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ジ・エンド・オブ・サマー #会長ちゃんと副会長くん




〇〇:早く来すぎちゃったかな…


〇〇は近所の公園で待ち合わせをしていた。

--


数日前…

シュッ

玲 :ほい。

〇〇:え、あ!
何勝手に送信してんだよ!!

ピロンッ♪

〇〇:え?

〇〇:む、向こうからも来た…同時に…



玲 :おっ。よかったじゃん!
これで行けるね!

--

〇〇:まさか先輩からも誘ってくるとはな…

麗奈:ごめ〜ん!お待たせー!

待ち合わせ場所に麗奈がやって来た。

〇〇:いえいえ、大丈夫です…っ!?

〇〇はやって来た麗奈を見て固まった。

麗奈:浴衣の着付けに時間かかっちゃって…

〇〇:…。

麗奈:どうしたの?

〇〇:え、あ、いや!

麗奈:せっかくの夏祭りだから来てみたんだけど…
どう…かな?

〇〇:とっても…き、綺麗です//

麗奈:え、あ、ありがと//

〇〇:じ、じゃあ、い、行きましょうか!!

麗奈:う、うん!

2人は夏祭りの会場へ向かった。

--

ザワザワ…

〇〇:人多いですね…

麗奈:そうだね…ってきゃあ!

〇〇:危ないっ!

ガシッ

人混みに押され、
転びそうになった麗奈を受け止める〇〇。

〇〇:大丈夫ですか?//

麗奈:う、うん//大丈夫//

自然と顔が近くなり、
その事に照れ出す2人。

麗奈:ご、ごめん!行こっか!

〇〇:あっ、先輩!

ガシッ🤝

麗奈:えっ…

先に行こうとする麗奈の手を繋ぐ〇〇。

〇〇:こ、こうすればきっと転ばないんで//

麗奈:あ、ありがと//

〇〇:そ、それじゃ行きましょっか//


玲 :〇〇やるね〜

璃花:もう恋人の距離感ですよね〜

遠くから〇〇と麗奈の様子を伺う玲と璃花。

玲 :あれで付き合ってないんでしょ?

璃花:もう告白すれば付き合えるんですけどね笑

--

麗奈:あ!かき氷!

〇〇:食べましょっか。

かき氷の屋台に向かう2人。
その間も手は繋いだまま。

〇〇:シロップはどうしますか?

麗奈:う〜ん、いちごかな?

〇〇:おっけーです!
すいません!いちごとブルーハワイください!

店員:あいよー!
にぃちゃん、かわいい彼女連れてるね〜

〇〇:え!?あ、いや…

麗奈:///

店員:いいねぇー初々しいねぇー!
ほい!おまけで大盛りだよ!

〇〇:あ、ありがとうございます…

--

近くのベンチに座り、かき氷を食べる2人。

麗奈:ん〜おいしい♪

〇〇:久しぶりに食べたな〜

麗奈:お祭りはあんまり来ないの?

〇〇:全くってわけじゃないですけどね。

麗奈:ふ〜ん。
ねぇ、そっちのかき氷少し食べてもいい?

〇〇:えぇ、大丈夫ですよ!

麗奈は〇〇のかき氷を一口すくって食べる。

麗奈:ん、こっちも美味しい!
〇〇くんもこっち食べる?

麗奈は自分のカップを差し出す。

〇〇:いただきます…
うん、美味しいです!

麗奈:ふふっ笑


玲 :そこはあ〜んとかしなさいよ!モグモグ

璃花:まぁあの2人じゃ無理じゃないですか?モグモグ

玲 :ったく、意気地なし…
あ、ベビーカステラひとつちょうだい?

璃花:どうぞ〜♪

--

〇〇:もうすぐ花火始まりますね。

麗奈:うん。
どこか見やすいとこあるかな…

〇〇:そしたらいいところがありますよ!

〇〇は麗奈の手を引いて移動し始めた。

--

〇〇:着きました!ここです!

〇〇が連れて来たのは人気のない高台。


〇〇:ここ、昔姉ちゃんと来てた穴場なんです。

麗奈:すごい…特等席だね!


