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Libreofficeの使い方~テクニック集
はじめてのLibreOffice──無料でここまでできる!
インストールから各ソフトの基礎まで徹底解説
Wordにいちいちサブスク払うの馬鹿馬鹿しい、とか思う人はみておいて損はないです。ほぼWordの機能も使えますし、マクロもOKです。
googleドキュメントにはできない縦書きも可能です。
目次
LibreOfficeって何?
1.1 LibreOfficeの特徴と魅力
1.2 他のオフィスソフトとの違い
1.3 LibreOfficeを選ぶメリット・デメリットインストール~初期設定
2.1 対応OSとシステム要件
2.2 ダウンロードとインストール手順(Windows/Mac/Linux)
2.3 初期設定:言語・拡張機能・アップデートなどLibreOfficeの構成ソフト一覧
3.1 Writer(文書作成ソフト)
3.2 Calc(表計算ソフト)
3.3 Impress(プレゼンテーションソフト)
3.4 Draw(図形・レイアウトソフト)
3.5 Base(データベースソフト)
3.6 Math(数式エディタ)Writerを使ってみよう:文書作成の基本
4.1 新規文書の作成と保存
4.2 文字入力・書式設定(フォント、段落、見出しなど)
4.3 画像や表の挿入
4.4 ページレイアウトと印刷設定Calcを使ってみよう:表計算の基本
5.1 新規スプレッドシートの作成と保存
5.2 セルの入力・基本計算式(四則演算)
5.3 簡単な関数活用(SUM, AVERAGEなど)
5.4 グラフ作成と印刷設定Impressを使ってみよう:プレゼン資料作成の基本
6.1 新規プレゼンファイルの作成とテーマ選択
6.2 スライドの追加・編集・レイアウト変更
6.3 文字や図形、画像の挿入とアニメーションの基礎
6.4 スライドショーの実行とPDF出力Draw・Base・Mathの概要
7.1 Drawでできること:簡単な図形作成からポスターづくりまで
7.2 Baseでできること:顧客管理・在庫管理などの小規模DBに
7.3 Mathでできること:数式や理系文書の作成よくある質問(Q&A)とトラブルシューティング
8.1 ファイルの互換性問題と対策(Word/Excel/PowerPointとのやりとり)
8.2 フォントが崩れる・表示が変わる場合のチェックポイント
8.3 日本語入力や変換がうまくいかないときの解決策さらに使いこなすために:有料版のご案内
9.1 基本を終えたら次は応用へ
9.2 より深いテクニック&テンプレートで仕事を劇的効率化
9.3 有料版で得られるメリット・サンプル事例
1. LibreOfficeって何?
1.1 LibreOfficeの特徴と魅力
LibreOfficeは、無料で使えるオフィススイートです。Microsoft Officeのように文書作成(Word相当)、表計算(Excel相当)、プレゼンテーション(PowerPoint相当)といった主要機能を網羅しており、オープンソースとして開発されています。
無料&オープンソース: 個人・法人問わずライセンス料ゼロで利用可能。コミュニティベースで常に改良が行われ、信頼性も高いです。
多言語サポート: もちろん日本語対応。世界中のボランティアが翻訳やサポートに参加しています。
多機能&柔軟性: Writer、Calc、Impress、Draw、Base、Mathといったツールがまとめてインストールされます。
1.2 他のオフィスソフトとの違い
Microsoft Officeとの互換性: WordやExcel、PowerPointのファイルを読み書き可能。ただし複雑なレイアウトは崩れる可能性もあるため要注意。
Googleドキュメントとの違い: LibreOfficeはローカルPCにインストールして使うスタンドアロン型。ネット環境がなくても動作します。
OpenOfficeとの関係: もともとOpenOffice.orgから派生したプロジェクトで、機能更新が活発に行われています。
1.3 LibreOfficeを選ぶメリット・デメリット
メリット
ライセンス費用がかからず、低コストで導入できる
オープンソースのため、コミュニティが活発でサポート情報が豊富
拡張機能が充実しており、自分好みにカスタマイズしやすい
デメリット
Microsoft Officeとの完全互換は難しく、レイアウト崩れが起こることがある
一部の高度な機能(マクロや機械学習アドインなど)はOfficeに比べると情報量が少ない
市場シェアはOfficeより小さいため、周囲とのファイル共有が多いと運用に工夫が必要
2. インストール~初期設定
2.1 対応OSとシステム要件
Windows: 7以降(推奨は10/11)
macOS: 10.14以降(Intel/Apple Siliconともに対応版あり)
