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乙木家
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若月 ニコ(わかつき ニコ)
本作の主人公。モリヒトの幼馴染である魔女。小学4年生のころに魔女の聖地で修業をするため引っ越していったが、6年間の修行を終えて帰って来た。
性格は明朗快活で天然気質。人の役に立つ立派な魔女を目指すもののドジでおっちょこちょいな性分のため、しばしば魔法によるトラブルを起こしてはモリヒトを振り回す。語尾に「~のよ」という癖がある。
幼少期は舌足らずだったためにモリヒトの名前を「モイヒト」と発音しており、現在でもモリヒトのことを「モイちゃん」と呼ぶ。自分のことをそばで助けてきたモリヒトに淡い恋心を抱いており、魔女と使い魔の古い盟約によって鬼の一族であるモリヒトを使い魔に指名した。
幼少期は両親と三人で暮らしていたが、父親はニコが幼少期に魔法の暴走によって家を半壊させた際に「魔女と人間が家族になることは難しい」と家を出て行ってしまった過去がある。
実は強い魔力を秘めた千年に一人の特別な白魔女「千の魔女」であり、その膨大な魔力を黒魔女に狙われることとなる。
「災いの日」に致命傷を負ったモリヒトを救うためマジョリカバリーを使うが、代償として時間を捧げたことで、モリヒト達と過ごした記憶や習得した魔法を失い、5歳児の姿に若返ってしまう。これにより使い魔達にはニコの身体から抜け出た魔力が形を成した光の蝶を全て回収し、ニコを元の年齢に戻す新たな任務が課される。
乙木 守仁(おとぎ もりひと) / モリヒト
本作のもう一人の主人公。魔女の使い魔で人間化した牛と虎を先祖とする、鬼の力を持つ少年。鬼の角のように一本だけとがったくせ毛が特徴である。
先祖の古い盟約に従い、ニコの使い魔となる。1年以内にニコの身にふりかかると予言された災いを防ぐため、ニコと同居して彼女を護衛する。
生真面目で責任感の強いクールな性格だが、世話焼きで苦労人気質。同時に凝り性でもあり、ヴィンテージやカフェ巡りなどの趣味が関わると夢中になったり多弁になったりするところもあり、ケイゴとは一晩中映画の話をした後、喧嘩になり数日間口を利かなくなったこともある。少年時代に鬼の力を制御できず桃田を大怪我させ周囲から避けられた過去から、当初は他人と関わることにも自分や他人が人ならざる能力を行使することにも否定的だった。そのこともあってか非常にストイックな性分。
幼馴染のニコは護衛対象として大切にしているが、一方で特別な感情は妨げになると自らの気持ちを封じ込めているところもある。
鬼であるため怪力を発揮する能力を持つ。幼少期は力を制御できなかったが、父親から修業を受け、力をコントロールするための鬼艮術を教わっている。
基本的に表情を表に出さないが、喜怒哀楽はむしろ豊かで、ニコの魔法によってそれが露になったこともある。お笑いが好きで、笑う時だけは表情にもそれが表れる。笑いにたいしてはストイックで、カンシとケイゴの漫才のネタ作りや、ニコ、カンシ、ケイゴのYouTubeチャンネルのプロデュースを行ったこともある。
風祭 監志(かざまつり かんし) / カンシ
天狗の力を持つカラスの使い魔の少年。一人称は「ワシ」で関西弁で喋る。気さくで情に厚く、誰とでもすぐに仲良くなれる性格。翌檜高校在学だが、ニコやモリヒトと異なり1年4組所属。
ニコとは修行期間中によく遊んでいた仲で、ニコからは「カンちゃん」と呼ばれている。
金銭面でルーズなところがあり、借金で首が回らなくなったところをニコの母に肩代わりしてもらったことがある。その恩義があるニコの母に頼まれ、モリヒトと同じくニコの使い魔となった。当初は一人暮らしをしていたが、舞い上がって生活費をすべて遊びに使い切ってしまったため乙木家に転がり込む。
上記理由により多くのアルバイトをしており、そこで様々なスキルを身に着けている。
