もしも…静かな上司と付き合って同棲していたら…
ダッダッダッ…
バァン!!
〇〇:はぁ…はぁ…戻りました…
部長:どうだった!?
〇〇:はぁ…契約…取れました!!
部長:よし!!よくやった!!
大手商社に勤める俺。
会社の一世一代の大プロジェクトが進行中で
その内の一つの大きな契約を取ってきたところだ。
??:先輩!やりましたね!
〇〇:石森も資料作りを
手伝ってくれてありがとな。
おかげで助かったよ。
璃花:いえいえ!
最後は先輩のプレゼンですよ!
後輩の石森とそんな話を
しているとある女性が近づいてくる。
??:あ、〇〇くん。
その女性とは藤吉夏鈴さん。
俺の元教育係で、今は係長だ。
〇〇:あ!藤吉係長!
俺やりましたよ!
夏鈴:うん。おめでと。
これからも頑張ってね。
そう言って係長は
自分のデスクに戻って行った。
璃花:藤吉係長ってクールって言うか
冷めてますよね。
この契約もすごい重要だから
もっと褒めてあげてもいいのに。
〇〇:まぁ、あの人は前からあぁだからな。
璃花:そしたら私が係長の分まで
褒めてあげますからね〜ナデナデ
〇〇:だぁもう!
だからってなんで俺の頭を撫でるんだ!
璃花:褒めてるんですよ?
〇〇:俺は子供じゃねぇ!!
夏鈴:…。
--
終業時間…
璃花:じゃあ先輩!お疲れ様です!
〇〇:あぁお疲れ。
みんな帰っていく中、
俺は少しやっておきたい仕事があるので
残業していた。
夏鈴:あれ?〇〇くん、残るの?
〇〇:あぁ係長…すこしやっておきたくて。
夏鈴:そう…頑張って…
〇〇:はい、ありがとうございます。
夏鈴:うん…じゃあ…お疲れ。
〇〇:お疲れ様です。
係長はオフィスを出て行った。
〇〇:…早く終わらせるか。
そっから俺は1時間程してオフィスを出た。
--
ガチャッ
俺は自宅のドアを開けた。
〇〇:ふぅ…
トコトコ…ギュー
??:おかえり…
帰宅して玄関に入るとすぐに
抱きついてきたのは…
〇〇:ただいまです。
??:今は家…敬語禁止…
〇〇:うん。ただいま…"夏鈴"
夏鈴:遅くまでお疲れ様。
俺の元教育係で今は係長…
そして同棲中の彼女だ。
夏鈴:ご飯、
もうすぐできるから着替えて来て?
〇〇:うん。
--
スーツから部屋着に着替え、
リビングに行くと美味しそうな匂いがしてくる。
夏鈴:ご飯できたよ。
〇〇:ありがと。
お、今日唐揚げじゃん!
テーブルに並べられた皿には
俺の大好物の唐揚げが盛り付けられていた。
夏鈴:今日はお祝いだから。
〇〇:ありがとう!
夏鈴:ふふっ笑
ほら、早く食べよ?
--
夏鈴が用意してくれたご飯を食べ終え、
2人でリビングでゆっくりしていた。
〇〇:ふぅ…。
夏鈴:…。
ナデナデ
〇〇:?
夏鈴が急に頭を撫でてきた。
〇〇:どうしたの?
夏鈴:今日仕事頑張ってたから…。
〇〇:会社でも褒めてくれたけど?
夏鈴:…璃花ちゃんに撫でられてた。
〇〇:あぁ、そういえば…
夏鈴:ほんとは私もしたかったけど…
〇〇:恥ずかしくてできなかったと。
夏鈴:コクッ//
〇〇:なるほどね笑
夏鈴:やっぱりああいう子の方がいい?
○○:え?
夏鈴:璃花ちゃんみたいな
もっと女の子っぽい子。
○○:なんで?
夏鈴:私ってああいう風に
明るい感じじゃないし…
○○:まぁ…
夏鈴:なんで…付き合ってくれたの?
〇〇:そりゃ…
----
〇〇、新入社員時…
〇〇:今日からお世話になる●●〇〇です!
よろしくお願いします!!
部長:それじゃ…藤吉!
色々教えてやれ!
夏鈴:えっ…
〇〇:藤吉さん!よろしくお願いします!
夏鈴:う、うん…よろしく…
--
〇〇:あの〜藤吉さん…これって…
夏鈴:ん?あぁこれは…
〇〇:…なるほど!ありがとうございます!
夏鈴:ん。
--
部長:●●!!会議資料はできてるか!?
〇〇:は、はい!えぇっと…
夏鈴:はい。
〇〇:え?
夏鈴:作っといたから。
〇〇:あ、ありがとうございます!!
--
〇〇:あの時はほんとに助けられた…
それで段々惹かれていった。
夏鈴:///
〇〇:でも俺もまさか俺も告白して
付き合ってくれるとは思わなかったな。
夏鈴:それは…
〇〇:?
夏鈴:可愛いかったから///
〇〇:へ?
夏鈴:仕事でもすごい頑張ってくれるし、
ご飯を食べてる時は子供みたいだし…
〇〇:///
夏鈴:だからほんとは
もっと甘やかしたいんだけど…
恥ずかしいし、引かれたら嫌だなって…
〇〇:そんなことないよ。
夏鈴:え…
〇〇:俺はどんな夏鈴でも好きだし、
嫌いになることない。
それも俺を好きでいてくれてるからでしょ?
夏鈴:じゃ…
これからいっぱいくっついてもいい?
〇〇:うん!!
--
〇〇:とは言ったけど…
璃花:おはようございま〜す…
って、えぇぇぇぇぇぇ!!!
〇〇:あぁ、石森…
おはよう…
璃花:こ、これは一体…
〇〇:いや、俺もびっくりしてんのよ。
璃花:なんで藤吉係長が先輩に
抱きついてるんですか!?
夏鈴:♪〜
〇〇:夏鈴?
そろそろ仕事だから離れてくれない?
璃花:先輩も名前で呼んでるし…
夏鈴:なんで?
〇〇:いや、
このままだったら仕事できないし…
夏鈴も自分の仕事あるでしょ?
夏鈴:や〜だ笑
〇〇:そんなこと言わないで…
ほ〜ら!今日頑張ったら
家でずっとくっついてていいから。
夏鈴:ほんと?
〇〇:うん、ほんと。
夏鈴:じゃ、頑張る!
〇〇:ふぅ…
璃花:た、大変ですね…
〇〇:まぁ…
夏鈴:あ、そうだ。
〇〇:ん?
チュッ
〇〇:!?
璃花:はわわ…
夏鈴:よし!
なんか甘やかしてるの…俺じゃね?
Fin
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