Linux: 主要ディストリビューションでパッケージ提供(Ubuntu, Fedora, Debianなど)
動作自体はそれほど重くありませんが、大きなファイルを扱う場合は最低4GB以上のRAMを確保するのがおすすめです。
2.2 ダウンロードとインストール手順(例:Windowsの場合)
LibreOffice公式サイトにアクセス
「ダウンロード」ページから最新の安定版を選択
インストーラ(.msiファイル)をダウンロード
ダブルクリックでインストーラを起動、指示に従って進める
インストール完了後、デスクトップやスタートメニューに「LibreOffice」が追加される
※ macOSの場合は.dmgファイルをマウントし、アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップする方式です。Linuxの場合はディストリビューションのパッケージ管理(apt, yumなど)からインストール可能。
2.3 初期設定:言語・拡張機能・アップデートなど
言語設定: インストール時に日本語が選択されていれば、自動的にUIが日本語表示になります。もし英語で表示される場合は「ツール → オプション → 言語設定」から切り替えましょう。
拡張機能のインストール: 「ツール → 拡張機能マネージャー」から、校正ツールやクリップアート集などを追加できます。
アップデート: バグ修正やセキュリティ向上のため、定期的に更新が出ています。「ヘルプ → 更新を確認」で手動チェックが便利です。
3. LibreOfficeの構成ソフト一覧
3.1 Writer(文書作成ソフト)
Wordのような文書作成ツール
レポート、手紙、論文などから冊子のような大規模文書まで作成可能
スタイル機能や差し込み印刷(メールマージ)、目次生成も使いこなせる
3.2 Calc(表計算ソフト)
Excelのような表計算ツール
関数、グラフ、ピボットテーブル(データパイロット)など多数搭載
数値分析やデータ管理に活躍
3.3 Impress(プレゼンテーションソフト)
PowerPointのようなスライド作成ツール
アニメーションやスライド切り替えも対応
PDF出力やスライドショー実行が可能
3.4 Draw(図形・レイアウトソフト)
簡単なチラシやフローチャート、ポスターなどの作成に便利
ベクタ画像ソフトとして、オブジェクトを扱いやすい
3.5 Base(データベースソフト)
Accessに相当するDB管理ツール
小規模な顧客管理や在庫管理などに便利
フォームやレポートを作って、業務を効率化
3.6 Math(数式エディタ)
数学や物理、化学で使う記号・数式をきれいに表示できる
Writerと連携して、レポートや論文に複雑な数式を挿入可能
4. Writerを使ってみよう:文書作成の基本
ここからは、実際にLibreOfficeを起動して一緒に操作してみましょう。Writerを使い始める際の最初のステップを丁寧に解説します。
4.1 新規文書の作成と保存
LibreOffice起動: インストール後の初回起動時には「スタートセンター」が表示されます。
「Writer 文書」を選択: 新規文書が開きます。
保存形式を確認: 「ファイル → 名前を付けて保存」から.odt形式(LibreOffice標準)で保存可能。
Microsoft Wordと互換性を求めるなら.docx形式も選べますが、完全互換ではないため、基本は.odtを推奨。
4.2 文字入力・書式設定(フォント、段落、見出しなど)
文字入力: 通常は日本語IMEで問題なく入力できます。
フォント変更: 上部ツールバーからフォント名(例: メイリオ、游ゴシックなど)を選択
段落スタイル: 左端にある「段落スタイル」パネル(または「スタイルと書式」ウィンドウ)を使うと、見出しや本文スタイルを適用できます。スタイルを使うと目次の自動生成が非常に楽になります。
4.3 画像や表の挿入
画像挿入: 「挿入 → 画像 → コンピューターから…」を選び、配置したい画像を選択
配置後、画像をクリックするとサイズや位置を調整可能
表挿入: 「挿入 → 表」から列数・行数を指定
セルの結合や背景色設定も、ツールバーで簡単に行えます
4.4 ページレイアウトと印刷設定
ページ設定: 「書式 → ページスタイル」で用紙サイズ(A4/B5など)や余白を調整
ヘッダー・フッター: 「書式 → ページスタイル → ヘッダー/フッター」タブから有効化。日付やページ番号を入れると便利
印刷: 「ファイル → 印刷」からプレビューを確認して印刷。PDFに書き出したい場合は「ファイル → PDFとしてエクスポート」を使うと綺麗に出力できます
5. Calcを使ってみよう:表計算の基本
5.1 新規スプレッドシートの作成と保存
LibreOffice起動後、「Calc スプレッドシート」を選択
.ods形式が標準の保存形式。Excel互換を考慮するなら.xlsxも可(ただし体裁崩れのリスクあり)
5.2 セルの入力・基本計算式(四則演算)
セルをクリックして文字や数値を入力