天狗と鬼は種族的に不仲だったため鬼であるモリヒトを最初は敵視していたが[注 1]、一方でこのような問題はない方がいいとも考えており、最終的にモリヒトとの関係も落ち着いた。
錫杖を振るって風を操る能力を持ち、天狗の隠れ蓑という道具を用いて一定時間姿を隠すこともできる。またカラスの使い魔であるため町中のカラスと会話ができ、情報収集を可能とする。
真神 圭護(まがみ けいご) / ケイゴ
ニコやモリヒトと同じ1年3組のクラスメイト[注 2]。オタク気質でマイナーなものが好きな自分に酔っている、自他共に認める「サブカルクソ野郎」。かつてはフィギュアスケート選手だったが母親とともに車で大会に向かう途中で交通事故に会い、足を負傷して引退した過去を持つ。
モリヒトには何かと声をかけたことで友人となった。小規模ながらユーチューバーとして活動しており、同じくユーチューブでカンニコチャンネルの活動を始めたニコやカンシにアドバイスを行ったことで彼らとも仲良くなる。ただしトークがつまらないなどの原因もあり、再生回数は底辺。
その正体は狼の使い魔である狼男。狼男自体は途絶えた一族でありケイゴの両親も普通の人間だったが、先祖返りで能力が発動した。
交通事故を機にフィギュアスケートを引退した本当の理由も、足の負傷自体は回復したが狼男としての能力が表人格に影響しているのならフェアではないと考えたため。だが当時の交通事故で母親が重傷を負い、車椅子生活を余儀なくしたことに心を痛めていた。そこを黒魔女である「付与の魔女」に付け込まれ、母親の足を治す代わりに使い魔として契約をさせられてニコを捕まえる計画に協力していた。モリヒトに何かと声をかけていたのもそのため。
災いの予言を巡る事件を経て、付与の魔女が命を落とした後は契約が切れて解放される。その後はニコから万能薬をもらって母親の足を完治させてもらい、回復した母が海外での活動を再開したことで新たな使い魔として乙木家に居候を始める。
ウルフに変身していない時は普通の人間の体であるため戦闘などには参加できないが、ニコが魔法を封じ込めた指輪をはめることで空中浮遊魔法を使用できる。
ウルフ
ケイゴの裏人格で、狼男本来の姿。能力自体は血が薄れて変化しており、満月を見ても狼に変身しなくなった代わりに、三日月型のものを見ると凶暴さと野生の強さを持った別人格に変身する。
身勝手で凶暴な性格の戦闘狂で、表出すると言葉遣いも荒々しくなり欲望に忠実な行動をとる。獣のメスが強いオスに惹かれるように女にもモテるようになる。束縛されることを嫌うが、狼の習性として自分を倒したモリヒトの指示だけは次に倒すまで大人しく聞いている。
知らない間に問題を起こすウルフの人格はケイゴの悩みの種ではあるが、一方で幾度となくウルフの人格に助けられたことや強さと自由さに憧れてることもあって仲は悪くない。
霧生 見晴(きりゅう みはる) / ミハル
吸血鬼の力を持つコウモリの使い魔の少年。中学3年生。ニコの母・伊吹の新たな予言に沿って訪れた聖地にて守仁達が出会った美少年。まつげが長く色白の肌を持ち、少女と見間違うほどの容姿をしている。長時間直射日光を浴びると倒れてしまうため、よく日傘をさしている。
一見おしとやかで礼儀正しく振舞うが空気が読めず、グロテスク、ノンデリカシーな発言を好む。
家は代々祓魔師の家系で、父親も表向きは神父を勤めながら祓魔師として活動している。 ミハル自身も祓魔師として特に強力な力を有しており、日傘に仕込んだ細剣を武器に戦うことができる。
現代の吸血鬼は血を吸わなくなった代わりに皮膚から生命エネルギーや魔力を吸収する。霧生家自体は吸血鬼の力が薄まり、吸血鬼もいずれ衰退していく種族だったが、吸血鬼として強力な力を持って生まれたミハルは特に生命エネルギーを必要としていた。
能力に目覚めた最初は友人から少しずつ生命エネルギーをかすめ取っていたが、成長に従って必要なエネルギーが増えると父親一人から生命エネルギーをもらうようになった。その結果父親の老化が進み、必要なエネルギーを少なくするため昼の活動を徐々に減らして進学も諦める予定だったが、モリヒトから自分達使い魔の持つ強力な生命エネルギーの供給を提案されたことで乙木家に居候を始めた。
