【本】最近読んだ小説とひとこと感想
最近は意識的にたくさん、そして丁寧に小説を読むようにしています。
今日は直近2ヵ月で読んだ小説をご紹介します。
(途中リタイアも含まれます)
感想はほんのひとこと程度です。
1.『それでも旅に出るカフェ』近藤史恵
『ときどき旅に出るカフェ』のシリーズ2冊目。
1冊目が大好きだっただけに、今作はちょっと物足りませんでした。
コロナ禍というのもテーマのひとつだったようで、連載作品ということもあり、短編の冒頭で毎回コロナの鬱屈とした生活描写が入っているのが少し間延びした印象でした。
とは言え、海外の話や、大人の女性のあらゆる悩みを描き出しているストーリーはおもしろかったです。
2.『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ
読んでいると気が滅入ってしまいました。
私には合わない作家さんのようです。
しかしながら、ストーリーの展開と読者を驚かせる技巧が上手すぎて、その才能がほしいと思ってしまいました。
3.『傲慢と善良』辻村深月
この5年、いや10年で読んだ本の中で、最もハマったと言っても過言ではない作品です。
超有名作家さんですが、今回はじめて読んで、一気に虜になってしまいました。女性心理を描き出す天才ですね。
ぜひ映画も観たいです。
4.『島はぼくらと』辻村深月
つい1個前で「虜になった」と書いておきながら、この作品はハマりませんでした。途中リタイアです。
5.『フーガはユーガ』伊坂幸太郎
残虐描写が苦手なため、途中リタイアしました。
6.『本と鍵の季節』米澤穂信
本当に、米澤穂信さんは文章が上手ですよね。
過不足がなく、本当にきれいな文章だと思います。
誰かの文章力をもらえるとしたら、私は迷わず米澤穂信さんのをもらいます(迷惑)。
続編が出ているようなので、絶対読みます。
7.『どうしてわたしはあの子じゃないの』寺地はるな
心理描写に次ぐ心理描写。
あまりハマりませんでしたが、共感できるシーンはいくつかありました。
8.『何者』朝井リョウ
就活中、こんな人いた!という人しか出てきませんでした。
朝井リョウさんも人の心理をあぶり出すのが上手な方なんですね〜。
人を斜めからジャッジし続ける心の声で物語が進んでいくので、読んでいてあまり気持ちのいいものではありませんでしたが、イヤミスほどの嫌な感じはありません。
今は映画版の何者を観ています。