サバイバルしてたらなんかハードモードになりました。
ザァァァァァァ…
〇〇:おーい!皆んな大丈夫か!?
俺たち櫻坂高校ダンス部は離島でのイベントを終え
船で帰ってる途中大嵐にぶつかり
気づけば無人島に流されていた。
〇〇:くっそ。
なんで船員がいないで俺たちだけなんだ…
"せんせー!!"
〇〇:おぉ!みんな無事か!!
愛季:はい!
瞳月:大丈夫です!
理子:りーも大丈夫ですっ!
美青:私も大丈夫です。
ここはどこなんですかね…
〇〇:恐らく無人島だ。
愛瞳理美:えぇーーーー!!!
〇〇:しかもなぜかわからないけど
俺たちだけみたいだな。
乗って来た船も見当たらない。
理子:うぅ…りー達お家帰れないの?🥺
〇〇:いや、船が難破した時点で
救難信号を出してるはず。
だから助けは来るはずだ。
美青:でもすぐには来ないですよね?
〇〇:そうだな…それまではサバイバルだな。
愛季:ふぇぇぇぇぇ…
〇〇:とりあえずみんな固まって動いて
雨風を凌げるとこに行こう。
ゆっくり行くから離れるなよ!
愛瞳理美:はいっ!
--
森の中…
ガサッ…ガサッ…
理子:せんせ〜あとどれくらいですか〜?
〇〇:あそこに山がある、
とりあえずあそこを目指す。
理子:遠い…
瞳月:あかん、キレそう。
〇〇:もう少しの辛抱だ。頑張ってくれ。
--
山に着くとちょっとした洞窟があり、
そこで俺たちは休んだ。
〇〇:とりあえずみんなお疲れ様。
愛季:ふぇぇぇぇ〜つ〜か〜れ〜た〜
〇〇:みんなカバンの中はなんか入ってるか?
美青:水と軽食くらいですかね…
〇〇:この辺りを探すしかないか…
美青:でも食べられるものとか分かるんですか?
〇〇:一応趣味でキャンプとかするし、
これでも一応生物の教師だしな。
ちょっと探してくるからここで待ってろ。
愛季:そしたら私達も行きます!
〇〇:いや、さすがに危ないし…
愛季:でもみんなで行った方が多く探せます!
〇〇:…わかった。
でもみんなで固まって行けよ?
食べられそうなものでもすぐ食べるなよ!
一回ここに持って来て俺が選別するから!
愛季:はいっ!
〇〇:じゃあ気をつけてな。
こうして俺たちは探索に向かった。
--
〇〇:こんなもんかな…
俺はとりあえず食べられそうな木の実などを
持ち帰り、合流地点に戻った。
〇〇:にしてもあいつらどこまで行ったんだ…
下手に探しにいって行き違いになって嫌だし、
俺はここで待つ事にした。
--
"先生ーーーー!!!"
〇〇:ん?的野か!
どうした!
美青:はぁ…はぁ…ちょっとこっち来て下さい!
〇〇:どうかしたのか?
美青:いいから来て下さい!!
俺は的野に連れて行かれた。
--
美青:ここです。これを見て下さい。
〇〇:ん?これは…果物?
的野のが見せて来たのは紫色の果物。
しかもどれもかじったような痕がある。
美青:私以外の3人がこれを食べてしまったんです…
〇〇:はぁ!?
美青:これを見つけた時に甘い匂いがして
つい食べてしまったみたいで…
〇〇:はぁ…ってかその3人は!?
美青:それを食べた途端様子が
おかしくなってどこかに行ってしまいました…
〇〇:嘘だろ…
美青:しかもあの感じ…"あの時"に似てたんです。
〇〇:あの時?
美青:先生は以前うちの生徒会にいる
〇〇先輩のこと分かりますか?
〇〇:あぁ、俺と同じ名前のな。
美青:その先輩があるチョコレートを食べた
生徒会の方達に襲われた事件がありましたよね?
〇〇:そうだったな。
詳しくは分からんが…。
美青:でしたら是非
"休日に学校きたらなんかサバイバルモードでした。"
を読んで下さい。
〇〇:急にメタ発言!?
美青:でも愛季も瞳月も
その時の感じに似てるんです。
〇〇:なるほどな…
美青:なので今は恐らく先生を探しているようです…
〇〇:俺を!?
美青:その先輩の事件の後で
あるネットニュースを見たんです。
そこにはそのチョコレートの成分の
研究していた研究所で同様の事件があったそうです。
〇〇:怪しい研究所だな。
美青:どうやらあれは女性がその成分を
摂取してしまうと猫の発情期並みに
男性を求めてしまうみたいです。
〇〇:はぁ!?
美青:そっちの方は
"遅れて職場にきたらなんか
サバイバルモードでした。"
を読んで下さい。
〇〇:またメタ発言!?