番(バン)
竜の使い魔。子供に戻ったニコの身の回りの世話をさせるべく、モモチの提案によってニコの新たな使い魔として召喚された。
普段の姿は竜そのものだが、高次元の動物であるため一定時間のみ人間化することができる。人間体は金髪の若い女性だが、自堕落で酒やギャンブルを好む「おっさん」のような性格。当初モリヒトからは不安視されたが、子供と同じ目線で接することができることからニコの良き遊び相手となった。酒を燃料にして口から放つ「竜の息吹(ドラゴンブレス)」という特技を持ち、高温から低温まで自由に温度調節が可能。
白魔女たち
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宮尾 音夢(みやお ねむ) / ネム
ニコたちの隣町に住む良家の魔女。松葉高校1年。変身魔法の使い手で猫に姿を変えることができるが、眠ると人間の姿に戻ってしまう。
強い使い魔を欲しており、モリヒトを勧誘するため乙木家に通うが、その度に猫の姿でモリヒトに撫でられる快感に陥落し正体を明かせずにいる。内面はハイテンションだが、恥ずかしがり屋。「付与の魔女」がニコを狙っているのを知って元の姿でニコたちに危険を知らせる。それ以来、ニコと友達になって人間の姿で乙木家によく訪れるようになる。唯一、猫に化けていることを知っているウルフに正体を黙っていてもらうかわりに、月に1回はケイゴに三日月を見せるミッションを課される。
倉持 桃(くらもち もも) / モモチ
ニコたちをサポートするために乙木家の近所に引っ越してきた魔女。19歳。瞬間移動魔法の使い手。ただし魔力は脂肪として溜め込まれており、「移動させる質量」と「移動する距離」に比例して体重が減る。消費後の体重は、常に肩に乗せているオカメインコの「チーク」により伝えられる。
他人の世話をすることが好きで、人に甘えられることに幸せを感じる性格。モリヒトの不在時に乙木家の面倒を見た際はニコたちを極限まで甘やかし、堕落した生活にエスカレートさせた。
私立翌檜高等学校(しりつあすなろこうとうがっこう)
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ニコと使い魔たちや伽羅、久々実の通う架空の高校。
1年3組
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真桑 悠里(まくわ ゆうり)
声 - 青井玲(ボイスコミック版)
ニコ、守仁のクラスの担任。眼鏡をかけた美人であり、クールでミステリアスな雰囲気から独身教師からの人気も高いが、実は同人誌を買い漁るほどのガチオタ。メイクで隠せていないクマがあることから夜遅くまで起きている趣味があるとモリヒトには入学初日から見破られている。ただし「オタクは隠れる日陰者であれ」という信条から趣味をオープンにすることに抵抗があり、自身のようなオタクと一般人の間に壁を作る傾向もある。
生徒である嬉野が『うろんミラージュ』の二次創作を手掛ける推し絵師であることを知り、担任教師だからと自分に言い聞かせるも嬉野の説得により陥落。嬉野とオタトークをする仲になる。SNSのアカウント名は「電撃メロン」。
南 伽羅(みなみ から) / カラ
嬉野とともに入学初日にニコをファミレスに誘って以降友達になる。美人だが気が強くカラッとした性格で、ナンパする上級生にもガツンと言うが、根は優しく気さくで中学の時に1人ぼっちだった嬉野をファミレスに誘ったり、真桑と嬉野が歩くところを見て全てを察して気を使ったりする。
シキ
カラが作った紙人形の鳥とニコの魔法が交わることで生まれた式神。普段はカラの髪留めに留まっており、使い魔としてカラの身を守る役目を担う。
大きさを自在に変えることができる。また、屋外の紙垂用の紙でできているため耐水性を持つ。
嬉野 久々実(うれしの くくみ) / クック
