漢検1級登第の軌跡
はじめに
ご存知の方もいるかと思いますが、この度R6-1にて晴れて漢検1級を取得した、っみょと申します。
あまりここ最近の本試験情勢に沿った学習法なども出ていないかと思ったので、今迄を振り返りつつ、自分がいかに合格にありつけたか、僭越ながら書き垂れていこうかと思います。
初学期
まずまず、漢検準1級を合格したも束の間、やはり登りつめざれば悔しいと6月頃に1級の勉強を決心しました。
購入した書籍は、以下に…
精選演習
成美堂本試験型'23
頻出度順 合格!問題集'23
とりあえず、精選演習に手をつけてみました。
ですけれども、まじで分からなすぎて、たまたま見つけためぐみ式というもので、四字熟語を浚いながら1級の漢字に慣れていくこととしました。
そうして終わった頃、精選をざっと二周ほどして頭に叩き込みました。
次に取り組むは本試験型ということで、こちらも二周しました。二回目には185~195点ぐらいまで取れるようになっていたと思います。
(最初は全く分からなかったのですが、やはり本試験方は"本試験"の予想ですから、優先度のかなり低いものも混じっているので御注意ください。)
最後に、もう少し基礎を固めようかと思い頻出度順を遅れ馳せに購入し、たらたらやり進めました。
"実は当て字の勉強を全く飛ばしています…覚えたのは8月頃、まとめて基礎のものを全て覚えました。"
第1回受検期
確か7月中旬頃くらいから、少しレベルを上げたと思います。そして追加で購入…
漢検四字熟語辞典
漢検漢字辞典(あまり使っていない)
漢検過去問題集'23用
まず大見出し語、常用大見出し語を徐々にチャレンジしました。
最初は一周流し見、そして、本当に、寔にゆっくりアプリなどを使って覚えていきました。そこまで本気じゃなかったです。
それと平行して、四字熟語の浚渫を始めました。
まず一周、1級配当にマーカーをつけつつ全て流し見、もう一周で必死に覚えました。
よく覚えていませんが、模擬試験倉庫さんの模試はかなり進めていたと思います。過去問は一応一周ずつしました。逞筆模試は適当でした。
受検直前は模擬試験倉庫さんの、対類や分野別、故事などをひたすらやり捲っていました。
ここでR5-2 *152/200
問題点…
「旁午」「巴調」などの、一般ながらも大見出し語1346に拾われていない単語が書けない。
故事諺が弱い。
個人の意見ではありますが、書き取りについて、方今の難易度のままだと大見出し語1346のみでの合格は先ず無理です。見出し語で無いものでなくとも、大見出し語で拘る量を増やすのは必要不可欠です。
第2回受検期
この間に取り組んだことは以下…
四字熟語辞典周回
逞筆 音読み◆2~4 一周
〃 故事諺 ◆2, 3 二周 ◆4, 5 流し見程度
大見出し語2146 (kanjiholic)
模擬試験倉庫 問題集
漢検一級かけだしリピーターの四方山話 様の「故事・諺問題100」
大体この様なものを、ひたすらやっていました。
ここで、 逞筆の故事諺高難度の所ですが、「有涯の月」「地維欠く」など、最近はよく◆5からも出ています。しかし人名が多いのでそこの取捨選択が割と難しい所です。「原憲の貧」が出たので、いっしょくたに切り捨てることも出来ません。
そこでR5-3 *153/200
良かった点…
四字熟語は辞書内のものは全て分かった。
故事諺はほとんど書けた。
問題点…
「際疾い」「梃子摺る」に打ち拉がれた。
当て字がほとんど出来なかった。
対類がゴミ。
なんと、「嚼」に点を付けるという痛恨の字形ミスをしてしまったのもあります。
第3回受検期
取り組んだ事は以下の通り…
四字熟語辞典 一周
レベル別大見出し語 上級者向け (大見出し語3786) (kanjiholic)
当て字2000 (kanjiholic)
逞筆 故事諺 ◆3~5 二周
〃 音読み ◆3~4 一周
ぱうぱう氏 訓読み書き取り
模試を割と多めに
やった上で言いますが、大見出し語3786と当て字2000は必ずやるべきです。(「巴調」「旁午」も入ってます。何なら、R6-1はここから大量に出ました。)試験直前にはこの二つのみ復習しました。
また模試を多めにというのは、やはり模試でしか出会えない語彙があると思ったからです。経験や推測力を涵養するためにも、沢山解きました。
さいごにR6-1 *164?/200
良かった点…
合格した。
やった大見出し語は堅調に書けた。
当て字がちゃんと分かった。
問題点…
訓読みを対策していない。
大見出し語の追求が足りない。
対類がやはり出来ない。
最後の本試験、熟したところはしっかり報われた気がします。
おわりに
最後に言いたい所のみを抜粋します。
大見出し語3786 と 当て字2000 はやって損なし。
覚える勉強に書いて覚えるのは効率が悪いかも。
漢字に親しむ(愛する)気持ちが一番大事。
以上、漢検合格までの道のりでした。読んでいる人に、合格する祝いを掛けておきます。