寂しい季節

 かつて野村克也監督が、プロ野球のオフシーズンは寂しい季節みたいなことを言っていた、と思う。確か。
 プロ野球ファンは完全に同意だと思う。野球の試合が観れなくなることももちろんだが、ペナントレース終盤に近付くと聞こえてくる選手の引退、戦力外の報道をみるととても悲しい気持ちになる。贔屓球団のそれは、本当に日常生活にダメージを与えるくらいショッキングだ。

 もともと野球は好きだったが、プロ野球にのめりこむことはなく、どちらかというと高校野球の方が好きだった。ベタだけど2006年の夏の甲子園が特に好きだ。特に鹿児島実業の今吉君が好きだった。毎試合ヒーローが誕生していた大会だったと思う。決勝ももちろん暑かったけど、個人的にはハンカチ王子VS中田翔選手が特によかったなぁ。

 私は現在オリックスバファローズファンである。地元球団だからでは無い。きっかけは宮城投手。これもベタだが、テレビで観てすっかり宮城選手ファンになってしまった。そしてYouTubeを観てすっかりオリックスファンになってしまった。最近の球団は、選手の売り出し方がうまいね。
 宮城選手はストレート、変化球、投球フォーム、落ち着いたマウンドさばき、フィールディングの良さ…あげだしたらきりがない。その中でも私が好きなのはチェンジアップの握り。丸握りする感じじゃなくて中指がまっすぐでふわっとボールを持っている感じが好きだ。
 オリックスを好きになってから、日々の楽しみが出来た。試合が観たいから定時で帰れるように仕事を頑張った。本当に感謝。野球は経験こそないが、割と細かいルールなども知っていたが、毎日観ていると今までみえなかったものがみえてくる。少し配球とか選手交代のタイミングの意図とかわかるだけでだいぶ楽しい。贔屓球団が勝つとお酒がおいしい。ほんとありがとう宮城君。そしてみればみるほど、やっぱ日本人って野球向いているなぁなんて感じる。野球は長くて観てられないという人もいるけど、あの時間をかけた駆け引きとかはやっぱり魅力だし、真面目で職人気質な日本人っぽいなって思う。だから、たまに観るメジャーリーグが違う競技に見えてしまう。ピッチクロックの影響もあるかもしれないけど。

 話がだいぶ脱線してしまった。つまり、何が言いたいかというと、私は今年の中島監督の辞任で死ぬほど泣いたということです。

 
 


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