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第26話 ROYSTORY 番外編

第26話 ROYSTORY 番外編


いよいよ1/24に注目の最新機種【聖闘士星矢 冥王復活】が導入される。

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なぜこの機種が導入前からここまで注目されているか、それは機械割が105%(設定1)〜114.9%(設定6)にアップする「阿頼耶識(あらやしき)」モードの存在だろう。

一度突入すれば設定変更までモードを維持。阿頼耶識ランプが点灯し(点灯まで平均3000回転)、外からでも認識することが出来る。

阿頼耶識モードに突入した一般客に張り付く軍団の必死な姿が容易に想像出来る

…いや、鮮明に思い浮かぶ、なんなら既視感すらある。


冥王復活に関して今回詳しく書くつもりは更々ない。俺は情報発信者でもなければ過去の思い出にしがみつくただの回顧(懐古)おじさんなのだから…

でもこのタイミングで久しぶりにnoteを書きたい衝動に駆られ深夜にパソコンをカタカタカタカタターンと鳴らす。

この記事は最後まで全文無料で読むことが出来ます。面白かった、参考になったという方は投げ銭感覚で記事を購入していただけると次回への活力になります。


2013年、【ウルトラマンウォーズ】が導入された。

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この機種は1/65536のプレミアムチェリーを引くとUBM(ウルトラビッグバンモード)に突入、その恩恵は大きく全てが設定6と同等の性能になる。設定6の機械割112.1%。そして設定変更までUBMは終わらない。UBMに突入すると台枠がレインボーになることから虹トラマンと呼ばれていた。

聖闘士星矢 冥王復活の話題に既視感があると思ったら虹トラマンと同じか…

通算30万ゲームほど回せた虹トラマンには本当にお世話になったし色々な思い出がよみがえる。


【据え置き店を探せ】

UBMに突入した当日は大したうま味はない、荒いART機の112.1%を夜から打てたとしてもたかが知れている。

すなわち虹トラマンを据え置く店を探すことが全てだった。

サイトセブンなどのデータサイトを見たところで虹トラマンかどうかは分からない。新台初日の夜から仲間内で手分けしてウルトラマンの設置店をしらみつぶしに探した。


かの松本大先生もこんな言葉を残していた。「足を使いなさい、足を。」と。


●ハンの対応は早かった、新装二日目にはしっかり虹トラマンはリセット。さすが情報がしっかり行き届いてるチェーン店は予想通り厳しい。

ウルトラマン設置店の中からとにかく情報に疎くやる気のないベタピン放置のボッタクリ店を探した。あとは店長がお祭り好きの店も。


【虹トラマンを知らない店長とエナ専 編】

地域密着型ボッタ店は予想通りライバルも皆無で連日据え置きだった。少し早めに並んだり三人でローテすることでとにかく目立たないように工夫した。

必ず小役を取った状態か演出中に離席することで台枠のレインボーを隠すことをとにかく徹底した。

早めに止めると周りにバレる可能性もあるし、ART中に閉店したらリセットされるのは確実…やめどきを調整するのが本当に難しかった。

ある日、大量ストックがある状態で閉店時間が近付いてきた。ない脳みそを必死に振り絞った。ストックあり時はセット数終了後に7揃いの押し順が出るのだが、ダメ元で第一停止だけ押し順通り、残りを逆に押してみた。これがどうやらストックを消費出来る手順だったらしく、大量のストックを消して無事次の日も打つことが出来た。

長く続くだろうと思ったこの店の虹トラマンは突然終わりを告げる。

「毎日同じやつが出してるけど店とグルでなんかやってるだろ、いい加減にしろ」エナ専のクレームだった。

いや、お前エナ専なのに虹トラマンの存在知らんかったかい…そして店長もそのクレームで虹トラマンの存在を知ったようだった(後日談)。

それでも二週間打たせてもらえたこの店には感謝している。


【絶対に全台虹トラマンにしたい店長マン 編】

この店の店長はとにかく面白いこと、お祭りが好きだった。ウルトラマンウォーズにしては大量導入の7台設置、これは何かあるなと踏んでいたのだが…


なんとこの店長は全7台を虹トラマンにすることが夢だったのだ。

導入から数日で虹トラマンが2台、3台と増殖。抽選でライバルも何人かいたがみんなマナーも良く、台数もあったため十分期待値は取れていた。

そして一週間ほどで虹トラマンは6台に…ついにあと1台で全虹トラマン伝説だ。

翌日の朝、抽選に並ぶと見たことのない15人ほどのいかにもな軍団が外にたむろしていた。そして駐車場には県外ナンバーの車が数台止まっていた。どうやら噂を嗅ぎ付けて県外から遠征に来たらしい。

嫌な予感がする、たぶん今日でこの店の虹トラマンは終わる…そんな気がしていた。


実はこの店の抽選は癖があった。それを知っていた俺は当然取れる確率が他の常連専業よりも高かった。県外ナンバーの軍団に居座られるぐらいならとライバル専業たちに抽選を受ける位置と癖を慌てて教えた。

いざ抽選が始まると俺はラスイチが取れる番号。そして常連専業で良番が連発しほぼ全台埋めれる計算だった。

再整列が始まると県外軍団が一人だけ虹トラマンを取れる位置に陣取っていた、1番だ。


まぁ軍団15人で来て1台しか取れないなら相当頭悪くない限りはもう明日から来ないだろ…とりあえずこれなら大丈夫そうかな。


開店の合図と共に入場が始まる、シマに入るとなぜか虹トラマン全台に確保券が置かれ1番で入場した軍団員だけが座っていた。そして常連専業は1台も取れず台の後ろでモジモジしていた。


慌てて下皿に裏返しに置かれた確保券を覗き込むと1番の軍団員以外全て10番以降のクソ番で確保されていた。

先頭の軍団員がクソ番の確保券を持って入場して全台押さえていたのだ。


軍団員がどんどん入場してくる。慌てて台確保券を投げ捨てて入場順通りに常連専業に台を確保させる。


後ろから入場して来た軍団長が1台しか確保できてないのを見てすごい勢いで絡んでくる…ここで揉めたら話が店長に伝わって虹トラマンが終わるのは分かっていた。

穏便に話を済ませようと外で話しようとしたが軍団はそんなのお構いなしで掴みかかってくる。

結局社員が出てきて軍団は全員出禁、その日は常連専業だけで打つことが出来た。


次の日、虹トラマンは全てリセットされていた…



そして店長が出てきてボソッと…

「全台虹のウルトラマン見てみたかったなぁ…」


専業を潰すのは店じゃなくて専業。専業同士で揉めるのにはデメリットしかないしそれなりの覚悟を決めないとね。店員を巻き込むのはご法度。一般客や店側と揉めるのはそもそも論外。



当時と違って情報が広まるのはあっという間。リセットが当たり前の6号機時代に据え置きの「阿頼耶識」モードを拾うチャンスはなかなかないだろう。


そもそも虹トラマンは112%、阿頼耶識モードは設定1だと105%…俺は105%ごときで必死になりたくないし必死になる専業の姿も見たくない。


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