Breaking World #5
元帥の間…
真夏:じゃあ、咲月ちゃん!ここに座って待ってて!
咲月:はい!
真夏は咲月を椅子に座らせると奥の方へ向かった。
咲月:魔法…使えるのかな…
〇〇:咲月はまだしっかり教わってないからやり方を知らないだけだろ?大丈夫だって。
咲月:はぁ…
真夏:お待たせ〜!
真夏は手に水晶を持って戻ってきた。
咲月:水晶?
真夏:これに手をかざしてみて!
咲月:はい…
咲月は水晶に手をかざす。
真夏:そのまま魔力を水晶に流すのをイメージして!
咲月:んー!
少しすると水晶が光出す。
真夏:そうそう!その調子!
咲月:んー!!
さらに光が大きくなる。
咲月:んー!!
真夏:え?ちょっと待って!
ピキッ
真夏:ストップ!ストップ!!
咲月:え?
パリン
真夏:嘘…
水晶は魔力を受け止めきれず割れてしまった。
咲月:ご、ご、ご、ごめんなさい!!
真夏:すごい…
美月:私でもここまでじゃなかった…
咲月:え?
真夏:すごいよ咲月ちゃん!!
これならすごい魔術師になれるよ!
咲月:ええ!?
真夏:今はまだやり方を教わってないから
出来ないかも知れないけど練習すれば大丈夫だよ!
咲月:はい…。
美月:大丈夫!私が教えてあげるから!
〇〇:咲月。やってみよ。
咲月:…お願いします!
美月:よし!じゃあ…闘技場でやろっか!
咲月:はい!
美月と咲月は闘技場へ向かった
真夏:あの…〇〇くん?ちょっと聞きたいんだけど…
〇〇:はい?
真夏:〇〇くんの…お姉さんについて…
〇〇:…
真夏:話したくないなら全然いいよ!
無理に聞くのも…
〇〇:大丈夫ですよ。
多分ハートレスに絡んでくることでしょうし…
真夏:ありがとう…。
それでお姉さんはどんな感じだった?
〇〇:少ししか見てないですけど…
心ここに在らずというか…
姉さんじゃないみたいでした。
真夏:そう…
〇〇:それにキーブレードを持ってました。
僕のとは違って真っ黒でしたけど…
真夏:なるほど…
〇〇:目も光がなくて真っ黒でした…
真夏:多分だけどお姉さん…
ハートレスになりかけてるかも…
〇〇:え!?
真夏:古文書によると鍵の持つ力は
強大で持つ者の心を奪ってしまう場合が
あるらしいの…
〇〇:てことは…
真夏:きっと何かの拍子に
心を失ってしまったのかも…
〇〇:そんな…
真夏:ごめんね…こんな話して…
〇〇:いえ…
真夏:でも鍵を持つ者としては
知っておかなきゃいけない…
〇〇くんもそうなってしまうかもしれないから…
〇〇:分かりました…
--
数時間後、闘技場…
咲月:はぁ…はぁ…
美月:よし…
簡単な魔法は使えるようになってきたね!
咲月:はぁ…ありがとうございます…。
美月:よく頑張った!
咲月:でも…まだ〇〇の力にはなれない…
美月:大丈夫!まだ始めたばっかりだから焦らない!
咲月:はい…
美月:咲月ちゃんてさ…〇〇くんのこと好き?
咲月:え!?
美月:幼馴染かもしれないけど…
男の子として好きかな〜って。
咲月:え、えっと…
美月:まあ〇〇くんはかっこいいし?
剣の腕もかなりのもんだしね。
王国の人が知ったらモテモテだよ?
咲月:そ、それは…
美月:やっぱり好きなんだね笑
咲月:はい…
美月:まぁ…それなら魔法も使えるようになるよ!
咲月:え?
美月:魔法を使うには素質もそうだけど、
心も重要なの!人を思いやる気持ちとかね!
咲月:人を…思いやる…
美月:その心…大切にね!
咲月:はい!
美月:よしっ!今日はここまで!
ーー
〇〇は真夏達と話した後、部屋に1人でいた。
〇〇:姉さんが…ハートレス…
ガチャッ
咲月:〇〇?
〇〇:ん?あぁ咲月か…
咲月:どうしたの?
〇〇:うん…ちょっとな…
咲月:ちょっと?
〇〇:真夏さん達と姉さんのことを話してたんだ…。
咲月:飛鳥さん?
〇〇:姉さんが…ハートレスになってるかも…
咲月:ええ!?
〇〇:真夏さんが持ってる古文書だと
キーブレードを持つ力で持つ人の心を
奪ってしまうらしい…
咲月:うそ…
ってキーブレードを持ってる人ってことは〇〇も!?
〇〇:…可能性はある。
咲月:そんな…
〇〇:俺…怖いよ…。
咲月:え…?
〇〇:姉さんはどこにいるかわからない…
会えても話せるかわからない…
しかも自分も心を無くしてしまうかもしれない…
咲月:〇〇…
ギュッ
〇〇:え?
咲月は椅子に座っている〇〇を後ろから抱きしめた。
咲月:大丈夫だよ?
〇〇:え…。
咲月:〇〇は強い…。ハートレスにはならない!
なったとしても…私が絶対に元にもどす!
〇〇:…。
咲月:飛鳥さんだって絶対に元にもどせる!
〇〇:…咲月、ありがとう。
少し気が楽になったかな。
咲月:それならよかった!
〇〇:そういえば魔法の練習はどうだった?
咲月:簡単な魔法だけど使えるようになったよ!
〇〇:本当!?
咲月:うん!これで少しは〇〇達の力になれるよ!
〇〇:頑張ったな!でも無理はすんなよ?
咲月:それは〇〇も!
〇〇:もちろん。
??:あのぉ〜…
〇咲:!?
美月:お熱いところ申し訳ないんだけど
麻衣さんがご飯食べよ〜って言ってるんだけど〜…
咲月:はい!
〇〇:すぐ行きます!
美月:なんか…ごめんね?邪魔して。
咲月:い、いえ!大丈夫です!
美月:ふふっ笑 これから"色々"頑張れ!ボソッ
咲月:ちょっ美月さん!
美月:あはは笑
ーー
麻衣:え!?
咲月ちゃんもう魔法使えるようになったの!?
咲月:まだ簡単なのだけですが…
麻衣:それでもすごいよ!
真夏:さすが素質あるね!
咲月:あ、あはは〜…
麻衣:そしたらこれから真夏は
プリンセスの情報を調べて!
真夏:うん!
麻衣:そして梅ちゃんと美月は
2人に稽古をつけてあげて!
美波:はい!
美月:わっかりましたー!
麻衣:プリンセスの情報が出たら
梅ちゃん、美月、〇〇くん、咲月ちゃんで
探しに行ってもらうから!
〇〇:はい!
咲月:は、はい!
麻衣:よし!この世界を救うぞー!
一同:おー!
〇〇:(なんか…)
咲月:(ゆるいな…)
to be continued…
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