駆け抜ける坂道 Sector2
Sector 2 <スタートライン>
櫻学院大学
首都圏の端の方にあるが名門校として知られる大学
特に○○の通っている工学部自動車専攻はその道に進む者の憧れである。
○○は4限目の授業が終わり学食へ向かっていた。
○○:さてと…今日は何食べようかな~
??:あの~神本さん?
○○は呼ばれた方を向くと
○○:はい…って菅井さん!?
菅井:やっぱり!こないだお会いした時どこかで
みたな~って思ったんですよ!
○○:僕も見たことあるなって思ったら
同じ大学だったんですね。
二人は学食で話していた
菅井:こないだは本当に助かりました!
○○:いえいえ。無事帰れたみたいでよかったです。
菅井:はい!ところで神本さんって学部どこですか?
○○:工学部の一年です!
菅井:神本さんも一年だったんですね!私も一年です。
心理学部ですけど。
○○:偶然ですね笑
菅井:ほんとですね笑
そうだ!同い年だし敬語やめない?
○○:えっ!いきなり?
菅井:いいじゃん!同じ車に乗ってることだし!
○○:わかりまし…わかった
菅井:よし!ところで神本君って自動車専攻?
○○:うん。そうだよ。
菅井:やっぱり!まぁうちのあのコース車好きの人に
人気だもんね
二人が話していると…
??:お~い!ゆっか~!!
菅井:あっ!土生ちゃーん!
土生:お疲れ~ってこの人は?
菅井:この人は神本○○君!
こないだ助けてもらった人で同じ一年生だって!
○○:どうも、はじめまして…
土生:あ~こないだゆっかーが言ってた
王子さm…んぐっ!
菅井が土生の口元を慌てて抑える。
菅井:土生ちゃん!ちょっと!
○○:??
土生:ん-!ぷはぁ…初めまして!工学部一年の
土生瑞穂です!
○○:そうなんだ!僕も工学部の自動車専攻!
土生:私はプログラミング専攻だよ~
○○:二人は学部違うのになんでそんな仲いいの?
菅井:私たちは内部進学組だよ~
この大学は付属の高校もありこの大学の生徒の6割は
内部進学組だ。
菅井:そういえば、神本君は櫻神峠(おうじんとうげ)
って行った?
○○:櫻神峠?
菅井:そう。この大学で「走り屋」って人はみんな
行って走ってるみたいだよ。
○○:へ~走り屋が集まる峠ねぇ~
○○はコーヒーを飲みながら興味深く聞いていた。
菅井:神本君もそうでしょ?
○○:うーん、まぁ合ってるような違うような感じかな
菅井:そうなの?
○○:地元にいたときはそんなような事はしてたけど
こっちに来てからはそんなに走りこむってことは
してないかな。
気になるから時間ある時にでも行ってみるよ。
菅井:うん!でも事故とかは気を付けてね!
土生:ゆっかー!そろそろ移動しないと!
菅井:あっ!じゃまたね!
二人は学食から去って行った。
○○:櫻神峠は…ここか…
○○は菅井から話を聞いたその日の深夜に櫻神峠に来ていた。
櫻神峠は前半勾配はあまりなくヘアピンが多いが
後半になるにつれ勾配きつく複合コーナー続く
テクニカルな峠だ。
○○:これはなかなか攻めがいがあるな。
こりゃ集まるわけもわかるな。
峠には○○以外にも数台走りに来ていた。
○○:なるべく来れる時には来ようかな
その日から○○はほぼ毎日峠に通っていた。
そんなある日…
○○:今日はあと一本走って帰るか…
○○はコースにも慣れ全開で走れるようになっていた。
??1:あれが最近速いと噂の8〇ね…笑
??2:イヒヒ…ちょっと探ってみようか笑
○○の背後から一台の車が迫っていた…
Next Sector…
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