第8話 裏切り者には制裁を?
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第8話 裏切り者には制裁を?
ロイニー「僕、独立します!」
T先輩「え?」
ロイニー「勝ち方も覚えられたし、元手も貯めれたので自分でやってみようと思って」
T先輩「…分かった、覚悟は出来てるんだよな?」
ロイニー「…え?」
長い間があった
T先輩「お前が思ってるほど簡単じゃない。まずは自分で一から店を探せ。俺が使ってる店は俺がいるときは来るな。」
(良かった…覚悟って詰められるのかと思った。)
当時はなぜダメなのかまるで理解出来なかったが、今はその理由が痛いほどに良く分かる。T先輩、お陰様で僕も若い子達に説教する立派な老害になったよ
独立した頃は4号機から5号機に移り変わる大きな転換期だった。新台の代わりに次々とベニヤ板が設置され、店側も先の見えない状況に迷走していた
一般客はおろか専業までもが朝から撤去間近の4号機に走る。秘宝伝、アラエボ、俺の空、番長…スペックの低い4号機の低設定でも5号機より遥かに夢が見れたのだ
そして誰も座らない5号機コーナーにはいつも寂しく6確札が刺さっていた
初代エヴァの設定6の機械割は110%、ノーマル機で勝率も高い。4号機に特に思い入れもなければ、淡々と高設定をブン回す英才教育を受けていた僕にはただの天国だった
「そんなつまらないチマチマした台打ってられるかよ。」当時の専業には散々バカにされた
中には4号機完全撤去と共に引退し、事業を立ち上げ成功した人もいる。だが5号機をバカにし最後の日まで4号機を打っていた専業の多くは今日も必死に6号機にしがみついてる
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