私は幼馴染依存症でした。
ピピピピピ…ガチャッ
〇〇:ん、ん〜…
--
〇〇:行ってきま〜す。
〇母:行ってらっしゃ〜い。
今年で高3になる俺。
毎朝少し早めに家を出る。
学校に行く前に寄るところがあるからだ。
--
ピンポーン
"は〜い"
〇〇:おはようございます!
"あら〇〇くん!毎朝ごめんね〜
あの子まだ寝てるのよ〜"
〇〇:もう毎度のことなんで笑
起こしてきますよ笑
"よろしくね〜"
俺は自宅から5分のところにある家に上がった
--
ガチャッ
??:zzz…
〇〇:おい、起きろ。
??:ん〜…あと5分…
〇〇:いいから起きろペシン
俺は寝てるそいつにデコピンをした。
??:いったぁ〜!!
〇〇:いやなら自分で起きろ。"遥香"
遥香:は〜い…
〇〇:それになんでまた
部屋がこんな散らかってるんだ?
こないだ片付けてやったろ。
遥香:いや〜あはは…
〇〇:ったく…早く準備しろよ。
遥香:は〜い
そういって遥香はベッドから出るが…
ズルッ
遥香:うわっ!
足元に散乱していた雑誌に足を取られた。
〇〇:!?危なっ!
ガシッ
倒れる寸前で遥香を受け止める。
〇〇:ふぅ…
遥香:あ、ありがと…
〇〇:ったく…だから片せって…
遥香:あの…その…
〇〇:ん?
遥香:手…どけてくれない?//
〇〇:手?
ムニュッ
〇〇:あ。
遥香:///
〇〇:…立派になられましたな。
…バチーーーン!!!
--
〇〇:まだヒリヒリする…
遥香:フンっ!
朝からフルスイングかましてきたこいつは
俺の幼馴染、賀喜遥香だ。
遥香とは小中高と一緒でなぜか毎朝
目覚まし係にされる。
??:かっきー!〇〇!おはよ!
遥香:さく!おはよ!
今来たのはクラスメイトの遠藤さくら。
遥香と仲が良い。
〇〇:遠藤か…おはよ。
さくら:どうしたの?ほっぺた抑えて。
〇〇:遥香に朝からフルスイングされた。
さくら:えぇ!?
遥香:あれは〇〇が悪いんだからね!
〇〇:いや、あれは事故だろ!!
さくら:かっきーなにされたの?
遥香:えっと…その…おっp…
〇〇:だぁーもう俺が悪かった!
だから言うな!
さくら:?
--
学校に着き、席で準備をしていると…
遥香:〇〇…。
遥香が申し訳無さそうな感じでやってくる。
こういう時は決まって…
〇〇:…ほい。
遥香:え?
〇〇:どうせまた宿題忘れたから見せてくれって話だろ?
遥香:ありがとう〜助かる〜
さくら:よく名前呼ばれただけでわかったね。
〇〇:もう慣れたわ。
遥香:毎度ごめん…。
〇〇:ったく…。
--
昼休み…
〇〇:あ〜腹減った〜
遥香:〇〇…
〇〇:ガサゴソ…ほい。
遥香:へ?
〇〇:箸…入ってなかったんだろ?
遥香:え、あ、うん…
〇〇:ほらよ。
遥香:あ、ありがと…。
〇〇:ん。
--
さくら:モグモグすごいね〇〇。
遥香:え?
さくら:モグモグ
かっきーが名前呼んだだけで
用件がわかるんだもん。
遥香:まぁ付き合いも長いしね。
さくら:モグモグしっへる?
うふぁさへはふふぁりはつきあっへるへ?
遥香:ん?なんて?
さくら:モグモグ…ゴクン
噂では2人は付き合ってるって。
遥香:えっ!?そんな噂あるの?
さくら:何回か聞かれたもん!
その度に違うとは言ってるけど。
遥香:へぇ…
さくら:まぁ、〇〇は人気だからね〜
遥香:そうなの?
さくら:かっきーとのこと聞かれて
否定したらほっとして
帰ってく子ばっかりだもん。
そのうち告白する子もいるんじゃない?
遥香:へ、へぇ〜…
さくら:で、かっきーはどうなの?
遥香:え?
さくら:かっきーは〇〇の事好きなの?
遥香:うーん、どうだろ…。
長く一緒にいるからわかんないや。
さくら:例えばさ、
〇〇が別の子と一緒にいたらどう思う?
遥香:〇〇は優しいから別に特に…
さくら:それじゃ…
その女の子と〇〇がカフェにいて
楽しそ〜に話してます。
どう思う?
遥香:う〜ん…
さくら:その子と〇〇が手を繋いでます?
どう思う?
遥香:え…
キーンコーンカーンコーン
遥香:あ!もうこんな時間!!
さくら:やばっ!戻ろっ!
(さすがに気づいたかな?笑)
--
放課後…
さくら:かっきー!〇〇!帰ろっ!
遥香:うん!
〇〇:あ〜悪りぃ。先帰ってて。
さくら:どしたの?
〇〇:ちょっと人に呼ばれてね。
遥香:えっ…
さくら:もしかして…告白?
〇〇:まさかぁ笑
俺を好きになる物好きなんていないよ笑
さくら:少しはかっこいいこと自覚したら?