南とともに入学初日にニコをファミレスに誘って以降友達になる。中学の時に1人ぼっちだったが南にファミレスに誘われてから親友に。
普段は大人しいがオタクで好きな作品のことになると話が止まらなくなる。「ハイミ@ちょっと低浮上中」というアカウント名で絵師をしており、チッター(TwitterのようなSNS)でフォロワーが1万人いる。普段の会話に漫画ネタが混ざっていることや『うろんミラージュ』のイベント会場限定グッズを落としたことから担任の真桑がオタクであることを見破り、オタクであることを隠そうとする真桑に「先生とうろミラの話がしたい」と説得しオタトークをする仲になる。
世代の違いもあってか真桑とは異なり、自身のオタク趣味に対しては恥ずかしがる様子もなくオープンである。
原 毅(はら こわし)
声 - 荒木命(ボイスコミック版)
お腹が弱く、よくお腹を壊す。子供のころトイレに行ったことをからかわれた経験から学校のトイレが苦手であり、その為授業中に気付かれずトイレに行く魔法がないかニコに相談し、「モブリビエイト」という魔法をかけてもらうが結果的にコソコソするのは情けないと悟り、ニコの成長にも繋がっていく。
カタカナ語を多用した独特の造語でしゃべる癖がある。
石 剛志(いし つよし)
声 - 森田則昭(ボイスコミック版)
意志が強い。小学2年から袖なしで、学ランやジャージの袖も破っている。
一色 崇(いっしき たかし)
声 - 津田拓真(ボイスコミック版)
意識が高い系。よく敵を作るタイプで入学初日に自己紹介しながら早速インスタのコメント欄を荒らされるがポジティブシンキング。
米蘭 嵐(こめらん あらし)
声 - 大谷翔太郎(ボイスコミック版)
よくコメント欄を荒らす。入学初日から早速一色のコメント欄を荒らし、ニコとカンシが立ち上げたYouTubeチャンネル「カンニコチャンネル」のコメント欄も荒らす。
活発さにかける性分なのかニコの魔法で空を飛んだ時には一人だけ学ランのままだったり、学園祭の時も当初は陰キャサイドに加わって非協力的な態度だったが、ともに最後はクラスメイトに交じって行動しているため周囲と打ち解けれないわけではない。
小保毛 統(こぼけ すべる)
声 - 持本耕佑(ボイスコミック版)
日常的にボケるタイプ。守仁が笑っていたのでスベってはいない模様。
西古 冬作(さいこ とうさく)
守仁に「魔法で自分を椅子に変えるようニコに頼んでくれ」「右目と左目を逆にする魔法が無いかニコに聞いてくれ」など変な依頼をする。兄は生徒会庶務の西古凶奇。
七宝 竜太(しっぽう りゅうた)
守仁に「舞空術で飛びたい」とニコの魔法を使ってくれるよう頼んでいた。実際にニコの魔法で空を飛ぶと南、石とドラゴンボールごっこをしていたが1人だけ気を纏って飛んでいた。
漆瀬 恵那(うるせ えな)
気の抜けた発言をして「うるせーな」と突っ込まれがち。
クラス親睦のためのレクリエーションとして空飛ぶ魔法を使ったときもニコの説明にツッコミを入れてモリヒトに「うるせーな」と心の中で突っ込まれる。学園祭の時もクラスでは陰キャ側のためか、熱いヤツに合わせる義務ないとボヤいて再び「うるせーな!」と突っ込まれていた。
清宮 涼華(きよみや すずか)
古風で清楚なタイプの黒髪ポニーテール。クラスの中でも大人しいタイプなのか、ニコの魔法で空を飛んだ時も慎重に様子を伺いながら恐る恐る浮いていた。
由緒正しい令嬢で子供のころから色々な習い事をさせられているが、その全てが悪魔的に評されるほど非常に不器用。芸事を厳しく教育している祖母からのテストをこなせなければ習い事の時間を増やされるとニコに相談を持ち掛けた。
兄は生徒会長の清宮天流。
黒和 小麦(くろわ こむぎ)
茶髪で三つ編み。実家がパン屋のため、よく店の手伝いで店番をしている。ニコの魔法で空を飛んだ時に嬉野と手をつなぎ恐る恐る浮いていた。
同じ学年の生徒に恋をして相手の考えがわかる魔法がないかニコに相談をするものの、すでに彼女がいたことで失恋に終わった。
有杉 勇気(ありすぎ ゆうき)
