウン」をご紹介したいと思います。
ジョージタウンはペナン島の北東部に位置する街。
2008年に「マラッカ海峡の歴史都市」としてマラッカとともに世界遺産にも登録されたジョージタウンですが、当時の名残として残る建築物の中に多民族国家マレーシアらしい生活が息づいています。
◎ジョージタウンのあるペナン島へ
ペナン島までは飛行機・バス・列車と3パターンありそれぞれ試したのですが、バスや列車で島の対岸「バタワース」からフェリーに乗って渡る入域方法が味があって好きです。
昼間は20分ヘッドで出ているので使いやすいですね。
値段も1.6リンギット(35円)という破格の安さです。
◎ジョージタウンの街歩き~チュリア通の屋台街~
到着すると味のある古めかしい建物の中にコロニアル建築が混ざった風景が迎えてくれます。
細い路地から吹き込む熱帯の風が歴史を包み込んで自分に吹き付けてくるようです。
中心部を通るチュリア通りを西へと進んでいくと、中華系の人々が開く屋台なども見えてきます。
この一筋北にあるムントリ通りには安いパッカー宿も並んでいます。
世界遺産とあり外国人もやってくるため、いくつか泊まりましたがキレイでおしゃれなゲストハウスも多いです。
チュリア通りの屋台には安くて美味しいグルメがたくさん並びます。
特に毎回欠かさず食べているのがこのワンタン麺です。
ワンタン麺というと汁そばを我々は想像しますが、ここの麺は甘辛いしょうゆダレで食べる混ぜ麺です。
私自身は汁そばが大好きで、こういう乾麺は普段あまり好んで食べないのですが、こことマカオの麺(別稿にて)だけはついつい食べてします絶品の美味さです。
小で4リンギット(110円)ですが、十分量はあります。いろいろ食べたい時はひとつの店で食べ過ぎないのもパッカー旅のポイントですね。
周辺にも多くの店が軒を連ねます。
さすがにまだ全部食べられていませんが、いろいろな街を歩いていると「ここだ!」と直感で食指を動かす店があります。
レブーパサールという通りはリトルインディアとも呼ばれるインド人街。
ヒンドゥー教寺院独特の香の香りが辺りに立ち込め、かなりホッとします。
屋台でチャイを2リンギットで購入し、袋に入れてもらい飲み歩きをするのが好きです。
本場インドで灼熱の路上で入れてもらったチャイは格別でしたが、ここでのチャイもまた美味しいです。
◎ジョージタウンの遅い朝
マレーシアは日本よりもかなり西にあるにもかかわらず時差が1時間しかありません。そのため夜になるのも朝になるのも遅いのが特徴です。
意外にこれは感覚的に慣れづらく「まだ夜だから二度寝でもするか」と思ったらもう7時半だった、という経験もあります。
7時半の街並みです。
出勤風景も特に見ることもなく落ち着いた雰囲気が広がります。
もうひとつマレーシアの朝で外せないのがヤムチャです。安くて美味しいヤムチャをいろいろ楽しめるので嬉しいものです。
シントラ通りとキンバリー通りの交差点あたりには朝から開くヤムチャ店が並び、おすすめの場所です。
まずお茶を注文し、三度茶をしながら本格的な雰囲気でいただきます。おかゆなどが食べたければこの時は注文しておくと便利です。
ヤムチャはワゴンタイプの店だったのでおじさんが来たときに何かを聞きながら選んでいきます。
ひとつは2~5リンギットなのでお手軽かつ美味しい朝ごはんをいただくことができます。
腹ごなしに海の方へ。このあたりの桟橋はそれぞれの桟橋ごとに同姓の人たちが住んでいた場所ということです。
この時は干潮でしたが時間により潮が満ちてくることもあるということです。
朝焼けの美しい光景が目に染みます。
もう8時だというのに人気もなくひっそりしてほっとします。
昼間は観光客が多い姉弟の壁絵です。
ペナン島といえばこの絵を思い浮かぶ人も多いと思います。
◎おわりに
この時は一泊二日でぶらぶらしたジョージタウンでしたが、世界遺産を構成しているコーンウォリス要塞やイスラムモスク、宗教的売り物分離をしている生活市場「ターサディット市場」など見所はまだいろいろあります。
パッカー旅をするなら急ぎでも2、3日ほどはまるまるゆっくりして見回ると味があるジョージタウンを堪能できるのではないでしょうか。
ではまた次の旅で!