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【台湾発】台鐵旧駅ノスタルジア① 駅前で見た夕焼けー屏東駅(屏東縣)ー
日本人旅行者も多く訪れる台湾。
台湾国鉄である「台鐵」は清朝にその基礎が築かれましたが、日本統治時代に高雄付近までの西部幹線が整備されていきました。
屏東駅もその時代の雰囲気を残した日本式の煉瓦製駅舎が味のある美しい駅舎でしたが、
2015年その役目を終え、鉄筋コンクリート造駅舎に建て替えられました。
今回はそうした屏東駅の過去と現在を追いかけながら、以前の郷愁を感じたいと思います。
◎大きな時計がシンボルだった旧駅
高雄から普通電車でも30分程度、屏東駅に到着します。台湾の第二都市高雄とさほど遠くないにもかかわらず、人混みは穏やかになり、駅自体もそれほど大きくないものでした。
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その一方で屏東駅は、台湾南部における交通の要衝であります。駅周辺には商業施設や観光スポットも充実しており、屏東市の中心地としての役割も担っています。
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遠くからも見える大きなデジタル時計が特徴的で、駅前には多くのバイクの路上駐輪があり、タクシーや乗用車が駅にはいつも入り辛そうでした。
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上述のように要衝地の割には駅は小規模で、改札も3つしかないものでした。T-passの機会が導入される前でしたが、未だに駅員さんに切符を見せて通るシステムが懐かしかったものです。
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ホームでは大きな駅表示版がトレードマーク。最近では英語話者のため「Ping tung」ではなく「Ping dong」というまるで中国のピンイン表記のような書き方が広まっていますが、変わらず以前の表記が懐かしかったものです。
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近くには屏東夜市が開かれており、駅からも歩いてすぐのところにあります。夜市が開いてくるまでぶらぶらしようかと駅前近くを歩いていたときに見た駅の向こうに沈んでいく夕陽がとても美しかったです。
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ヤシの木が前に立つ屏東駅は紆余曲折あった台湾の現代史を見続けてきたという風格が漂っていました。
◎供用終了。新たな時代へ
そんな穏やかな感じが素敵だった屏東駅は、2015年8月23日をもって屏東線の高架化に伴い新駅舎を供用することになりました。
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最後に訪れたときから数ヶ月しか経っていなかったのに、確かにそこにあった屏東駅の姿は解体され、忽然と消えてしまっていました。
あのデジタル時計も、駅前のユルい感じもすべてが幻のように感じました。
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やや無機質な現代的高架駅へと変身した屏東駅。電化されているものの、そこにいまだにディーゼルの車両が止まっているのを見るととてもアンバランスで、あの時立った旧駅のホームこそふさわしく感じられたのです。
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台湾南部の駅は特にこれから変化が厳しくなっていくのでしょうか。
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