玲 :やっぱりここに来たか…

璃花:全然人がいないですね〜


ヒュ~…ドーン


〇〇:あっ、始まりましたね!

ヒュ~…ドーン

麗奈:綺麗…

2人は夏の夜に咲く大輪の花に見惚れていた。

手を繋いだまま…

〇〇:…

〇〇はふと麗奈の横顔をチラッと見る

麗奈:…

〇〇:(やっぱり…好きだ…
でもこの気持ち…伝えていいんだろうか…)

〇〇は花火に視線を戻す。

ヒュ~…ドーン

〇〇:(花火みたいに…儚く散るんだろうか…)

ヒュ~…ドーン

麗奈:…

麗奈は〇〇の横顔を見る。

麗奈:(かっこいい…)

視線を顔から繋がれている手に移す。

麗奈:(それに…優しい。)

ヒュ~…ドーン

麗奈:(好き…やっぱり好き…)

ヒュ~…ドーン

麗奈は花火が散った後の星空を見上げる。

麗奈:(人なんてこの星の数ほどいるのに
これ以上の人…いるのかな…)

ヒュ~…ドーン…


--


帰り道…

麗奈を送り届ける為、2人は麗奈の家に向かっていた。

麗奈:花火綺麗だったね!

〇〇:えぇ、ほんとによかったです。

最初は転ばないようにと繋いでいた手。

ただ、今は当たり前のように繋がっている。

麗奈:楽しかった〜!

〇〇:そうですね…

〇〇は悩んでいた。

〇〇:(ここで好きですって伝えるべきなのか…)

麗奈:ん?〇〇くんどうしたの?

〇〇:え!?あ、いや…

麗奈:それにしても、もう夏も終わっちゃうね。

〇〇:そうですね…

麗奈:そうしたら文化祭に体育祭、
生徒会の仕事がいっぱいだよ!

〇〇:もうそんな時期か…

麗奈:よろしく頼むね!副会長くん!

麗奈は〇〇に満面の笑顔を向ける。

〇〇:…はいっ!

〇〇:(まだ…かな。ここで伝えて変になるのも嫌だし)

麗奈:あ、私の家ここだから!

〇〇:あ、はい!

麗奈:それじゃまたね!おやすみ!

〇〇:おやすみなさい。

バタンッ

〇〇は麗奈が家に入るまで見送った。


〇〇:さて、帰るか。

玲 :お見送りごくろうさん。

〇〇:わぁぁぁぁ!!!

玲 :ちょっと近所迷惑でしょ!

〇〇:な、な、な、なんでいんの!?

玲 :ん?私もお祭りに行ってたの。
璃花ちゃんと。

〇〇:え?ずっとつけてた?

玲 :ん〜どうでしょう?

〇〇:いや、ここでしらばっくれんなよ。

玲 :でも、手繋いで仲がよろしいようで笑

〇〇:全部見てんじゃねぇか…

玲 :ふふっ笑 ほら帰るよ!

〇〇:はいはい…

--


麗奈:はぁ〜〜

麗奈は自室に入ってベッドに横たわった。

麗奈:手…繋いじゃった…

麗奈は〇〇と繋いでた手を眺めた。

麗奈:告白…すればよかったかな…

プルルル

麗奈:ん?

ピッ

麗奈:もしもし?

璃花:"もしもーし!"

麗奈:璃花?どうしたの?

璃花:"いや〜〇〇くんとのお祭りデートは
どうだったかな〜って"

麗奈:えっ!?あ、うん!楽しかったよ!

璃花:"ふふっ笑 手繋いで仲よさそ〜だっだもんね!"

麗奈:み、見てたの!?

璃花:"玲さんと一緒に行ってたの〜。"

麗奈:は、恥ずかしい//

璃花:"いいじゃん♪
外から見てたらお似合いのカップルだったよ!"

麗奈:そう…かな?

璃花:"そうだよ、自信持ちなって!"

麗奈:う、うん…

璃花:"それじゃ頑張って!応援してる!
おやすみ!"

麗奈:うん…おやすみ…

ピッ

麗奈:〇〇くんは…どう思ってるのかな…

--

〇〇:先輩は…どう思ってるのかな…


To be continued…

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