美青:とにかく、今は先生は狙われているんです。
〇〇:とは言ってもな…
この島をあいつらだけでうろつくのも危ないし…
探さないと…
美青:そうですよね…
〇〇:とにかく的野はここにいてくれ!
仮に3人が戻って来ても絶対に動くなよ!
美青:分かりました!
こうして俺は3人の捜索にむかった。
--
〇〇:とは言ってもな…
あの生徒会の事件…
あの被害にあった〇〇は
未だ過労と言うことで入院している。
〇〇:俺も気をつけないとな…
ガサガサ…
〇〇:!?
理子:せんせーー!!
〇〇:え、遠藤!?
ギュッ
理子:先生どこ行ってたの?りー寂しかった!
〇〇:どこって食料探しに行ってたんだっ!
理子:りーは先生が居ればなにもいらないよ?
もうどこにも行かないで?
ギューー
〇〇:うぐっ!?
さっきより抱きしめる強さが強くなった。
理子:先生もりーだけいればいいよ…ね?
〇〇:は、はなせっ!!
俺は遠藤をなんとか振り解き走って逃げた。
--
〇〇:はぁ…はぁ…
あれからどれくらい走ったろう…
しばらく聞こえていた
遠藤の叫ぶ声が聞こえなくなっていた。
〇〇:疲れたな…
長時間の探索、それに加え遠藤から
逃げる為全速力で走ったからだろう。
俺はその場に腰掛けた。
〇〇:にしてもどうすれば…
たださえこんな助けがいつ来るか
わからない無人島でサバイバルを
強いられてるのに生徒から襲われるこの状況…
〇〇:なんでハードモードなんだよ…
ガサガサ
〇〇:!?
瞳月:なぁ…どこ行ってたん?
〇〇:や、山下…
瞳月:全然おらんくてしーもキレそうなんやけど…
いやいやいやいや、もうキレてるだろ…
瞳月:なぁ今は愛季とかみんなおらんで?
山下がゆっくり近づいてくる。
瞳月:しーがどれだけ先生の事欲しいと
思ってるから知っとるん?
〇〇:お、おい待て!
俺は後退りする。
瞳月:なぁ…しーのモノになってくれへん?
山下がさらに近づいてくる…
〇〇:や、やめろくるなっ!!
後退りすると何かにぶつかった。
??:やっと見つけた!
せーんせ!
〇〇:た、谷口…
ギュッ
俺は谷口に後ろから抱きしめられた。
愛季:瞳月に詰められて怖かったね〜👋
え?なんで俺女子高生に頭撫でられてんの?
愛季:でももう大丈夫だよぉ〜
愛季がぁ〜いっっっっっぱい愛してあげるからね?
〇〇:くっ…
なんだこの包容力!?
これが本当に女子高生なのか!?
瞳月:なぁ先生。なにしてるん?
何で愛季に抱きしめられてるん?
〇〇:いやっ、これは…
愛季:瞳月やめて!
先生が怖がってるでしょ!!
あ〜怖かったねぇ〜👋
瞳月:こんのガキャあ!!
そこどけやぁ!!!
愛季:どきません!!
愛瞳:んーーーーー!!
〇〇:い、今のうちに…
2人が揉めてる間にその場から逃げた。
--
〇〇:はぁ…はぁ…
美青:先生!?どうしたんですか!?
〇〇:お前の言った通りだ…
3人から襲われそうだったよ…
美青:やっぱりでしたか…
〇〇:ん?おいお前それ…
美青:ん?あぁこれですか?
的野が手に持ってるものは例の果物。
しかも…
〇〇:お前それもしかして…
美青:えへっ…食べちゃいました。
〇〇:マジかよ…
美青:大人しいと思ってたら…大間違いですよ?
〇〇:お、おい来るな!!
俺はその場から逃げようとした。
…が。
理子:せんせーー!!ギュッ
〇〇:うおっ!?え、遠藤!?
理子:りーどこにも行かないでって言ったよね?
りー寂しかった!
〇〇:離してくれぇ!!
瞳月:なぁ…
今度はなんで理子に抱きつかれてるん?
女やったら誰でもええんか!?
あぁん!?
〇〇:いやっちょっと!?
愛季:そんなにギューしたかったら愛季が
いっっっっぱいしてあげるから!
ねっ♡
〇〇:そうじゃないっ!!
美青:ふふっ笑
こんな可愛い教え子達をたぶらかして…
いけない先生ですね?
〇〇:いやっ違う!
美青:そんな先生には…お仕置きが必要ですね?
〇〇:いやっ、ちょっ、離せぇぇぇぇ!!!
理子:いやっ!!絶対に離さない!!!
瞳月:もう逃さへんで?
愛季:ほらおいで?♡
〇〇:あ、あ…
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
数時間後…
救助隊が無人島にやってきて無事保護されたが
男性は意識不明で病院へ搬送された。
Fin…?
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