星降る丘の約束⑯~第三章~

6. 祖父への報告

翌日、二人は病院に戻り、祖父に丘の様子を伝えた。
「おじいちゃん、ちゃんと星を数えてきたよ。」菜月が話しかけると、祖父はかすかに目を開け、小さく微笑んだ。

「ありがとう…これで安心して…いける。」

その言葉を聞いた美咲と菜月は、涙をこらえきれなかった。祖父との最後の会話は、二人の心に深く刻まれた。

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