クラスでも特に度胸のある性格。空を飛ぶ魔法の時もとりあえず体で覚えようとしていたり、息を止めて壁抜けをする魔法のときもいきなり長時間息を止めて床に沈んだりと、ニコの魔法に対しても躊躇することなく適応する。
不破 凛(ふわ りん) / フワリン
ニコの魔法で空を飛んだ時に寝ながら浮かんでいた。最近はTik Tokがバズったことで話題になったらしい。
Youtubeで動画配信もしており、Tik tokがバズってからそちらも好調とのこと。
三木 梢(みき こずえ)
ミステリー研究会所属で、暗号が得意。
文化祭のクラス展示のカフェにて「ニコの魔法により宙に浮いている」写真をSNSに投稿したところ、「土足で調理台に乗っている」と誤解され炎上してしまう。その責任を感じ一時期不登校に陥ってしまうが、暗号と垂れ幕を用いたクラスメイト全員によるメッセージに感涙し、復帰を果たした。
張木 力春(はりき りきはる)
名前通り意欲的な張り切り屋。ニコの魔法で空を飛ぶ時も女子の視界に入る位置でアクロバティックな技を決めたり、学園祭の時もやるからにはいい文化祭にしようといの一番に張り切っていた。
銚子 鯉輝(ちょうし こいてる)
ニコの魔法で空を飛んだ時に女子の視界に入る位置で調子こいて指一本で逆立ちするポーズをする。
生徒会執行部
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清宮 天流(きよみや てんりゅう)
私立翌檜高等学校の生徒会長であり、ニコと同じクラスである清宮涼華の兄。子供のころから王道を行けと帝王学を学ばされた結果、王道な展開やキャラクターしか愛せなくなった。自身も制服を軍服のように改造し、カリスマ的なキャラクターを気取っているが台詞のボキャブラリーは少なめ。右手が帽子にくっついており、常に鍔を手で抑えている。
生徒会のメンバーも自分の趣味で指名した者ばかりであり、仕事の能力よりもキャラクターを優先して独断で選んでいる。そのため、ろくに仕事のできない生徒会メンバーの尻拭いとして一人ですべての雑務を引き受けている。しかし、職務に対する責任感は本物であり、高い実務能力に加えて生徒一人一人の個人情報を記憶する視野の広さを持つ。
今の生徒会に欠けている「クール系従順な格闘キャラ」候補としてモリヒトに執心しており、生徒会に招き入れようと日頃から力尽くのスカウトを行っているがその都度拒否されている。その一方で、他人に関心のないモリヒトに視野を広げてほしいという気持ちも抱いている。
伊武 荊(いぶ いばら)
薔薇投げセクシー系として天流に選出された翌檜高等学校の生徒会副会長。
生徒会であるにも関わらず、制服の胸元を大きく広げてかなり気崩した露出の高い着こなしをしている。手元の薔薇を投げつけて武器にすることができる。
剣持 弓弦(けんもち ゆづる)
いつか裏切りそうな関西弁糸目優男として天流に選出された翌檜高等学校の生徒会副会長。
ここぞというところで目を見開くと言われているが、実際のところは思わせぶりな態度をとっているだけで何もしていない。
天流とは幼馴染。
甘井 黒蜜(あまい くろみつ) / クロミツ
和風ホラークーデレ枠である生徒会書記。子供に見えるが高校生であり、シロップとは双子の姉妹で妹にあたる。
意味あり気で難解なしゃべり方をしており、モリヒトから一般人にまぎれた魔女の可能性を疑われたりもしたが、その内容はほぼ日常的な雑談で特に中身があるわけではない。
シロップ
洋風ロリータツンデレ枠である生徒会書記。子供に見えるが、クロミツ同様高校生。
クロミツとは双子の姉妹で姉にあたり、難解なしゃべり方を行うクロミツの台詞を通訳している。
工 理路(たくみ りろ)
一年にして生徒会会計に就任した、見た目は小学生の天才ハッカー。
他のメンバーの例に漏れず生徒会の仕事はろくにできないが、モリヒトのスマホや少年マガジン編集部にハッキングをしたり、天流から姿を隠すモリヒトの居場所をつきとめたりと妙なところで有能。Enterキーは強く叩きがち。
石破 明日人(いしば あすと) / バースト
