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王道な恋って叶いますか? Scene4

王道な恋って叶いますか? Scene4 <急接近?>



マネージャーになって一週間以上たった…

内容としては水を運んだりビブスとかの洗濯、
タイムを計ったりとかだった。

大変だが○○先輩の為と思ったら苦ではなかった。

土曜日…

土曜日の練習は午後からなので午前中はゆっくりできる。

しかし、今日は平日学校に行く時間に起きてしまった。


京子:う~ん、少し散歩でもしようかな…

私は少し寝ぼけたまま散歩に出かけた。

京子:はぁ~気持ちいい

春の陽気は眠い私を心地よくさせる。

するとそこへ

??:ふっ、ふっ…

京子:朝からランニングか~、私も運動しないとな~

私が住んでいるのは閑静な住宅街。
朝にランニングしている人は多い。

しばらく歩くと、
私と同じくらいの年の男女2人組が前を横切った。

京子:あれ?今通った人…

私はその内の男の人をみて思った。

京子:ひょっとして…○○先輩!?

私は○○先輩らしき人が走って行った方向に
向かって歩いた。

その先には公園があった。

京子:やっぱり…○○先輩だ…

そこにはランニングウエア姿の○○先輩がいた。

京子:こんな朝早くに会えるなんてラッキー!!

でも、話しかけていいかなぁ…
部活でも最低限のことしか話せていないし…

ううん!こんなチャンス二度とない!勇気を持て!私!

私は意を決して○○先輩の元に向かった…

京子:あのぉ~○○先輩?

○○:うん?あぁ、えぇっと齋藤さんだっけ?

京子:はい!おはようございます!

○○:おはよ

よかった~名前覚えててくれた~。

○○:齋藤さんは家この辺なの?

京子:はい!
   ちょっとはやく起きたので散歩してたとこです!

○○:そっか。俺もこの辺でさ。
   今、姉貴とランニングしてたんだ。

京子:この後部活あるのにですか?

○○:うん。一応、基礎体力つけるために
   試合の日以外はほぼ毎日走ってるよ。

京子:そうなんですね!

私達が話していると…

??:〇〇~

○○:あっ、姉貴。

??:はい、水って…この子は?

○○:あぁ、この子は今年入ったマネージャーの
   齋藤さん。

京子:齋藤京子ですっ!


由依:はじめまして!○○の姉の小林由依です!
   サッカー部のマネージャーってことは
   理佐の後輩かな?

京子:はい!いつもお世話になってます!

由依:ふふっ、理佐とはクラス一緒だからね。
   ○○のことで困ってたらいつでも言ってね!
   代わりに叱っておくから!

○○:俺はそんな問題児じゃねーよ。

由依:こないだ、マネージャーの面接に
   遅れていったんだって?

○○:理佐さん言ったのかよ…

由依:まったくもう…

京子:ふふ、仲いいですね!

○○:仲いいのかね、これ…

由依:ほら、そろそろ休憩おわりっ!行くよ!

○○:はいよ。じゃ齋藤さん、またあとで!

2人はまた走って行った。

京子:○○先輩と話しちゃった…ってこんな時間!?
   そろそろ帰らないと!


私は部活に行くための準備をするため家に帰った。

____

サッカー部練習場

私達マネージャーが準備していると
男子部員が練習場に続々と入ってきた。

その中に○○先輩がいた。

京子:おはようございます!

○○:あっ、齋藤さん!さっきぶり!

京子:あっ、はい!

○○:今日もよろしくね!

京子:はい!

そう言って、○○先輩は周りの部員と
ストレッチを始めた。

真佑:なになに~?ひょっとしてもういい感じになった?

私達のやり取りを見ていた真佑先輩が来た。


京子:真佑先輩!!いやっ、あの違くて…
          今朝たまたまお会いして…

真佑:ふ~ん

真佑先輩は見透かした笑顔でこっちに来た。

真佑:"敵は多いから、頑張って"

私の耳元でそう呟いて、仕事に戻っていった。

やっぱ、気づかれてた…

___

その後はいつも通りに練習が進んでいった。


設楽:よーし、今日の練習はここまで!

一同:お疲れ様でした!

設楽:明日は成田学園高校との練習試合だからな!
          今日はしっかり休めよ!

一同:はい!

部活が終わり片づけしていると…

真佑:ねぇねぇ!今朝、○○くんとどんな話したの?

京子:べっ、別に特に変わった話はしてないですよ!

真佑:その割には顔真っ赤だよ笑

京子:そっ、そんなことないですよ!

真佑:ふふ、可愛い。

京子:真佑先輩って、小林先輩と仲いいんですか?

真佑:えぇ~気になる~?笑

真佑先輩はからかうように笑っていた。

真佑:私と○○くんは中学からの幼馴染。
   別に付き合ってるとかじゃないよ!

京子:そ、そうなんですね…

私は内心ほっとしていた。

真佑:安心した?笑

この人はエスパーなの?

京子:い、いや単純に気になっただけです!

真佑:そっか。よしっ、じゃ帰るね!お疲れ様!

京子:お、お疲れ様です…

真佑先輩は帰った。

京子:はぁ~、私も帰ろ…

帰り道、学校の最寄り駅で電車を待っていると。

○○:あれっ、齋藤さん。お疲れ。

京子:あっ、小林先輩!お疲れ様です!

○○:今日はよく会うね。

京子:そうですね!今日は残って練習しないんですか?

○○先輩は部活の後も完全下校ギリギリの時間まで
練習している。

○○:明日は練習試合だからね。
   疲れを残さないようにね。
   そういえば、齋藤さんも××駅だっけ?

京子:はい、そうです!

○○:じゃ、一緒に帰ろっか。


えっ…




ええええええええええええ!!!!!!

どどどどどどどうしよう!!!!!!!

今こうして立ち話してるだけでも心臓持たないのに
一緒に帰るなんてやばいよ!!!

○○:あれ?迷惑だった?

京子:い、いえ!全然そんなことないです!

〇〇:そっか。

今日、私は無事に帰れるんでしょうか…

Next Scene…

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