Breaking World #4
〇〇と咲月が王国に着いた翌日の朝…
〇〇:ん、ん〜…
咲月:おはよ、〇〇。
〇〇:おはよ、早いね。
咲月:あんまり眠れなくてね。
〇〇:昨日は色々あったもんな…
コンコン
咲月:はーい!
美月:おっはよー!
〇〇:おはようございます!
美月:もう少ししたら麻衣さんのところに
行くから準備しといてね!
〇〇:わかりました。
美月:じゃ後ほど〜。
ガチャッ
〇〇:よし、支度するか。
咲月:うん。
--
女王の間…
ギィィィ
〇〇:失礼します!
麻衣:おーおはよー!
咲月:おはようございます!
〇〇:泊めていただきありがとうございます。
麻衣:もう!
しばらくここは2人の家みたいなもんなの!
遠慮しない!
〇〇:はい…
麻衣:それで…村で起きた事と
〇〇くんの"鍵"の事の話だよね?
〇〇:一体…何が起きてるんです?
麻衣:そしたらもう1人ゲストを呼ぶね?
咲月:ゲスト?
麻衣:真夏ー!
真夏:はいはーい!
麻衣:この人は秋元真夏!この王国の元帥!
真夏:秋元真夏です!真夏さんでいいからね!
咲月:真夏さん…よろしくお願いします!
麻衣:さて…まずこの世界で起きてることを
説明するね?
真夏:今この世界では"闇の住人"が出始めてきてるの。
〇〇:闇の住人?
麻衣:2人がゴッキ村で見た"影"のことだね。
真夏:その影…古文書では"ハートレス"と呼ばれるの。
咲月:ハートレス…
真夏:ハートレスは普段闇の世界にいるんだけど…
最近その世界の扉が開かれたの…
〇〇:それでハートレスが出現したと…
咲月:扉は閉じれないんですか?
麻衣:そこで〇〇くんの鍵の出番!
真夏:古文書によると闇の世界の扉を閉じるには
3つの鍵、そして5人の三角形の紋章をもつ
プリンセスの祈りが必要なの。
〇〇:3つの鍵…5人のプリンセス…
咲月:結構必要…
真夏: でもそのうちの"2つ"は今ここにあるの!
〇〇:2つ?
真夏:ひとつは〇〇くんの鍵…"キーブレード"!
〇〇:キーブレード…
麻衣:もう1つは…私!
〇咲:えっ!?
麻衣:ほら!
麻衣は2人に手の甲を見せた。
そこには三角形の紋章が浮かんでいた。
〇〇:紋章…
咲月:てことは…麻衣さんがプリンセス!?
麻衣:そーなの!
真夏:だからあと鍵が2つとプリンセスが4人必要なの。
〇〇:なるほど…
麻衣:だからお願い!あなた達の力を貸して下さい!
〇〇:麻衣さん…
咲月:私達やります!
麻衣:いいの!?
咲月:麻衣さんを始めこの王国の人達は命の恩人です!
〇〇:それに世界がこんな状況で何もしないなんて出来ません!
麻衣:2人共…ありがとう!
〇〇:でも何をすれば…
真夏:まずは鍵とプリンセス探しだね。
麻衣:でもハートレスとかもいるよね…
??:なら私に考えがあります!
麻衣:梅ちゃん?
美波:一回うちの騎士と模擬戦をして実力を測りましょう!
麻衣:確かに…私達は〇〇くんの実力を知らないもんね。
美波:〇〇くんもそれでいい?
〇〇:はい。大丈夫ですよ。
美波:よし!じゃあ早速…
--
闘技場…
騎士:それじゃ…よろしくな。
〇〇:はい!よろしくお願いします!
騎士:遠慮せず、全力で来てくれ。
〇〇:わかりました!
--
咲月:〇〇…
麻衣:咲月ちゃん?〇〇くんってどのくらいの腕なの?
咲月:村ではトップレベルでした!
美月:ほんと!?
美波:ちなみに相手はうちの騎士団でも1、2を争う実力者だよ?
咲月:大丈夫かな…
--
審判:それでは…始め!
〇〇:どうするかな…
〇〇と騎士は木剣を構え向き合っている
騎士:こっちから行くぞ!!
騎士がダッシュで距離を詰める。
〇〇:来るか…なら!
〇〇は剣を構え直す。
騎士:はぁぁぁぁ!!
ブンッ
騎士は〇〇に向かって剣を振り下ろす
スッ
〇〇は寸前で避ける。
〇〇:はぁぁぁぁ!!
ブンッ
〇〇は騎士に向かい薙ぎ払うように剣を振る。
騎士:くっ!
騎士は咄嗟に剣で受け止める。
〇〇:うぉぉぉぉ!!
〇〇は騎士に向かい連撃を繰り返す。
--
美月:すごい…
麻衣:押してるね…
美波:あいつがあそこまで追い詰められるなんて…
咲月:いっけぇー!
--
騎士:くっ!やるな!
カキーン
鍔迫り合いをしていた2人は距離を取る。
騎士:これで終わらせる!
騎士は今まで以上のスピードで襲いかかる。
〇〇:…そこだ!
スッ、カキーン!
〇〇は直前まで引きつけ、騎士の剣が当たる直前で避けてそのまま騎士の防具を剣で叩いた。
審判:それまで!勝負あり!
〇〇:ふぅ…
騎士:くっそ…
〇〇:ありがとうございました!
騎士:あぁ、次は勝つ!
--
麻衣:勝っちゃった…
美月:つよ…
美波:うちの騎士団に入ってくれないかな…
咲月:さすが…
--
女王の間…
麻衣:とりあえず、これで〇〇くんの腕は問題ないね!
美月:そういえば…咲月ちゃんって魔導士?
咲月:一応、魔導士の家系ですがまだ…
美月:鑑定も受けてない?
咲月:鑑定?
美月:どれくらいの魔力があるのか
一回鑑定をして見極めるの!
麻衣:真夏!鑑定できる?
真夏:うん!大丈夫だよ!
麻衣:じゃあ一回やってみよ!
咲月:はい!
to be continued…
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