野獣系脳筋巨漢である生徒会広報。
暑苦しい外見であり「ウォーリアー!」と叫び声をあげてアピールを行うなど野性的な風貌だが、生徒会の仕事に関しては熱心。
西古 凶奇(さいこ きょうき)
サイコ系ナイフ舐め枠である生徒会庶務。モリヒトのクラスメイトである西古冬作の兄にあたる。
狂人を装いナイフをなめる癖があるが、大抵はそれで自分の舌を切っている。
酒井大樹マークII(さかいだいきマークツー)
生徒会庶務。正体不明のミステリアスロボという枠組みだが、ダンボールの張りぼてをかぶっているだけで中身は人間。どのような経緯でこのような設定になったのかは不明。
他のメンバーが制服を気崩している中で、唯一ちゃんと制服を着ている。
2年
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榊(さかき)、横山(よこやま)、神田(かんだ)
ファミレスに行くニコたちをナンパした3人組。金髪が榊、丸鼻が横山、眼鏡が神田。南にあしらわれたのを逆恨みしてファミレスを出てくるところを待ち伏せするが守仁に瞬殺される。
その他の教師・生徒
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猪狩 弥十郎(いがり やじゅうろう)
五感が野生すぎる体育教師。モブリビエイトの魔法を使って存在感を消した原の存在を野生で感じ取っていた。
石井(いしい)
不達山へ遠足に行った時にニコに恋のおまじないをお願いする。
蓬莱 純(ほうらい じゅん)
カンシのクラスメイト。両親が英語教師で、英語の教科書によく似た画風で英語の日本語訳のような喋り方をする。
河城 春子(ごうじょう はるこ)
1年1組の生徒。屋敷住まいのお嬢様。ニコのクラスメイトの石剛志とは幼馴染で、両想いではありつつもお互い素直になれず恋愛関係には至らなかった。その後ニコ達の後押しもあり告白に成功する。
真賀二中
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ミハルが通う中学校。読み方や正式な校名は不明。
藤木 累(ふじき るい)/ジキル
真賀二中の生徒会長。ジキル博士とハイド氏のジキルが祖先のようで、破壊衝動を徐々に溜めては発散するという体質を持つ。不良生徒に襲われたミハルを助けた際にミハルと互いの秘密を打ち明け合い、以降は溜まった破壊衝動をミハルが生気として吸引する友人関係になる。
人外生物に強い興味を持っており、ミハルの紹介で乙木家の面々とも知り合う。
次萩 不乱(つぎはぎ ふらん)/フランちゃん
3年2組の女子生徒。ミハルや累からも「天才」と称される科学者。
自らを模したロボットに学校生活を任せており、本人は在宅でロボットを操作している。ロボットには透明化機能「ステルスモード」や拳を放出する機能「フラン拳(けん)」が備わっている。また、右目周りの人工皮膚の縫合に失敗したため眼帯で隠している。
主要人物の親族・関係者
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若月 伊吹(わかつき いぶき)
ニコの母親。予言魔法を得意とし、予言の成功率を上げる為にニコも修行していた悠仙郷に留まり現在も修行を続けている。幼少の頃から親しんだ本「有本夢現詩集」を魔具として使いニコの危機を予言する。ニコの父親である夫とは普通の人間であるからか元々うまくいっていなかったが、ニコの魔力が暴走し家を破壊したこときっかけに別れた。
乙木 嶺仁(おとぎ れいじ)
モリヒトの父親、縁なしの眼鏡をかけているが幼少期の回想シーンでは黒縁眼鏡をかけている。オールバックだが左右に鬼の角のようにハネた髪がある。使い魔は時代遅れであり普通の人間として生きるのもいいと考えモリヒトに鬼艮術を教えなかったが、モリヒトが桃田を怪我させてしまったため、心の成長や鬼の力をコントロールできるようにするため彼に鬼艮術を学ばせる。ニコが帰ってきて同居すること、ニコに災いが起こる予言が出たこと、その予言を回避するための鍵は「守護者は使い魔」いうことをモリヒトに伝え、自身は海外へ長期出張して家を留守にしている。
