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実は好相性? スプライト粛声解説【MD】

↑デッキをEXWさんに紹介していただきました!

最終更新:2024/12/17

はじめに

これが初noteとなります。拙い点などあると思いますが温かい目でご覧下さい。
質問や指摘はXで受け付けます→ @carrier_royal

また既存の粛声については知っている前提で進めるので、ご存知ない方はこちらのnoteを読むことをオススメします。

スプライト粛声とは

その名の通り粛声にスプライトを混ぜたデッキで、従来より自由枠が少ない代わりにパワーが高くなっています。
環境で十分やっていけるくらいには強く仕上がりました。

Season35マスター1達成(11/15)

Xを見るといくつか異なる構築もあるみたいですがよくわかりません。先駆者さんの存在を知らないまま作ってしまったので他の構築を知らないんですね(バカ)。

詳しく調べようにもnoteとか一切ないマイナーデッキだし仕方ない。
そのため今回は面倒なことに基本展開から解説しなければなりません。

まずは構築をお見せします。

デッキ構築

マスター1達成時の構築

追記:12/6の制限改訂で金謙が禁止になったので現在は抜けています。

メインデッキはスプライトが最低限ですが、それでも40枚を少しはみ出しました。
威光など引きたくない札もあるのでこれくらいがちょうど良いと思います。

エクストラは自由枠がギガン2枚目、アーゼウスの下敷きダウナードマジシャン、セキュアガードナー、アクセスの4枚で他はどのカードも欠かせません。

一部をピックアップして軽く紹介していきます

採用カード解説

《スプライト・スターター》 (スターター)

MDでは無制限に お勤めご苦労様でした!

なんと両テーマの1枚初動になります。流石に粛声の初動としては弱めなのですがどう考えてもパワカなのでフル採用。
ジェットとダブっても次のターンにまた使えるのでスプライト魔罠はこの1種類のみにしました。

効果後は粛声のモンスターが出せないので基本は粛声展開後に撃つカードです。
展開が終わったと思って油断している相手に叩きつけてやりましょう。

《大儺主水》 (ダイナモンド)

墓穴のせいで信用がない

通常の粛声でも展開を伸ばすため稀に先攻で使われますが、とにかく墓穴が重い
また場合によってはニビルが直撃したり、せっかく蘇生できても引き立てホヤホヤの泡影をガーディアンに当てられたりと、先攻で使うには弱点が多いカードです。


しかしこのデッキなら問題ありません
キャロットによって墓穴ケアが、エルフによって泡影ケアができるので無理なく先攻で使えるのです。ニビルもギガンの制約で落とせません。

リンク2であることも非常に都合が良いですね。
こいつこのデッキのために生まれて来たんじゃないか?

《宣告者の神巫》 (ディヴァイナー)

本当に何でもできるバケモン

このデッキのキーカード。初動になるのはもちろん、相手ターンに蘇生してヌトス砲を撃ったり、スプライトと合わせてアーデク(虹光の宣告者)を出したり…と何でもできます。

後はこんなこともできる。



《ギガンティック・スプライト》
(ギガン)

エルフがヤバすぎるだけで普通に犯罪

こいつで持ってくるのは基本的にディヴァイナーブルーになります。状況に応じて使い分けましょう。

2ターン目以降でよくやるのは、エルフとエルフで蘇生したモンスターとで3200打点のギガンにして殴り4素材アーゼウスにするムーブです。

アーゼウスは粛声が苦手な多面処理や対象耐性持ちの除去をこなせるのでめちゃくちゃ強い。
ただの粛声なら完璧に詰むフゥリを突破できる唯一の手段になります。

展開解説

まず粛声とスプライトのシナジーをお見せします。

ss→特殊召喚
《スターターのみ》 (召喚権なし)

