猫に嫉妬した彼女が猫になった件
大学の講義終わり。
俺はとある人物との待ち合わせに向かった。
〇〇:ごめん、お待たせ。
??:全然待ってへんよ。大丈夫やで?
〇〇:じゃ、行こっか。
??:うん!
〇〇:どこか行きたいとこある?"瞳月"。
待ち合わせていた人物は彼女で同棲中の山下瞳月。
同じ大学で学部は違うけど同期だ。
瞳月:まだお昼やし…ちょっとお買い物したいから
ショッピングモール行かへん?
〇〇:おっけ。行こっか。
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ショッピングモール内…
ザワザワ
〇〇:人多いなぁ…
瞳月:最近出来たばっかりやからなぁ〜
ギュッ🤝
瞳月:ふぇっ!?//
〇〇:人が多いからはぐれないようにね?
瞳月はちっちゃいから笑
瞳月:子供扱いせんといて//
〇〇:じゃ離す?
瞳月:…このままでいい//
付き合ってそれなりに経つけど
いまだに手を繋いだだけで照れる。
〇〇:可愛い…
瞳月:ちょっ//今言うの反則//
〇〇:ふふっ笑 ほら行こ?
--
その後食事をしたり、買い物を済ませて
ショッピングモール内をぶらぶらしていた。
ザワザワ
瞳月:なんかあそこ人多いなぁ。
〇〇:え〜と「ねこちゃん大集合!」…だって。
猫がいっぱいいるのかな?
瞳月:行きたいっ!
〇〇:よし、行くか。
--
ニャ~🐈
瞳月:可愛い〜😍
〇〇:ほんと可愛いね。
イベント会場に行くと猫カフェに近い感じで
猫たちと触れ合えるようになっていた。
ニャ~🐈
瞳月:よしよし👋
しかし、可愛い女の子と可愛い猫の組み合わせ…
非常に眼福である。
〇〇:ずっと見てられるわ…
ニャ~🐈
〇〇:ん?どうした?
瞳月と猫の戯れを見ていたら1匹の猫がやってきた。
ニャ~🐈
〇〇:よしよし…👋
スリスリ🐈
撫でていると猫が体を擦り寄せてくる。
〇〇:可愛いぁ〜お前。
ニャ~🐈
瞳月:むぅ…
--
〇〇:いや〜猫可愛かったなぁ〜
瞳月:そうやな…
〇〇:ん?どうかした?
瞳月:別になんでもあらへん…
心なしかショッピングモールを
出てから瞳月の元気が無い
〇〇:そう…なんかあったらいってね?
瞳月:うん…
ほんとになんなんだろう…
--
数日後…
ガチャッ
〇〇:ただいま〜
バイトが終わって瞳月の待つ自宅に帰って来た。
〇〇:…あれ?
いつもなら玄関に迎えにくるんだけど…
〇〇:瞳月〜?
ガタンッ
寝室の方から音がした。
--
〇〇:瞳月?いるのか?
寝室の扉の前で呼びかけてみる。
瞳月:ふぇっ!?あ、お、おかえり!
返事は来るが扉を開けてくれない。
〇〇:どうかしたの?
瞳月:な、なんもあらへんよ💦
先リビング行ってて!
〇〇:う、うん…
あれ絶対なんかあるよな…
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リビングでスマホをいじってくつろいでると…
ガチャッ
瞳月:ま、〇〇?
〇〇:ん?…ってえぇぇぇぇ!!!
振り返ると猫耳の髪型をした瞳月が立っていた。
瞳月:ど、どう…かな?
〇〇:へっ?
瞳月:か、可愛い?
〇〇:か、可愛いよ!!
瞳月:…こないだの猫ちゃんよりも?
〇〇:?
瞳月:こないだの猫ちゃんたちよりも可愛い?
〇〇:なんで?
瞳月:だって猫ちゃんに可愛いって言ってた…
〇〇:まぁ…そりゃ可愛かったし…
瞳月:むぅ…
〇〇:もしかして…嫉妬?
瞳月:…///コクッ
〇〇:ふふっ笑
瞳月:笑わんでやぁ…///
〇〇:いやぁ笑 なんか可愛いなぁって笑
瞳月:むぅ…えいっ!
〇〇:うおっ!?
ボフッ
俺は瞳月に押し倒された。
〇〇:えっ?えっ?
瞳月:〇〇からの可愛いはしーだけだええねん!!
〇〇:え、でもあれは…
瞳月:うっさいわ!
この浮気者!!
〇〇:えぇ…
瞳月:〇〇にはしーしかおらんってことを
しっかり分かってもらうからな!
〇〇:え、あ、ちょっとぉぉぉぉ!!
その後、しー猫にしっかりマーキングされました。
〇〇:にゃぁぁぁぁ〜…
瞳月:ふふっ笑 可愛い子猫ちゃんやなぁ〜
Fin
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