黒魔女(ウォーロック)
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本作品の敵勢力。幕末期の日本で起きた魔女同士の大きな戦い・魔鬧大戦(まどうたいせん)にて白魔女に敗れ全滅したと思われていたが、その末裔が精神状態や外的な刺激から黒魔女に変化したり、人間社会に溶け込んだりしており、膨大な魔力を持つニコを捕らえようとしている。
牧之瀬 文子(まきのせ ふみこ)/付与の魔女
犬と雨滴編における敵。手のひらほどの小さなサイズの老婆。ケイゴと使い魔契約を結び、ニコを捕らえる計画に協力した。魔法を注入した飴玉で翌檜高校内に傀儡の軍団を作り上げるが、ニコとカンシのコンビネーションを前に敗れる。
淵 亮平(ふち りょうへい)
水を操る特殊魔法の使い手。釣り人に扮し川遊び中のニコたちを襲撃する。
大嶽 嵐(おおたけ らん)
モリヒトと同じく鬼の一族の少年。巷では「流浪の鬼」として伝説が語られている。
モリヒトが幼少期の頃に乙木家に2週間滞在し、モリヒトと交戦する日々を過ごす。モリヒトにとっては憧れの対象であったが、モリヒトと再会を果たした際にモリヒトを殺すつもりで戦闘を振りかける。
実は1860年に鬼の父親・大嶽 虎落(おおたけ もがり)と黒魔女「不死の魔女」の母親・雲珠(うず)の間に生まれており、鬼の力と不死の力を併せ持つ。成長速度が急激に遅くなった10歳の頃に父を亡くし、一人で武者修行に明け暮れながら生きてきた。
自らの魔法とニコの魔法によって、かつて魔鬧大戦を引き起こし処刑された黒魔女「寿羅(じゅら)」を蘇らせる計画に協力する。
渡瀬 愛歌(わたせ あいか)/ラブカ
歯列矯正が施された歯が特徴の少女。15歳の中学3年生。「災いの日」ではミハルと対峙する。
瞬きをすることで刃を目から飛ばす「転瞬の魔女」。戦闘の際は居合術により魔法をカモフラージュしている。
叶 時世(かのう ときよ)
バットマンのジョーカーに触発された顔のメイクが特徴の男性。「災いの日」ではカンシと対峙する。
他人の夢の中に入り込み支配する「夢の魔女」。ただし自分自身の夢には入り込めない上、現実世界での本人の戦闘能力は低い。
樒(しきみ)
黒魔女勢を率いる黒幕。額に茨冠のような紋様を施した青年。
植物を操る「森の魔女」。ただし戦闘時には特殊魔法に拘ることなく平然と拳銃を用いるなど、手段は選ばない面がある。
「災いの日」終盤に突如として現れ、ニコを確保すべく襲撃する。ランの不死の能力を奪い、モリヒトを銃撃するが、ニコがモリヒトを助けるために魔法を手放したことで利用価値はないと判断し、撤退する。
その他の人物
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来夢来人でつかまえて(らいむらいとでつかまえて)
女子高生。「来夢来人でつかまえて」はハンドルネーム。所謂おじさん構文を会話で多用する。
ハイミ(嬉野)とはチッターを通じて仲良くなり、オフ会で対面を果たす。また、その場に居合わせた真桑が「電撃メロン」名義で投稿した小説のファンでもあり、2人が結成した同人サークル「オシエシニッシ」の命名者となる。
うたかた模糊(うたかた もこ)
人気漫画『うろんミラージュ』の作者。プロフィールを一切公開しておらず、メディア露出の際はライオンのマスクを被っている。
その素顔は眼鏡をかけた小柄な女性。「災いの日」においてカンシとトキヨの戦いに巻き込まれるが、夢の世界に侵入したトキヨを強い想像力ではね除けて事なきを得ている。
桃田(ももた)
声 - 大蔵優介(ボイスコミック版)、高木遥香(ボイスコミック版・少年期)
カサゴ頭。守仁が子供の頃、鬼の力をコントロールできず殴って怪我をさせてしまったことがある。それがキッカケで守仁は喧嘩の時も一切手を出さなくなった。あだ名は「桃田っち」。第1話でマジョリカバリーの魔法で家の壁を直す際に命よりも大事なカサゴ頭を生贄にされてハゲる。その後守仁と仲直りしたことが単行本で描かれている。