スターターでブルーss
ブルーでキャロットサーチしてss
2体でギガンにしてディヴァイナーss
ディヴァイナーでヒエラルキア落とし
2体でエルフ
エルフでキャロット蘇生
〔ここから相手ターン〕
エルフでディヴァイナー蘇生
アーデク落としてガーディアンサーチ
ディヴァイナーをリリースしヒエラルキアss
ディヴァイナー効果でローss
ローで祝福を貼る
相手の召喚に反応して祝福で儀式
ガーディアンでローサーチ

最終盤面:
ガーディアン・ロー・エルフ・キャロット
(祝福・エルフ・手札のローなどの後続)

相手ターンの墓穴と泡影をケアしつつスプライトから粛声展開をしてみました。
スタンバイにそれらを撃たれるとどうしようもないですが、マイナーデッキなので大丈夫でしょう。現にメインまで撃たれたことないし。

この展開は2妨害で、結界も祈りもありません。
しかし2つの無効破壊と戦闘破壊されず対象にとれない壁を超えるのは大変なためそう簡単にワンキルはされず、生き残れば豊富なリソースから動けるので事故展開としては十分強いです。

展開札がスターターしかないことはあまりなく、粛声を止められたときにこの展開で貫通する使い方が多い印象でした。
召喚権なし1枚で貫通できるのでロー召喚に泡影を貰っても動けます。強い。


《レベル2モンスター+ブルー》
レベル2ならGでも良いです。
ジェットを経由しつつ先程と同様に展開すると盤面にリトルナイトが追加されます。
つまるところ、ギガンさえ出れば粛声に繋がるわけです。


《ロー+スターター》

(ロー+ガーディアン+結界まで展開後)
スターターでブルーss
ブルーでレッドサーチしてss
ブルーレッドでギガンを作りキャロットss
ギガンキャロットでエルフ
エルフでキャロット蘇生
ローとガーディアンでダイナモンド
〔ここから相手ターン〕
ダイナモンドでガーディアン蘇生
ローも蘇生し威光を貼る
エルフでレッド蘇生

最終盤面:
2無効破壊+1無効・威光・結界・墓地に祈り

粛声の初動になるならローじゃなくても構いません。

スターターで盤面にエルフ+レッド+キャロットが追加され、
最後にダイナモンドを作ればほぼノーリスクで威光もついて来ます。

ただでさえ固い盤面に加えて1妨害が4妨害になるのでほぼ負けません。



《結界+ロー+スプライトモンスター》
粛声側の初動は召喚権が余る組み合わせなら基本なんでも良いです。

威光や新サウラなどでリンク値を一つ増やしてから展開しましょう。
リンク値が足りないとローをリンク素材にすることになり、後でダイナモンドから蘇生できるものの途中の誘発が防げません。

展開例(ロー+サフィラ+レッドの一番弱い手札)

サフィラでガーディアンをサーチし儀式(ロー素材)
ロー蘇生で威光を貼り、ガーディアンでサウラをサーチ
威光で手札のサウラを戻してサフィラss
レッドを通常召喚しサフィラと合わせてエルフ
エルフでレッドを蘇生
エルフとレッドでギガンを出しブルーss
ブルー→ジェット→スターターと繋ぐ
ブルーとジェットで再びエルフ
(リンク先にキャロットとダイナモンドが出せるよう位置に注意)
スターターでキャロットss
ローとガーディアンでダイナモンド
〔相手ターン〕
ダイナモンドを使いローで結界を貼る
エルフでレッドを蘇生(リンク先に)

最終盤面:
3無効破壊・威光・結界・墓地に祈り

スプライトでないレベル2でも動けますがレッドが用意できません。
このデッキだとGくらいなので、そのときは召喚してもしなくても良いと思います。

私なら相手の手札が5枚あるかデッキが分厚いならキャロットと威光を追加しに行き、そうでないならGを残します。

スプライトができること(まとめ)

