言うべきか言わざるべきか
今日、仕事で営業から戻ると、部下が本部の上席に喧しく怒られてた。内容は面倒なので詳しくは書かないけど、部下が上席と一緒にお客さんの所に営業に行くのに、全く準備してなかったようで。お客さんから何日も前に相談されてることに対する回答も準備もしてない。部下が完全に悪いから(笑)怒られて当然かなと思ってたらさ。突然私に矛先が( ゚Д゚) 『部下が仕事できないのわかってて行動管理しないのは、チーフとして失格だ!』的なやつ。私、『そうですね。すみません』を繰り返す。
でもね、実際私、少なくとも2日に1回はその件について助言や考え方、折衝するのに自分なりの回答を準備し、自信がなければ上席に相談し、早急に対応するように指導してました。でも、それでも何もしてない。
ほんと喉のギリギリんとこまで出たね。『あれだけ指導・助言して準備してないってどういうこと? 私はほぼ毎日その件について指導してました。ここまでして準備すらしてないのは本人の怠慢だ。』
でもさ、それを言ってしまうと、今度は部下が更に怒られてしまう。しかも、『仕事ができないのわかってて』だってさ。怠慢やから怒られるのは仕方ないとして、そんな言い方ないよね。自分が言われたらどう思うかな。文句言われながら部下の気持ちやプライド、傷付いた心とか色々考えてるとさ、やっぱり言わないでおこうと飲み込みました。
で、よく言われるのが、『できるまで指導を続けないと意味が無い。できなければ、指導してないのと同じ。』ということ。わかるよ言いたいことは。
でもね、1から10までしなければならない事を伝えて、させて、管理する。俺は幼稚園児を相手にしてるのか?(笑) そんな教育してて、責任感持って仕事する人間に育つか? 最終的に上手くいかなければ、『助言が悪い』だの『上席の準備が悪い』だの他の責任にするか、上手くいかなくても何とも思わない人間に育つと思う(+_+)
自分で考えて、相手や場面に合わせて行動に移せる人材を育てるには、とりあえず最後まで責任持たせて任せるべきだと私は思う。上手くいけば自信になるし、上手くいかなければ後悔と反省を学べる。それが大切なんじゃないかと。そういう色々な経験が、自分で考えて行動することに繋がる。口出しされまくって出た結果ってさ、良かれ悪かれ安堵感と責任転嫁しかないと思うんだよね。
最近の上司ってさ、仕事が少しでも出来ないと、『出来ない人間』って決めつけて、すぐ担当代われだの交渉は任せるなだの言うようになった気がする。で、結果失敗したら『だから言ったじゃないか』となる(笑) 結果を求めるのはわかるが、結果だけを求めるのは間違ってる。もう少し部下を信用して、最後まで部下に任せて、失敗したら責任とるくらいの男気を持ってもらいたい。本当の意味で人材育成しないと、会社の将来は無いよね。
長々と色々書いたけど。自分は周りに流されず、部下個々のプライドとやる気と自主性を出来る限り認めて、自分で考えて営業できる、どこに行っても通用する人間に育てていきたい。と再認識する出来事でした。
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