犬塚(いぬづか)
声 - 夏目桂輔(ボイスコミック版)
キャップとそばかすが特徴の桃田の仲間。
猿渡(さるわたり)
声 - 荒木命(ボイスコミック版)
金髪で眼鏡の桃田の仲間。桃田の髪型が毎日50分かけて作られていることを語る。
山本(やまもと)
声 - 片野忍(ボイスコミック版)
パーマで歯が欠けている桃田の仲間。滑舌が悪い。
亀井(かめい)
中学の卒業式で桃田達にいじめられているところを守仁に助けられ竜宮町に逃げる。
作中作品
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うろんミラージュ
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『うろんミラージュ』(英語: Uron Mirage[9])は作中の出版社である集学談書店の雑誌『週刊少年ジャガー』に2年間連載されている架空の学園ファンタジーバトル漫画[10]。通称は『うろミラ』で、魔物退治をおこなう少年剣士たちの話である[11]。設定・セリフ・演出などすべてがハッキリせず不明点ばかりで当初は離脱する読者も多かったが、一方で熱心に考察する読者を生み、作者が二次創作を許したことでオタク層から人気に火がつき、アニメ化により勢いよく盛り上がっているという設定である[11]。
初出は第2巻収録の第13話「教え子が推し絵師だった件」で、嬉野久々実と真桑悠里が夢中になっているヒット作として語られた[10]。第6巻収録の第48話が『うろミラ』第119話にあたる「ファジー討伐-4」となっている[12]。第6巻の発売を記念して特設サイトが開設された[12][13]。
また、実際のニュースサイトであるコミックナタリーで、まるで実際の連載作品であるかのような演出で作中の作者うたかた模糊と担当編集者へのインタビューやメインの声優4名のコメントが掲載された[12][11]。
作中の登場キャラクター
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担当声優はボイスコミック版での配役。
秋月 空(あきづき うつろ)[注 3]
『うろんミラージュ』の主人公で幻闘士(フェイント)の新人剣士[13]。決め台詞は「ざっくりいこうぜ」で架空の第2回人気投票では第2位[11]。
浪崎 朧(なみさき おぼろ)
実力のある孤高の新人幻闘士だがランキングを意識していて空をライバルと思っているらしい[13]。身に着けたマフラーは狭霧から受け取ったもの[13]。架空の第2回人気投票では第3位[11]。
草間 狭霧(くさま さぎり)
空や朧の先輩で後輩育成のためにわざとひねくれたような発言をする幻闘士[13]。架空の第2回人気投票では主人公コンビを出し抜いて第1位の座についている[11]。
ザック・バラン(Zack Balan)[注 4]
頭部に「獅子王の仮面」と呼ばれる着ぐるみを被った謎の男で幻闘士の中でも実力者[13]。架空のことわざをよく口にする[13]。
不破(ふわ)
「不破指令」と呼ばれている幻闘士の司令官で、上官である長老に対して反逆するのではないかのような態度を示している[13]。職場でパイプ煙草を吸っていたり、女性に対してコンプライアンス的に引っかかる発言をしたりするなど時代遅れの男性[13]。
白藤 仄(しらふじ ほのか)
声 - 小松未可子[13]
不破指令の部下で秘書的役割も担う女性隊員[13]。司令の失礼な発言も動じずに軽くあしらう[13]。
法竜院 霞(ほうりゅういん かすみ)
空と朧を引き合わせた人物[13]。
ファジー(Phasey)[注 5]
声 - 杉田智和[13]
幻闘士たちの敵でいまだに何者なのか明らかにされていない[11]。
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