第21話 イカサマ 前編
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第21話 イカサマ 前編
5号機時代に突入しても来店ポイントを貯めて高設定を打てる店がわずかながら存在した
この店は平常営業1pt、イベント日5pt、100pt貯めるとガチャガチャを回せる。設定4・設定5・設定6の当たりクジが一枚ずつとハズレクジが数枚入っていた
当時この店のカウンター嬢と付き合っていたロイニーは自分と代打ちのポイントカードを複数預けていた。店に行かなくても毎日ポイントを貯めておいてもらえたのだ
そして300pt貯まると代打ちを引き連れガチャガチャを回しに行く。100pt×3回×3人、合計9回回せる。ハズレが出るとガチャガチャにハズレを戻し当たりの出る確率を常に一定にするのだが、同じ日にまとめて引くとなぜかハズレを戻さないでくれた
この日は設定6と設定4を一枚ずつ引き当て、翌日設定6と設定4のリンかけを終日打ち切り12000枚弱流した
それから数日後、何気なくポケットに手を突っ込むと紙くずが出てきた
…ん?それは設定6と書かれた当たりクジだった
本来ならガチャガチャを回して当たった時点で回収されるのだが、社員が忘れていたのかなぜか俺のポケットから出てきたのだ
これは…!
(もっくんから勝手に借りました)
感の良い人ならもう分かっただろう…
数ヶ月後、100pt貯まったポイントカードを手にロイニーはガチャガチャの前にいた
社員「1回しか引けないのにもう回すの?笑」
ロイニー「なんか今日は引ける気するんすよ←」
ガチャガチャを回し、出てきたカプセルを開けてクジをめくる
(もっくんから勝手にもらいました)
ハズレ…
ロイニー「うぉー!設定6だ!」
(ざわざわ…ざわざわ…ざわざわ…)
藤原竜也ばりの大袈裟な演技だった
そう、ハズレクジと前回引き当てた設定6の当たりクジをすり替えて社員に渡したのだ
こうしてイカサマをかましたロイニーは再び設定6確定台にありつく
そして設定6の当たりクジが出たということでガチャガチャに新たに設定6の当たりクジが追加された
つまり本来一枚のはずの設定6の当たりクジがこの日から二枚になったのだ
僥倖っ…僥倖っ…僥倖っ!
【次回予告】
イカサマにより設定6を引き当て、かつ設定6の当たりくじを二枚にすることに成功したロイニーはこの後起こる事件をまだ知るはずもなかった、後半へ
もっくんの画像勝手に借りてきたのでもっくんのブログ勝手に紹介しときます。みんな見てね!
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