王道な恋って叶いますか? Scene5
王道な恋って叶いますか? Scene5
<ファーストインプレッション>
どうしてこうなったの?
いや、嬉しいよ?嬉しすぎるんだけど…
急すぎるって!
○○:どう?マネージャーの仕事には慣れた?
京子:あっ、はい!少しづつですけど…
○○:そっか。
齊藤さんだけじゃないけどいつもありがとね!
京子:い、いえ!とんでもないです!
○○:そういえば、マネージャーには何でなったの?
京子:えっと、最初はなんとなくで入りましたけど
今はサッカー見てるのがすごい楽しいです!
○○:なるほど、なんとなくね。面接の時とは違うけど。
京子:覚えてるんですか?
○○:うん。全然目合わせてくれないから
既に嫌われてるかと思った笑
京子:そ、そんなことないです!
あの時はそのっ、緊張してて…
○○:緊張ね。確かにすごいガッチガチだったもんね笑
○○先輩はそういって笑っていた。
私はその笑顔に見とれていた。
あっ、私!まだ、入学式の時のお礼言ってない!
京子:あのっ…ありがとうございました!
○○:何が?
京子:入学式の日、駅で私が転びそうになった時に
助けてもらって…
○○:あー!あの時の子、齊藤さんだったんだ。
京子:はい!本当に助かりました。
○○:いえいえ、どういたしまして!
○○先輩は少し照れてるように見えた。
その顔が少し可愛かった。
○○:そだ。明日の練習試合は来るんだよね?
京子:はい。練習試合に同行するのはMF組みたいなので
○○:MFのマネージャーって頼りになる人多いよな。
理佐さんとか真佑とか…
京子:そのお2人とは仲いいんですか?
○○:理佐さんは姉貴の友達で昔から顔なじみ。
真佑は中学からの同級生。
京子:そうなんですね!
○○:でも、一年にもサッカー詳しい子いるよね。
えぇっと…
京子:影山さんですか?
○○:そう、その子。影山さん水渡すタイミングとかで
部員にアドバイスとかしてるんだよね。
それがまた的確なの。
京子:へぇ~そうなんですね!
私たちが話していると、分かれ道に来た。
京子:それじゃ、私はこっちなので!
○○:うん!それじゃまた明日!
○○先輩は爽やかな笑顔で手を振ってくれた。
京子:はい!お疲れさまでした!
___
私は家に帰ってベッドにダイブした。
京子:はぁ~緊張した~
○○先輩、意外に一年生のことマネージャーまで
見てるんだな…
プルルルル…
京子:電話だ…誰からだろう?
画面を見ると…
京子:史帆か
ピッ
京子:もしもし?
史帆:もっしも~し。
京子:どうしたの?
史帆:ただのひまで~ん
京子:そうだ!史帆聞いてよ~
私は史帆に今日起きた事を話した。
史帆:すごい!大進歩じゃん!
京子:うん!でも緊張した~
史帆:でも同じ最寄りなのにあんまり見かけた事
ないよね。
京子:○○先輩は平日の朝は早めに学校に行って
練習してるんだって。
だから私達とは時間帯が違うみたい。
史帆:なるほどね。
それから私たちは他愛もない話をして…
史帆:ふぁ~あ、そろそろ寝よっかな。
京子:うん結構遅くなってきたしね。
史帆:うん、じゃおやすみ~
京子:おやすみ。
ピッ
京子:明日もあるし早く寝よっ。
翌日…
設楽:メンバーはそろったな。
練習試合にベンチ入りメンバーと
ベンチ候補の部員とMFのマネージャーが行く。
それ以外の部員とマネージャーは学校で練習する。
設楽:よしっ、じゃバスに乗ってくれ!
私たちはバスに乗って相手の学校に向かった。
移動中のバスの中…隣は優佳だ。
優佳:ねぇ、京子!楽しみだね!
京子:うん!
とうとう○○先輩の試合が見れる!
京子:でも、試合中も仕事結構あるし…
マネージャーは試合中にシュート本数や
パスの成功率のデータ取り。
試合の動画撮影などやる事は結構ある。
優佳:でも、試合が見れるんだよ!
どんな試合になるのかな~
そんな話をしていると目的地に着いた。
設楽:成田学園さん!今日はよろしくお願いします!
成監:こちらこそ、わざわざ来ていただいて、
ありがとうございます!
しかも、あの超高校級といわれる
○○くんたちと試合できるんですから
うれしいです。
設楽:光栄です!改めてよろしくお願いします!
準備を済ませたら部員はアップを始め、
マネージャーは試合中の動きの確認をしていた。
理佐:じゃぁ、京子ちゃんと優佳ちゃんは
試合のビデオお願いね!
今日は2試合あるみたいだから前後半で
交代しながら撮影してね!
京優:はい!
私と優佳は少し離れたところで撮影の準備を始めた。
京子:三脚たてて…こんな感じでいいかな?
優佳:えーっと…うん!OKだねっ!
グラウンドの方を見ると、両校の選手が準備を始めた。
優佳:こっからなら全体が見渡せるからラッキー!
京子:ねぇ、優佳ってどうやってサッカーに
詳しくなったの?
優佳:うーん、親がサッカーファンだからかな。
でもあとは好奇心で、この時はこういうプレーが
有効なのかとか考えながらみると
すごい楽しいんだよね!
京子:そっか…私はまだまだだなぁ…
優佳:これから勉強していけば大丈夫だよ!
あっ!ほら始まるよ!
選手たちは各ポジションについていた。
京子:(あっ、○○先輩…)
○○先輩はトップ下で司令塔というポジションで
2年生ながら10番をつけている。
京子:(○○先輩…頑張って!)
ピー―――
試合が始まった!
Next Scene…
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