〇〇:へぇへぇお世辞をどうも。
んじゃ。
さくら:またね〜。
〇〇は教室から出ていった。
遥香:…。
さくら:かっきー?
遥香:…。
さくら:おーい。もしもーし。
遥香:へっ!?
さくら:気になる?
遥香:え?
さくら:〇〇の事。
遥香:え、あ、いや…
さくら:呼び出されたって聞いてからボーっとしてるよ?
遥香:べっ、別に気にしてないよ!
ほら、帰ろっ!
さくら:ふ〜ん。
--
ピピピピピ…ガチャ
〇〇:ん、ん〜…
--
今日も今日とて遥香を起こしにいく。
ガチャッ
〇〇:あれ?
遥香:おはよ…。
〇〇:おはよ。今日は起きれたんだな。
遥香:ち、ちょっと先生に
用事があるから先いくね💦
〇〇:え、あ、ちょ、おい!!
遥香は走っていった。
〇〇:どうしたんだよ…。
さくら:あ、〇〇。おはよ。
〇〇:ん、あぁ。
さくら:あれ?かっきーは?
〇〇:なんか先行った。
さくら:そういえば
昨日の呼び出しどうだったの?
やっぱ告白?
〇〇:まぁ…な。
さくら:で?付き合ったの?
〇〇:いや?断ったよ?
よく知らない子だったし。
さくら:ふ〜ん。
〇〇:な、なんだよ。
さくら:〇〇って、
かっきーの事どう思ってる?
〇〇:遥香の事?
さくら:ずっと一緒にいるんでしょ?
〇〇:まぁな…。
さくら:その間で好きって思ったことはなかったの?
〇〇:え…あー、うーん…
さくら:答え迷ってるならそれが答えじゃない?
〇〇:へ?
さくら:昨日、告白された時に
かっきーの顔浮かんだ?
〇〇:…。
さくら:ふふっ笑 2人そろって鈍感笑
〇〇:え?
さくら:なんでもない!
ほら!遅刻するよ!
〇〇:え、あぁ…。
--
キーンコーンカーンコーン
〇〇:さて帰るか…
さくら:かっきー!帰ろっ!
遥香:ごめん!用事あるから先帰るね!
さくら:え、あ、うん!じゃあね!
遥香は早足で教室を出て行った。
〇〇:なぁ遠藤。
さくら:ん?
〇〇:俺、遥香に避けられてないか?
さくら:え?
〇〇:今日一日全く遥香と話してないし…
なんならどっか行ってるし…
さくら:ん〜なんだろ。
〇〇:なんかしたかな…。
さくら:てか、一日話さないだけでそんな気にするほど好きなんだね?笑
〇〇:え!?あ、い、いや…
さくら:ふふっ笑
まぁでも避けてるわけじゃないと思うよ?
〇〇:どうしたらいい?
さくら:今まで通りでいいんじゃない?
〇〇:今まで通りか…
--
翌朝も俺は遥香を起こしに向かう。
話をしたかったからいつもより
少し早めに向かった。
コンコン
〇〇:遥香?
遥香:え!?いつも早くない!?
〇〇:…入るぞ。
ガチャ
〇〇:おはよ。
遥香:お、おはよ…。
〇〇:…一つ聞きたいんだけどさ。
遥香:?
〇〇:俺…なんかしたか?
遥香:え?
〇〇:昨日からなんか避けられてる気がしてさ…
もしなんかしたなら謝りたい。
遥香:え、いや…
〇〇:なんかこう…昨日みたいなままだと…
寂しいっていうか…。
遥香:…いいの?
〇〇:え?
遥香:朝から他の女の家にいて…
彼女さんはいいの?
〇〇:はぁ!?
遥香:こないだ告白されたんでしょ?
だったら私といない方が…
〇〇:いや、ちょっと待て!
なんか勘違いしてないか!?
遥香:へ?
〇〇:確かにこないだ告白された。
でも断った!
遥香:え…なんで…
〇〇:よく知らない子だったし、それに…
遥香:それに?
〇〇:なぜか…遥香の顔が浮かんだ。
遥香:え!?
〇〇:多分だけど…俺…お前のこと…好きだ。
遥香:!?
〇〇:今までずっと一緒にいて
気づかなかった。
でも告白されて、
遥香と一緒にいられらくなる。
そう思ったら嫌な気分になった。
遥香:私も…。
〇〇:え?
遥香:〇〇が告白されたって聞いて、
何か大事なものが欠けた気がしたの…。
それで気づいた…私も〇〇が好き。
〇〇:…。
遥香:でもいつも〇〇に朝起こしてもらって、
課題とかもやってなかったら助けてもらって…。
そんなのが横にいていいのかなって…。
ギュッ
遥香:え…
〇〇:そんなの…気にすんな。
お前は俺の隣に居たい。俺はお前に隣に居てほしい。
それでいい。
遥香:それじゃ…。
〇〇:これからもよろしくな?
遥香:…うん!
--
さくら:おはよー!
遥香:おはよっ!
さくら:あー!手繋いでる!!
〇〇:まぁ…。
さくら:やっとくっついたかー!
〇〇:おかげさまで…な。
さくら:あーあ、私はお邪魔かな?
遥香:え?
さくら:じゃ、先行くねー!
遥香:え、あ、ちょっと!
〇〇:はぁ…ま、いっか。
ギュッ🤝
〇〇:俺らも行くか。
遥香:うん!
Fin
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