Breaking World #11
ゲルマ帝国から帰って来て数日後…
〇〇:…
〇〇は部屋でぼーっとすることが増えた。
その一方…
咲月:はぁぁぁ!!
ボンッ!!
美月:よしっ!
大分魔力の扱いが上手くなったね!
咲月:ありがとうございます!
美月:〇〇くんは最近どう?
咲月:ゲルマ帝国から帰って来てからは
考え事というか…心ここに在らずって感じで…
美月:お姉さんが相手になる…
最悪倒さないといけないってなると
ああなっちゃうかもね…
咲月:どうにかしてあげたいんですけど…
美月:こればっかりは私達で
どうにもできないからね…
--
美玖:うーん…
真夏:反応が中々現れないね…
美玖は真夏の調査の手伝いをしていた。
美玖:…〇〇さん大丈夫ですかね。
真夏:う〜ん…
美玖:自分のお姉さんが敵になってるんですもん。
そのつらさは計り知れないでしょうね…
真夏:でも美玖ちゃんも幼馴染が捕まってるでしょ?
美玖:でも話を聞く限り、
プリンセス全員集めるまで
何も出来ないと思うので
恐らくまだ無事だと思います。
でも〇〇さんのお姉さんの場合、
会ってもどうすれはいいのか…
真夏:古文書ひっくり返して、
ハートレスから戻す方法も探さないとね…
ピカァァァァァ
真美:!?
--
麻衣:次に行ってもらう場所が見つかった!
そこは…サクラ王国。
麻衣が地図で指差す。
美波:だいぶ山に囲まれてますね…。
咲月:今回の石の反応はどうだったんですか?
真夏:ゲルマ帝国の時よりは大きいかな。
〇〇:!?それじゃ早く行かないと!!
咲月:〇〇?
〇〇:早く行かないと…
麻衣:〇〇くん?
気持ちは分かるけど無理はしないでね?
〇〇:はい…
--
ガムシップ船内…
〇〇:…
咲月:〇〇?
〇〇:…
咲月:〇〇!!
〇〇:!?
咲月:大丈夫?
〇〇:えっ?
咲月:今の〇〇の顔…すっごい怯えてる。
〇〇:そう…かな。
咲月:飛鳥さんは必ず戻せる!
だから今はプリンセスに集中!
わかった?
〇〇:あぁ…
--
4人はガムシップを降り、サクラ王国を目指していた。
〇〇:岩が多いな…
咲月:そうだね…ってきゃあ!
〇〇:危ない!ガシッ
岩につまづいた咲月を受け止める。
〇〇:大丈夫か?
咲月:う、うん…
〇〇:ゆっくり行こう。
--
歩いていると城門が見えてきた。
美月:お。見えたね。
美波:ここまでハートレスがいた形跡は無いね。
美月:でも石の反応はゲルマ帝国より
大きかったからもう来てるかも…
〇〇:とりあえず城の方に向かいましょう。
プリンセスが目当てならそこに来てるかも。
美波:うん。行こう。
--
王国に入り、城を目指す4人。
ドゴォーン!
4人:!?
咲月:今の音!
〇〇:城の方からだ!!
美月:まさかもう来てる!?
美波:とにかく急ごう!!
--
4人は走って城の中に向かった。
騎士:待て!お前達はどこのもんだ!
美波:今それどころじゃない!!
美月:すみません…ウィップ!
シュルルル
騎士:お、おい!なんだこれ!
美波:後で説明しまーす!!
--
ゴォォォォ
??1:くっ…
??2:くそぉ…
バタンッ!
4人は玉座の間に飛び込んだ。
そこにいたのは…
飛鳥:…
1人の女性を抱えた飛鳥だった。
〇〇:待って!姉さん!!
飛鳥:…
飛鳥は一瞬立ち止まったが
女性を抱えたまま、黒い裂け目に入っていった。
??1:ま、待て…
〇〇:うぉぉぉぉぉ!!
咲月:〇〇!!
〇〇は裂け目に向かって走り出した。
〇〇:はぁぁぁぁぁ!!!
サァァァァ
ブンッ
〇〇:くっ!
〇〇は裂け目に向かって斬りかかったが、
寸前で消えてしまった。
美波:大丈夫ですか!?
??1:う、う〜ん…
??2:姫様…
美月:…ヒール。
ピカァァァ
美月:これで少しは楽になるかも…
??1:ありがとうございます…
??2:面目ない…
美波:私達、ノギ王国から来ました。
私は騎士団長の梅澤美波です。
??1:私は姫様直属の騎士、山﨑天です…。
??2:執事兼護衛役の大園玲です…。
なぜノギ王国の方がここに?
美波:それはですね…。
--
4人は天と玲にここに来た理由を話した。
天 :なるほど…。
玲 :そういうことでしたか…。
美波:ちなみにこちらの姫様の手に
三角形の紋章はありましたか?
玲 :はい…。
美波:姫様が連れ去られた理由はそれです。
天 :そんな…
〇〇:あーくそっ!!
咲月:〇〇!!
〇〇:また姉さんを止めれなかった…
咲月:〇〇…
美波:すみません、連れのものが騒がして。
天 :いえ…
玲 :あの方が言っていたお姉さんというのは…
美月:姫様を連れ去った女性。
それが彼のお姉さんなんです…
玲 :嘘…
天 :あの人、全く歯が立たなかった…
美波:彼自身がかなりの剣士です。
彼曰く彼以上の腕だそうです。
美月:でもこれで向こうに2人の
プリンセスが攫われた…
咲月:鍵も1つは向こうにある…。
バンッ!!
騎士:ご報告があります!!
玲 :なんだ!
騎士:西の方より、
得体の知れぬ敵が押し寄せております!
玲 :何!?
美波:もしかして…
美月:ハートレス!?
バッ
〇〇はそれを聞いて飛び出した。
咲月:ちょっ、〇〇!!
美波:私達も行かないと!
To be continued…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?