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風光明媚な住宅街に眠る光秀殿の首ー東山区白川界隈ー
明智光秀の首塚のことをご存知ですか。
歴史深い京都。その中でも特異ともいうべき住宅街に眠る光秀首塚をご紹介します。
東大路の知恩院前、もしくは地下鉄東西線の東山駅で降りること数分、ドラマ撮影にもよく使われる柳並木の白川清流が流れている道があります。
多くの場所には首塚と呼ばれる慰霊の祠が立てられいます。首塚とは、
合戦などにおいて討ち取られた者の首、捕虜に取られた者の首、あるいは斬首刑にされた罪人の首を供養するための「塚」の事
とあり、主に戦国時代の混乱の中に討ち取られたり、斬首に処せられた罪人を慰霊するためのものであることが書かれています。
東京にある将門首塚は有名であり、その祠を移動させようとした際には祟りとも思われる不可思議な現象が起こったというのはよく聞かれます。
◎東山光秀首塚の在処
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知恩院前バス停裏から地下鉄東山駅の方に向かって白川に沿って通る白川西通という細い道があります。
和菓子やさんを目印にして歩くと、細い道とぶつかる場所に小さく「明智光秀首塚」の文字のある石碑を発見します。
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その場所を折れると住宅街に向かって伸びる道の横、左手に、ひっそりと祠が見えるのを発見できます。実は先程目印にした和菓子店こそが、現在この塚を管理しているのだそうです。
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その存在はわかりにくく、外からだと容易にわからないような様子であり、看板が立っているからこそその場所がわかるようなところです。
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文字通り住宅街の一角に建てられているものですから、ただ前の様子かも通りを通るだけでは気付かないし、周囲の風景に溶け込んだ祠は何か不思議な気すら感じます。
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光秀は秀吉に討ち取られた後、家臣によって大切に葬られたとされます。京都内には胴塚があったり、別に首塚の伝説が残る場所があったりとしていますが、この場所には江戸時代に移されたとされます。
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祠に近づきお参りをします。
信長に反旗を翻したこと、秀吉に討ち取られたこと、その時々にどのような思いがあったのでしょうか。その小さな祠からも何となくそうした彼の叫びが感じられるような気がしたのです。
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祠には現在に至るまでの歴史が紹介されている新聞記事が展示してありました。たたりと恐れられていたものが信仰へと変化し、最後には移転させられるという背景を読むと、人間の心の移ろいをいやが上にも感じさせられます。
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朝の特に静かな時間にお参りしたのですが、大きな通りにあるような喧騒から一切が解き放たれ、この場所近くだけが音を失ったかのような不思議な感覚が感じられました。
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小さなところにあっと驚く発見がある京都の町歩き。
今までたくさん見たと思っていたのに、まだまだ知らない場所はたくさんあるものですね。
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