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駆け抜ける坂道 2nd stage ーSector26-



2nd stage ーSector26-〈いざ、決戦へ…〉



櫻神峠、頂上…

由依:みんな揃ったね。

〇〇:はい。

由依:それじゃ…行くよ!

〇〇:はい!!

ブーン…

--

神楽峠に向かう道中…

理佐:なんか…吹っ切れた?

由依:ん?

理佐:なんかこないだより
スッキリした顔になってる。

由依:どうかな?笑

理佐:まぁ予想はつくけどね。

由依:とにかく、今はこれからの事に
集中しないと。

理佐:前に言ってた通りに集大成だもんね。

天 :勝算はあるの?

由依:もちろん、それを見つけるのが、
私の仕事だから。

--

神楽峠、頂上…

理佐:…では、よろしくお願いします。

飛鳥:うん、よろしく。

スタスタ

飛鳥:ふ〜ん…

美波:どうしました?

飛鳥:あの86の男の子がドライバーだよね?

美波:そうですけど?

飛鳥:…予想以上にやりそうだな。

美波:見ただけでわかるんですか?

飛鳥:彼にはオーラがある。

--

由依:コースは頭に入ってる?

〇〇:バッチリ叩き込みました!

由依:よしっ…ゆかくん!

ゆか:準備オッケーです!いつでも行けます!

由依:それじゃいつも通り80%で5本ね。

〇〇:はいっ!行ってきます!

ブン、ブーン…

ひかる:だいじょぶかな…

保乃:そうはいっても、
いつもこんな状況やっろ。

ひかる:でも今回の相手は…

友香:大丈夫です!!

土生:ゆっかー?

友香:どんなに厳しいバトルでも最後は絶対に勝ってきた!だから今回も大丈夫ですっ!

保乃:ゆっかー…

ひかる:ふふっ笑 そうだね!

友香:(頑張ってね〇〇…絶対勝ってね!)

--

ブーン…

〇〇:今までよりコースが短いな…
こりゃチャンスが少ないぜ…

ブン、キャァァァァ

〇〇:でも突破口はあるはず…
まずコース取りを完璧にするんだ!

ブーン…

--

ブーン、キキーッ

〇〇:ふぅ…

ゆか:どうだ?

〇〇:悪くない。注文をつけるとすれば
コーナーの出口でリアが
もう少し流れるようにして欲しいかな。

ゆか:オッケー。すぐに取り掛かる。

〇〇:よろしく頼む。

由依:どう〇〇くん?

〇〇:コースが短いですね。
ポイントを絞って確実に狙わないと
あっという間にやられちゃいますね。

由依:確かにここは短い。
ポイントを絞るとしたら…

飛鳥:ねぇ、86のドライバーさん?

〇〇:はい?

飛鳥:私、明日のあなたの相手の齋藤飛鳥。
ずいぶん速いみたいだね。

〇〇:あ、ありがとうございます…。

飛鳥:ところで、ここの峠。
ちょっと短いと思わない?

〇〇:そうですね。

飛鳥:そこで提案なんだけど明日のバトル、
ダウンヒルだけじゃなくてヒルクライムも走って一本ってことにしない?

〇〇:ヒルクライムもですか?

飛鳥:私ね?上りと下り、両方で速くて一流のドライバーだと思ってるの。
車だってそれに向けて仕上げてる訳だし。
君もプロを目指すならそれを証明できるようにした方がいいかなって思うの。
どうかな?

〇〇:えっと…

由依:いいですよ。

〇〇:えっ!?

由依:その提案、お受けします。

飛鳥:よし、決まりね。
それじゃまた明日。

スタスタ

由依:これはチャンスだね。

〇〇:えっ?

由依:具体的な作戦はこれから考えるから、
〇〇くんはとにかく走り込んで。
セッティングも
ヒルクライムを少し意識してね。

〇〇:わかりました。

ゆか:準備できたぞー。

〇〇:わかった!…じゃあ行ってきます。

ブン、ブーン…

--

美月:飛鳥さん?

飛鳥:ん?

美月:なんであんな提案したんですか?

飛鳥:さっき彼に言った通りだよ。

美月:今までそんな事なかったじゃないですか。

飛鳥:まぁ、少し長く走りたくなったからかな。

美月:ほんとですか?

飛鳥:ほんとだよ。あ〜明日が楽しみだな〜。

--

ブーン…

〇〇:ヒルクライムもか…

ブン、キャァァァ


〇〇:タフなバトルになるな…


Next Sector…

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