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駆け抜ける坂道 Sector1

Sector 1 〈序章〉



※この物語はフィクションです

 交通ルールを守って安全運転を心掛けましょう。


この物語は峠を走ることに全てをかけた青年たちの物語である



5月某日  PM9時


○○:やっぱりこの道いいな~


神本○○ 櫻学院大学 工学部 自動車専攻 1年

実家が地元では有名な自動車整備工場でそこを継ぐために地方から上京してきた。


○○:今日は結構走ったな〜とりあえずそこのSAで休むか


○○は地元を離れる際親から車をプレゼントされていた。

車はト〇タ 8〇 (カラー:白)

その車に高校時代にガソリンスタンドで働いていたバイト代と実家の手伝いで貯めていた金をすべてつぎ込んでいた。


その為、H〇Sの車高調やレ〇ズのホイールなどはもちろんスーパーチャージャーまでついている。(推定280馬力)


○○:ふぅ~ あ、電話だ。


○○がSAで一息ついているとスマホが鳴った。


○○:もしもし?


〇父:おー○○~ 


電話の先は父親だった。


〇父:車の調子はどうだ?


○○:子供より先に車の心配かよ笑


〇父:ちょっとやそっとじゃお前は倒れんだろ笑

   そんな風に育ててない


○○は幼いころより母を病気で亡くしている。

その為父親が男手一つで育ててきた。


〇父:それにまだ離れて一か月だろ? 
   そんな心配してねーよ。
   それより大学にはなれたか?


親子仲はいいのでつい長電話になってしまい、
気づくと一時間過ぎていた。


〇父:んじゃ、体には気をつけろよ~


○○:ほーい、じゃあね~ ピッ


○○:さて、帰るかって...ん?


止めていた車のところに行くと隣におなじ8〇が止まっていた(カラー:紺)


しかし、様子がおかしい。


同い年くらいの女性がボンネットを開けてあたりをキョロキョロ見ている。

おそらく何かトラブルだろう。


明らかに困っている様子なので声をかけてみた。


○○:あの~どうかされました?


??:えっ…あのっ…帰ろうと思ってエンジン掛けようと思ったらルームランプがつけっぱなしだったみたいでバッテリーが上がっちゃって・・・


○○:なるほど…もしよろしかったら
   ブースターケーブル持ってるので
   お貸ししましょうか?


??:えっ…い、いいんですか?

○○:全然構いませんよ!今出しますね!


○○は非常時に備え、ケーブルやパンク修理キットなど
一通りの工具は持っていた。

トランクからケーブルを取り出し、自分の車と女性の車のバッテリーを繋げた。


○○:いいですよ!エンジン掛けて見てください!


??:はいっ!


女性がスタートボタンを押すと一発で掛かった。


??:やったぁ!掛かりました!!


○○:はい!よかったです!

   

??:本当に助かりました!そろそろ帰らないと親が心配するので…


○○:そうなんですね。あっ!家に他に車あります?


??:ありますけど…?


○○:家に帰ってまた掛からないってこともあるのでそうなったら今回と同じようにすれば掛かりますので


??:わかりました!あっ…でもケーブル持ってない…


○○:そしたら、これ持っててください。


○○は使っていたケーブルを渡した。


??:ありがとうございます!
   絶対直ぐにお返ししますので!
   あのぉ…その…今回のお礼とかしたいので
   連絡先とか教えていただけませんか?


○○:いいですよそんなの笑 気になさらず笑


??:でも、それだと申し訳ないですし…
   ケーブルも返さないといけないので…

○○:わかりました。いいですよ!


??:はい!ありがとうございます!


二人は連絡先を交換した。


??:私、菅井友香って言います!


○○:神本○○です!


菅井:神本さんですね!では、また連絡しますね!


○○:わからないことがまた聞いてくださいね!


菅井:はい!では失礼します!


菅井は車に乗り込み、走り出した。


○○:ん~っあ。さて俺も帰りますかね。


○○も車に乗り込み自宅に帰った。


その道中…


○○:(菅井さん…だっけ。どっかで見た気が…)


菅井:(神本さん…どこかでお見かけした気が…)


Next sector ・・・

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