見出し画像

【鳥取発】鳥取の「ハワイ」でつかるかけ流し温泉 ー湯梨浜町・はわい温泉ー

数々の名湯を有する鳥取県。
その中に「ハワイ」という名の場所があるのをご存知でしょうか。

かつては「羽合町(はわい町)」とされ、現在では周辺町と合併され、湯梨浜町に名前を変えてしまいましたが、今でも変わらず「はわい温泉」の名前は生き続けています。

今回は鳥取のハワイ、
はわい温泉
をご紹介します✴️


◎東郷池のほとりに湧く温泉
倉吉より東にすぐ、東郷池という大きな池が存在します(最近ではその大きさから東郷湖と呼ばれることもあります)。

その周囲、南側に湧く温泉が東郷温泉、北側に湧く温泉がはわい温泉となり、それぞれ異なる温泉街が存在しています。

はわい温泉の中の小さくとも落ち着くお宿・水郷

はわい温泉は、もともと「浅津(あそづ)温泉」と呼ばれていましたが、昭和53年(1978年)に「羽合温泉」と改称、さらに、平成10年(1998年)には「はわい温泉」と改称され現在の名称になりました。

幸せのひょうたんをウリとしている

かつての人の多さは想像できないくらい町は静かに、ひっそりとしていますが、数件の宿では今も変わらず、湧き立てのかけ流し温泉を堪能することができます。

入泉料を支払い奥に入ると大浴場へ

この水郷では会員証があり、コロナ前まではそれがあると100円引きで日帰り温泉が堪能できていたのですが、現在ではそもそも日帰りをしなくなってしまったのがとても残念です。

単純泉で肌当たりもやわらかい

中には小さくともこんこんと源泉が湧く浴場があります。少し熱めで好みなのですが、熱めが苦手な方は最初は少しだけ苦労するかもしれません(湯湧き口から離れると少しマシです)。

浴槽は小さいけれど温泉の質は最高

隣の東郷温泉もそうなのですが、お湯の香りを嗅いでみるとさすが東郷池のほとりにある温泉だけあって、表現が難しいのですが、どことなくほんのりとした湖の香りがします。

嫌な匂いではなく、落ち着いた自然な香りが気持ちを穏やかにしてくれます。

かけ流しをふんだんに使えるのは
しっかりした湯量を誇る証

それもそのはず、はわい温泉(浅津温泉)は、江戸時代に地元の人々が鳥取藩主に湖中の泉源利用を願い出たことから始まるとされます。

温泉が発見されたのは天保14年(1843年)。当時は湖に舟を浮かべ、湖中から湧き出る温泉を汲み上げて利用していたというから驚きです。

明治時代になり、湖岸を掘削し温泉をくみ上げる事に成功した人が現れ、温泉旅館の開業に至ります。

このどことなく穏やかな湖の香りがするのはそうした背景があるからなのでしょうね。

◎幻となった「羽衣」のかけ流し温泉
はわい温泉には「羽衣」という名前の旅館がありました。水郷よりも規模はやや大きく、大浴場も広めで日帰り温泉もやっていたのですが、残念ながらコロナ禍において、廃業してしまいました😭

羽衣入口。整然としてまだまだ綺麗だと思っていたのに…

ここも同じく湖の良い香りがし、また広いお風呂とこじんまりとした露天風呂で疲れを癒すことができていました。

大浴場入口。まだまだ新しい感じがしたのだが

これだけの温泉が湧く場所なのだから、もっともっと活性化ができればと思うばかりです。

内湯もすべてかけ流しだったのだが…

鳥取には良い温泉がたくさんあるのですから、何とかそれぞれの温泉地が少し安泰となり、この良い湯が未来まででも入れたらと思うばかりです。

今回は鳥取県のハワイをご紹介しました。
確かに本当のハワイとは似ても似つかない場所ではありますが、ハワイにはない穏やかで美しい風景と空気、温泉がここにはあり、心休めるこの場所の方が私は好きです✴️

(↓その他の温泉シリーズマガジンはこちら✨)



いいなと思ったら応援しよう!