《スターター》
召喚権を使わない初動・貫通札
粛声展開後に使えば2無効+威光を追加

《スプライトモンスター》
任意のレベル2と合わせて初動になる
粛声展開後に召喚できれば2無効破壊+威光を追加

デッキの強みと弱み

まず強みは、総合力が高いことです。粛声の固さとリソース力にスプライトの展開力が加わり、その上で安定感や誘発受けの良さもあります。

特にG受けが良く、似たタイプのデッキである幻奏粛声と比べ優れている点の1つです。

互いに苦手分野を補い合えることも強みです。
スプライトは粛声に足りない手数やパワーをカバーし、粛声はステータスの低いスプライトを戦闘や誘発から守ります。
ローよりスプライトの方が守護されてるじゃないか

ステータスが低いとせっかくの無効も撃てずに倒される

弱みとしてはやはり噛み合わないところもあることです。スターターの縛りはキツいですし、ジェットが手札で留守番をすることもたまにあります。
この点においては、引けば確実に妨害になる誘発や罠を積める純構築に劣ります。

またスプライト展開は素引きが前提なので、スプライトを引けないなら混ぜる意味がなくなります。
粛声からスプライトにつなげられないのか、という声もあるかと思いますができるけどやらないです。その理由は次のnoteで。

逆に自由枠が少ないことはあまり弱みだと感じていません。
誘発を9枚は積めていますし、入れて強い誘発がこれ以上ないからです。

それでも後攻は弱いですが、粛声で後攻を強くすること自体が無理筋なので後攻を捨ててないだけ偉いと思います。
一応アーゼウスなどにより捲り性能は上がっているので純構築よりは戦えるはずです。

リチュアスプライトとの違い

ところでスプライトと組む儀式デッキ、どこかで聞いたことありますよね?

そう、リチュアスプライトです。

ネフティス使いの怒りの声が聞こえて来そうですが、大事なのは無効を立ててからスプライト展開をする点。キャラ被りをしているのです。

先ほどの強みとは別の観点から違いを語っていきます。

リチュア界のローガーディアンなのか?


①リソース力の違い
リチュアはネーレイマナスかスプライトによってリソースを回収できます。しかしマナスを出すにはリソースが必要ですし、スプライトでレベル2縛りがつくとリチュア展開は不可能になります。
つまりエルフ以外でリソースを回復するのが難しいのです。

このデッキは更地にされなければ場のカードから再展開できるので、盤面の回復力ではこちらに軍配があがります。
そもそも制圧しきってしまえれば良いのですが天盃環境ではそれも厳しいでしょう。

②スプライトへの依存度の違い
リチュアスプライトの展開の強さはスプライトに依存しています。それゆえマナスで誘発から守るのですが、天盃龍などは複数の誘発でマナスを貫通してくるため、そうなると無妨害など弱い盤面で終わらざるを得なくなります。

対してこのデッキは粛声でもスプライトでも展開できるので、誘発でどちらかが止められてももう片方で動けますし片方だけでも強いです。
身も蓋もない話ですが、出た順番からしてテーマの性能としては粛声が上なのでスプライトに頼らなくても強いんですね。


もちろんリチュアスプライトにもパワーが高い1枚から最大展開できるなどの利点はあります。
ただ私は粛声の方が環境に合っていると考え、粛声を選びました。これに関しては無限に語れますが本筋から逸れるので割愛させていただきます。

次回予告

次回は応用編です。プレイングの解説や小技の紹介をします。
回す上でのコツを色々と書いたので、このデッキに興味を持ってくださった方は下のリンクからどうぞ。

スプ粛は特に誘発ケアにおいて高度なプレイが求められるので、その解説などをしました。
例えばこの手札ならどう動くべきかを考えてみてください。次回までの宿題とさせていただきます。

どう動く?

おわりに

ということでスプライト粛声解説をしてきましたがいかがだったでしょうか。
やっぱりnoteを書くのって難しいですね。
何も考えず書いていると文字の羅列になりがちだったので、読みやすく書けるよう精進します。

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