計算式は「=A1+B1」「=A1*B2」などの形で入力
オートフィル: 入力した式の右下のハンドルをドラッグすれば、連続データや数式を一気にコピー可能
5.3 簡単な関数活用(SUM, AVERAGEなど)
SUM関数: =SUM(A1:A10) でA1~A10の合計
AVERAGE関数: =AVERAGE(A1:A10) で平均
MAX, MIN関数: 最大値・最小値を求める
関数はツールバーの「fx」アイコンから検索・挿入すると便利です。
5.4 グラフ作成と印刷設定
グラフ作成: グラフ化したいセル範囲を選択 → 「挿入 → グラフ」 → グラフの種類(棒グラフ、折れ線、円など)を選ぶ
印刷設定: 「ページレイアウト」タブで用紙サイズや余白を確認。必要に応じて印刷範囲を設定しよう(「ファイル → 印刷プレビュー」も活用)。
6. Impressを使ってみよう:プレゼン資料作成の基本
6.1 新規プレゼンファイルの作成とテーマ選択
「Impress プレゼンテーション」を選択すると、テンプレートやテーマを選ぶ画面が表示されます
ベーシックなテンプレートから始めると、文字や画像の配置例がわかりやすいです
6.2 スライドの追加・編集・レイアウト変更
スライドの追加: 左側のスライド一覧で右クリック → 「新しいスライド」
レイアウト変更: 右側の「プロパティ」パネルや上部ツールバーで、タイトルスライド・2段構成などを設定
6.3 文字や図形、画像の挿入とアニメーションの基礎
文字の挿入: スライド上のテキストボックスをクリックして入力
図形の挿入: 「挿入 → 形状」から四角、丸、矢印などを配置
画像の挿入: 「挿入 → 画像」からローカルファイルを選択
アニメーション: 「スライドショー → アニメーション」画面で、オブジェクトが出現・消滅する動きを設定
6.4 スライドショーの実行とPDF出力
スライドショー実行: 「スライドショー → スライドショーの開始」または F5キー
PDF出力: 「ファイル → PDFとしてエクスポート」から一括出力。印刷・配布用として便利
7. Draw・Base・Mathの概要
7.1 Drawでできること:簡単な図形作成からポスターづくりまで
ベクタベースの描画ソフトなので、拡大しても線がぼやけにくい
フローチャート、組織図、ポスターやチラシの簡易レイアウトに便利
作った図をWriterやImpressに貼り付けて再編集できる
7.2 Baseでできること:顧客管理・在庫管理などの小規模DBに
データベースを作り、フォームで入力しやすく、レポートで印刷しやすい
Accessほど多機能ではないものの、基本的なCRUD(Create, Read, Update, Delete)はこなせる
CalcやWriterと連動して、差し込み印刷やデータ分析をさらに効率化
7.3 Mathでできること:数式や理系文書の作成
微分積分や行列、化学反応式などをきれいに表示
Writerと連携すれば、学術論文やレポートでも難しい数式をしっかり整形
8. よくある質問(Q&A)とトラブルシューティング
8.1 ファイルの互換性問題と対策(Word/Excel/PowerPointとのやりとり)
症状: .docxや.xlsxを開くとレイアウトがずれる、マクロが使えないなど
対策:
可能な限り.odt, .ods, .odpで作業し、最終的に必要があれば.docx, .xlsx, .pptxに変換
単純なレイアウト・フォントを使用し、特殊な機能を使わない
相手側と確認が必要な場合はPDFで確認すると誤差が少ない
8.2 フォントが崩れる・表示が変わる場合のチェックポイント
OSごとにインストールされているフォントが違うため、同じフォント名でも互換が取れない場合あり
LibreOfficeで使えるフォントを増やすにはOSレベルでフォントを追加
「ツール → オプション → LibreOffice → フォントの置換設定」で代替フォントを指定することも可能
8.3 日本語入力や変換がうまくいかないときの解決策
日本語IME(Microsoft IME, Google日本語入力など)の設定を再確認
「ツール → オプション → 言語設定」で日本語が優先になっているかチェック
表示が文字化けするときは、文字コード設定を見直す
9. さらに使いこなすために:有料版のご案内
9.1 基本を終えたら次は応用へ
ここまでの導入編で、LibreOfficeの基本操作はひととおり体験できたはずです。
Writerで文章やレポートを作り、見出しスタイルや表、画像を整えて印刷
Calcでデータを集計し、簡単な数式や関数を活用してグラフ化
Impressでスライドを作り、アニメーションやスライドショーを試す
9.2 より深いテクニック&テンプレートで仕事を劇的効率化
しかし、ここからがLibreOfficeの本当の魅力。**「Writerで長大な文書を楽に管理するコツ」「Calcのピボットテーブル・高度関数でデータ分析」「Impressのプロ並みスライドデザイン」といった、いざ仕事で使うときに必要となるノウハウをまとめたのが有料版(徹底活用編)**です。
