カザフスタン・キルギス旅〜準備編① 旅先決定まで〜

大学2年の夏、ふと思い立ってカザフスタンに行くことにした。「人生初海外でなぜカザフスタンなんだ」という質問に対する回答は、10回目の同じ質問に答えたあたりでかなり洗練されたものになった。「知らんよ」。これが現時点でもっとも的確な回答だと思っている。

それもそのはず。行先を決めたのは出発の1ヶ月前だし、旅をすることにしたのもその少し前だからだ。

お世話になっている大学の教授が、海外にいけ、旅に行けとよく言うので「まあ行っとくか」となった。

旅先を選ぶ際の要件は一応あった。
①旅人を歓迎する文化がある。理由は、イスラム圏では旅人が訪問してきた場合、なにも言わず衣食住を数日提供する、という文化があるとどこかで聞き惹かれたから。
②メジャーな旅先でない。理由は、わざわざ時間とって旅するのに観光客ばっか居ても面白くないし、なにより高くつく。これは避けなければならない。

という訳でなんとなく選ばれたのがカザフスタンだった。物価はまあ安いし、遊牧の文化とシルクロードがあることから、旅人歓迎レベルの期待値はかなり高かった。

旅先が決まったので次は滞在期間だが、6週間にした。この滞在期間も同じく教授に勧められたものだ。

教授が言うには、旅をするなら2ヶ月以上らしい。旅先に着いて数週間は楽しいし、その土地を好きになる。しかし1ヶ月を過ぎたあたりから嫌なところが見えてきてちょっと嫌いになって帰りたくなる。だが、そこからさらに数週間するとまた好きになってくる。このサイクルを経験しないと観光と同じだと。

しかし2ヶ月は長いのでちょっと妥協して6週間にした。まあいいでしょ？

とまあこんな感じで旅先と滞在期間が決まったので、次回は今回の旅で必要となった書類、持ち物等について具体的に書いていく。