独自テンプレート&マクロの活用で書類作成をほぼ自動化
Draw&Base連携による社内業務の効率化事例
Mathを使った理系文書や研究報告書、グラフの高度な活用方法など
9.3 有料版で得られるメリット・サンプル事例
実践的なテンプレートやマクロコードをダウンロード可(請求書、見積書、表計算テンプレートなど)
コミュニティで集めたトラブル事例集:実際に企業導入で起きた課題と解決策
Q&Aサポートの充実:有料版読者限定フォーラムやオンラインセミナー情報など
「もっとLibreOfficeを使い倒したい」「ExcelやWordを使わなくても十分やっていけるのか知りたい」と思われた方は、ぜひ有料版をチェックしてみてください。
無料ソフトの域を超えたパワフルな機能を自在に操り、あなたの仕事や勉強をスピードアップさせるお手伝いをいたします。
まとめと次のステップ
**LibreOffice導入編(無料)**では、インストールから主要ソフトの基礎操作までを一通り説明しました。
ここを押さえれば、日常的な文書作成や表計算、プレゼン資料作りが可能なはずです。
ぜひ、まずは実際に触ってみてください。**「無料で本当にここまでできるんだ」という実感を得られるはずです。それを踏まえたうえで、もし「もっと高度に使いこなしたい」「業務の自動化に興味がある」**と感じたときは、有料版でさらに深いノウハウを身につけてみるのはいかがでしょうか。
目次
LibreOffice全体の高度設定とカスタマイズ
1.1 ユーザーインターフェイス(UI)の最適化
1.2 拡張機能(Extensions)の導入とおすすめプラグイン
1.3 ショートカットキーのカスタマイズ
1.4 マクロ(Basic/Python)の基礎と共通ポイントWriter応用編:文書作成を極める
2.1 スタイル・テンプレートの徹底活用
2.2 長文管理の要:マスタードキュメント機能
2.3 差し込み印刷(メールマージ)で宛名・DMを自動化
2.4 目次・索引・脚注・注釈の活用
2.5 Writerマクロの実例(文書一括整形・PDF自動出力など)
2.6 実務で使えるWriterの小ネタ集Calc応用編:表計算を武器にする
3.1 データ入力&時短テクニック(オートフィル・フィルター・リスト入力)
3.2 関数・数式の徹底攻略(INDEX/MATCH/ARRAYなど)
3.3 ピボットテーブル(データピロット)超活用(集計・グループ化・計算フィールド)
3.4 条件付き書式・フォームコントロールで見やすさ&操作性UP
3.5 マクロで自動処理:定型レポート・請求書の自動作成
3.6 外部連携(CSV, SQL, Webクエリ)と大量データの扱いImpress応用編:魅せるプレゼンを作る
4.1 プロ並みのスライドデザインと配色ルール
4.2 アニメーション&トランジションの上級テクニック
4.3 動画・音声・外部コンテンツの埋め込みとトラブル回避
4.4 使い回しに便利なテンプレート作成(ブランド統一・カラースキーム)
4.5 録画・配信・オンライン化の方法(遠隔プレゼンにも対応)Draw応用編:図解・チラシから高度デザインへ
5.1 ベクタ編集の基本と便利ツール(パス編集・レイヤーなど)
5.2 フローチャート・マインドマップの効率的な描き方
5.3 チラシ・ポスター作成の手順(文字組み・画像配置・カラープロファイル)
5.4 他ソフト連携:WriterやImpressにDrawのオブジェクトを再編集可能にする方法Base応用編:小規模DBで実務効率をアップ
6.1 テーブル設計と正規化の考え方(顧客管理・在庫管理など)
6.2 フォーム設計:サブフォームやリストボックスで直感的な入力画面を作る
6.3 クエリデザイナーとSQLビューで高度な抽出・集計
6.4 レポート作成&Calc連携で簡単なBIツール化
6.5 Baseマクロ(Basic/Python)で運用を自動化Math応用編:数式エディタで理系文書を極める
7.1 Mathの基本コマンド・特殊記号一覧
7.2 Writerとの連携(学術論文や研究レポートの数式埋め込み)
7.3 使い回しに便利な数式テンプレートの作成高度な連携ワザと拡張機能
8.1 他のファイル形式との互換性を最大化する設定(docx/xlsx/pptx)
8.2 共同編集・クラウド連携(Collabora Online, Nextcloudなど)
8.3 コマンドライン操作とサーバーサイド運用(大量ファイル一括変換の例)よくあるトラブル・Q&A特別編
9.1 ファイルが壊れた・起動しない・メモリ不足の場合
9.2 「マクロが実行できません」エラー時のチェックリスト
9.3 表示崩れやフォント不具合、動作が重いときの改善策
9.4 大規模導入(数十~数百人規模)での注意点と事例
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